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第72話 これーこっわいよーすっごいーこっわいよー

『転移魔法陣マナチャージング時間のこり120秒』

『恒星表面下直接転移突入シールド外装、マナクリスタル直結』

『恒星表面下直接転移突入シールド外装起動開始…4…3…2…1…起動』

『転移リプレース事前チェック』

『スラスタ配分慣性出力0重力出力100』

『最大加速出力25%14G+30G』

『電磁波吸収フィールドジェネレーター、停止状態』

『マナドライブフィールドジェネレーター、停止状態』

『全アンテナ、未展開』

『通常観測機器、物理シールド閉鎖状態』

『事象マナ転化フィールドジェネレーター、停止状態』

『対消滅ジェネレーター、出力異常なし』

『主砲副砲、物理シールド閉鎖状態』

『遮熱フィールド。展開中、異常なし』

『転移魔法陣マナチャージング時間のこり60秒』

『さぁいくぞーそしてさっさかおわらせよー』

『『『『『あいあいよ~』』』』』

「いつものだいぶ内容が変わってるな…」

「先が先ですものね…」


『リプレース後は重力方向見ながら、

まずはエレベーター上昇だからな?

実加速2Gくらいでゆっくりあがるぞー』

『それ以外にできることないわね…』

『することない…』

『遮熱フィールドのモニタリングくらい?』

『彩層抜けてコロナまで出ないと何もできないんだぁ』

そりゃそうだよなぁ…

『転移魔法陣マナ自己爆縮開始10、』

『転移魔法陣隠蔽術式崩壊開始10、』

『『9』』

『『8』』

『『7』』

『『6』』

『『5』』

『『4』』

『『3』』

『『2』』

『思考加速オン』

『『1』』

『『リプレース』』

あっさりと跳んだ…

『転移魔法陣霧散の確認不能』

『恒星表面下直接転移突入シールド外装の表層蒸発開始を確認』

『遮熱フィールド転移量許容値の18%』

『対消滅ジェネレーター、

恒星表面下直接転移突入シールド外装へのマナ供給代替開始』

『遮熱フィールド転移量許容値の18%』

『マナクリスタル、

恒星表面下直接転移突入シールド外装へのマナ供給量低下中』

『遮熱フィールド転移量許容値の19%』

『恒星表面下直接転移突入シールド外装の表層蒸発終了を確認』

『対消滅ジェネレーター、

恒星表面下直接転移突入シールド外装へのマナ供給代替完了』

『遮熱フィールド転移量許容値の20%』

『マナクリスタル、

恒星表面下直接転移突入シールド外装へのマナ供給停止』

『遮熱フィールド転移量増加中、

リプレース位置は推定光球表面下10km、約28Gで現在沈降中と推定』

『艦直上に向け1G加速…右ロール3度…ピッチ+2度…10G加速』

うわぁ…深海に潜ってるかのような緊張感…外は海水じゃなく地獄だけど…

『遮熱フィールド転移量許容値の22%』

『沈降速度18Gに減速した模様』

おおっ、沈降速度減速した…そっか…この手順…

まず上の方向から探さないといけないのか

『左ロール0.15度…ピッチ-0.25度…30G加速』

『沈降速度減少…上昇に転じた模様』

『遮熱フィールド転移量許容値の25%』

『ひとまずは…』

『無事ね…』

『遮熱フィールド転移量許容値25%…表面下20kmで折り返せたか…』

『これーこっわいよーすっごいーこっわいよー』

『まったく生きた心地しないんだよなぁ』

『28Gで沈降するとあっという間に

遮熱フィールド許容値を超えかねんからな…』

『たった10秒で約10km沈降してるものね…』

『水鏡からの緊急連絡は?』

『いまのところ無いわ』

『ここまでやってるんだ…見られなかったと信じたいな…』

『ほんとよね…』

「わりと緊迫してるじゃないか…」

「そうか…上が上であることはGをかけないとわからないのか…」

「無加速沈降中…自由落下ですものね…」

「なのに時間的な猶予も少ないと…」

「失敗すれば蒸発か…」



『とりあえず今は何もできることはない…』

『けどCICを離れる気も起きないわね…』

『思考加速もしばらくは切りたくないな…』

『教官と指し手の詰将棋合戦でも眺めておくか…』

「そら不安だよな…」

「何が起きたとしても…」

「猶予時間とても短そうですわ…」



