第37話 実に有効な使い方だろう?
ん?夜の窪地か?周囲が岩肌ばかりなんだが?
猫型着ぐるみということは猫獣人か?
色は赤色でなく灰色岩肌色だけども…
『小隊長ー?』
『おおっ!!早かったな!!背後にまわることできたか!!』
『そりゃーまわれますよーうち等猫人種2人がー
夜間に電磁波吸収術式までつかってまーす』
「あ~そりゃ奇襲にも使うわな、そこで使わんわけないか」
「でしたね、獣人種族ごとに分隊内で役割ありましたね」
少人数で浸透後に2種を呼び出すこともできる訳か…
『2種は大型マナ機関砲1!!
右手ナックルガード左手熱光線銃のアサルト3!!
2班構成!!3個分隊分!!計6班だ!!
おまえらの得物として自マナ誘導式軽量ハンドキャノンだ!!』
「俺らの先輩たちの産物らしきものがちらほらと」
「主に2種の強化に使われてる感じですね」
相手にしてみれば…突然に背後の2人が26人に増えるんだよなぁ…
「ナックルガードはコブシ分だけの自マナ方式盾ナグールだ、
なんとか一部分だけでも2種にということで開発された。
それでも2種には消費が重いので瞬間使用だがな。
そしてハンドキャノンは盾ナグール方式を攻撃に転用したものだ、
2属性までしか使えんが軽量大威力でな?
白兵と射撃の両方をこなすときに重宝する」
「ナックルガードからは苦心を重ねた感がすんなぁ」
「一方のハンドキャノンからは…大雑把感がしますね…」
『充分で-す、うしろの重砲多脚から喰ってきまーす』
『頼むわ!!所詮は直径50cmマッハ2の低速誘導質量砲弾!!』
「マッハ2が低速扱い」
「直径50cmが所詮扱い」
「そんなもんで直撃を狙う誘導質量砲弾」
「つまりはそれくらい必要と」
パワードスーツサイズに50cm砲弾ぶち当てなきゃならないコマイン…
『思考加速術式のある今なら回避余裕でーす』
「コマインもトラウマになるんでしょうか?」
「こんなもん使ってるくらいだからなぁ」
「そしてしれっと追加されてる思考加速」
『とはいえ直撃せんかぎり!!致命傷にはならんでもな!!』
『足場くずされんの鬱陶しいでーす』
『そういうことだ!!』
『はじめまーす、かもーん、意思なき我らが戦友よー』
(ぱぱぱぱぱぱぱぱしゅん)
『まずはーキャノンちょーだい』
(ひゅひゅん)(ぱぱし)
「かるいですぅ」
「奇襲直前とはとても思えないですわね」
『ありー先頭は私ら2人ーキミらは左右に3班づつだー
右から降順で配置ー第3分隊が私らの両隣だー
陣形は偃月陣をー意識した散開隊形ー
続きは配置に付きながらだーごー』
(だだだっ)
「めっちゃ場慣れしてる感」
「かるいのに…」
『合図でー稜線から顔出したらー
機関砲はー重砲多脚でー貫通炸裂弾ー』
「土火風水の4属性複合魔法弾だ、
消費は糞重いが威力は絶大だ」
「土と水で弾体構築か?」
「火と風で発射と加速なのか?」
「そして火と水で炸裂と?」
「そうだ貫通弾の上位魔法だ」
『私らはー雷球で基本迎撃ー手すき時は雷線で重砲だー』
「この魔法は?」
「水と風の複合魔法だ、
低位魔法にエルフ50人分の根源マナを突っ込んでるだけだ。
まぁみればわかる」
「それ効果えぐいんじゃ」
『アサルトは雷球抜けてくる奴を熱光線銃で狩れー
機関砲手への直撃弾はーナックルガードで弾けー』
「ナックルガードの使い方はソレなんだ…」
「この場合はな?」
『白兵戦距離まで抜けてくる奴は相方が殴りに行くー』
「最終防衛線が殴り…」
「言葉が強すぎる…殴りに行く…」
もうパワーワードすぎるよなぁ…同感だよ第7分隊長カルイザワ中尉
『アサルトは予備弾倉マナクリスタルの交換してやれよー
全員持ってきてるなー』
「消費が重いから予備弾倉としてみんなで持ってきたと」
「うむ、そうだ弾倉クリスタルは武器側に紐づいてるからな、
まぁ言わば独立した魔道具として諸君らの先輩が開発した方式だ」
あぁ~魔道具化して弾薬消費型にしたんだ…弾薬ごと呼べるからこそか…
マナ機関砲とかハンドキャノンとか銃砲の形した魔法の杖だしな…
『んじゃ暗視兼閃光防御術式起動ー
240秒で全弾撃ち尽くすぞー
そしたら私のトコにもどってこいーいいなー
小隊長ーはじめまーす、240秒ー』
『おぅ!!やれ!!』
『はじめー』
「「「「「「「「「はぁ!?」」」」」」」」」
「まって!!一面敵だらけなんですけど!!」
「でっか!!なにあれでっか!!」
「発砲ショックコーンがでかいって!!50以上?見えるんだけど!!」
コーンが見えるって…光学兵器減衰雲が大気の変わりになってるのか…
『ほいやー』
((ばっがっん))(どどどどどどんっどどどどどどんっ)
「うわぁぁぁ、一直線に蒼い極太雷光が貫通して全部誘爆したぞ…」
「重砲多脚?あれ全長50mくらいない?周辺の雑魚人型見るに?」
「3機くらい吹き飛んだな…全高も15mくらいあるな…後ろ足でっか」
重砲が50機くらい?人型が…これいくらいるんだ?10万とかか?