『今はデコイ245Bで235回戦目中ね』

『デコイのアンテナは6光秒が距離上限』

『お互いの速度が0.5光秒…角度によってはほぼ光速』

『教官に許された回避猶予時間は6秒、長くても8秒くらいか』

「短いなぁ…」

「ですわね…」


『そこに140億の砲弾散布界を作られると…』

『どう足掻いても抜けられないわね…』

「どんな大きさの散布界だろうな…」

「想像つかないですぅ…」


『なのでお互いソコを賭けた読み合いなわけだが…』

『致命散布界…半径約5300kmくらいあるのよね…140億だと』

『50Gを全力で回避に振ったとしても最低約150秒は必要だな…抜けるのに』

「もう惑星サイズじゃないか…」

「それが見えて数秒で突っ込んでくるのか…」

「見える前に回避しろと…」


『なので教官は大きく軌道を動かしたいわけだが…』

『それをしたら667番星からだいぶ逸れちゃうのよね…』

『簡単には還ってこれない軌道になるだろうな』

「それって脱落と同義ですわね…」

「そうなるよなぁ…つまりは…」


『その時点で迎撃側の指し手としては勝利だからなぁ』

『だからーどうしてもーフェイントいれてーもどすーを強いられるー』

『それも近づけば近づくほどに取れる幅が少なくなるうえ』

『射撃から砲弾同時着弾点までの到達時間は短くなる』

「めちゃ厳しい」

「思ったよりもきっついな」


『コマインにとっては鴨撃ちに近い状態だけど…』

『なんで教官は3度も抜けられるんだ…』

『と…指し手の手が見えてきたな…』

『…これは…惜しかったわね…致命散布界の縁まで10kmよ』

『ここから先は教官といえども厳しいな…』

「そら厳しいわ」

「むしろなんで抜けれそうになってるんだホントに…」


『しかし…追いかけるデコイBからデコイAをアンテナでみると航跡ヤバいなぁ…』

『ガス雲内で速度0.5光秒だとこうなるのね…』

『波紋まで…できてるじゃないか…』

「ほんとだ…めっちゃ目立ってる」

「全然違いますね…」


『これA自身は見れないんだろ?』

『見れないねー強調してるだけでー元はさしたる値でもないー』

「単独だとこうなっているとは気づけないのか…」

「ほんとに厄介ですわね…」


『波紋…これデコイの艦体に弾かれた水素分子の輝線だよな?』

『そうー衝突エネルギーがー大きすぎーフィールド出てもーおさまらなかったー』

『速度0.001光秒の時の航跡はかなりマシな部類だったんだな』

『衝突の輝線はフィールドが喰いきってたと…』

『黒い航跡は水素分子を弾きながらも輝線と熱放射を喰いきったからか』

『通った後には何も残っていないからな…』

『ほんとーに厄介ー』

「厄介の一言に尽きる…」

「よく考えてあるよな…」


『まぁ帝国本土での再現試験レポートにもあったが、

この上なく厄介ではあるが、かなり制約も多いようだ、

そこを突いていくしかないだろう』

『星間ガスが不安定な恒星周辺には設置不可能』

『重力源近辺では1度の散布では短期間(1~4日)しか維持できない』

『太陽風通過時は観測不能』

『主だったところでもこれだけあるからな』

「へぇそんなに制約多かったんだ」

「そこまで万能の手段でもなかったんですね」


『遮熱フィールドはどうなんだ?』

『どれだけー速かろうとー黒い航跡のみー』

『分子ごと異界おくりにするからな』

『恒星周辺だと?』

『不規則不連続なベクトルの星間ガスが多くて』

『黒い航跡はー埋もれてー見えなーい』

『つまりはガス雲は前提として星間ガスが規則的連続的なベクトル』

『そう、平静な星間ガス、この星系であれば第6惑星より外』

『ソコに関しては見やすいと』

『逆に内になればなるほど埋もれやすく見難い』

『それなりにやり様はあるってことだな』

「そうなのか…外向きの手段なんだな…」

「それもあって恒星表面下に…ですか」

「光り輝く以上、内側はないと想定されていそうですものね」


『しかし…ヒマだな…』

『そろそろ思考加速をオフにするか?』

『そーだーヒマがー体感10倍はーもういらなーい』

『じゃぁそうしよう』

「それはツライな」

「待ち時間10倍は苦行」

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