『ほいやー』
((ばっがっん))(どどどどどどんっどどどどどどんっ)
「また吹き飛んだ…って無傷の多脚が!!」
「アチコチから火を噴いてるな…アレが貫通炸裂弾…」
パワードスーツサイズの火力じゃないよなぁ…
銃弾サイズで火砲並の火力じゃん…
『ほいやー』
((ばっがっん))(どどどどどどんっどどどどどどんっ)
「あっ燃えてる奴が吹き飛んだ…」
「6機ずつ燃え上がっていくな…」
『ほいさー』
((ばしゅん))(どどどどどどんっどどどどどどんっ)
「なんか光る玉が飛んでったぞ?」
「えっ!?雷の玉!?雷球!?」
『ほいさー』
((ばしゅん))(どどどどどどんっどどどどどどんっ)
「ちょっ!!着弾したら500mくらいに膨れたぞ!?」
「人型の雑魚が煙吹きながら軒並み倒れていくっ!?」
「それを踏み越えてくる後続の数がとてつもないですわね…」
ハンドキャノンは面制圧兵器にもなるんかぁ…
超大型の燃料気化爆弾をホイホイ撃ちこんでるようなもんかぁ…
『ほいさー』
((ばしゅん))(どどどどどどんっどどどどどどんっ)
「きもぃぃ…じりじりと寄ってくるですぅ」
「これゾンビげーかなにか?」
いうてもハンドキャノンは二人だけだしな…
『ほいさー』
((ばしゅん))(どどどどどどんっどどどどどどんっ)(ぱしゅしゅ)(ぎぎぃん)
「向こうも撃ってきた」
「アサルト?の皆さんも動き始めましたね」
おっ?防御に使ってるアレが?
『ほいさー』
((ばしゅん))(どどどどどどんっどどどどどどんっ)(ぱしゅしゅ)(ぎぎぃん)
「必死に弾きよる…光り輝くコブシで」
「弾きながら撃ち返してますね…」
「どこのヒーローですかね?」
『ほいさー』
((ばしゅん))(どどどどどどんっどどどどどどんっ)(ぱしゅしゅ)(ぎぎぃん)
「うわぁなんだかんだとあと500mくらい?」
「だいぶ近づいてきましたね…最初は3kmくらいでしたか?」
「そんくらいの感じでしたわね」
とはいってもまだ500mある…
『相方ごー』『あいよー』
(ばしゅん)(どどどどどどんっどどどどどどんっ)(ぱしゅしゅ)(ぎぎぃん)
「えっ!?その距離が白兵戦距離なの!!」
「あっ!!単騎駆けですの!?」
まじかぁ…500mを1人で突っ込むんかぁ…
『相方ふぁいとー』『あいよー』
(ばしゅん)(どどどどどどんっどどどどどどんっ)(ぱしゅしゅ)(ぎぎぃん)
(ばこんっどがっどこんっぐぅあっしゃん)
「戦場の中央で無双してらっしゃる…」
「あ~重砲多脚…こっちどころか背中がまだ見えとる…」
「超トロイですぅ」
「…向かってくるのは雑魚ばかり?だから無双ゲー?」
いやまぁ…そうだよな…50cm口径砲載せてたらそうなるよな…
そも重砲だし…砲の割には全長50mは小さいもんな…
『こんくらいならー?』『大丈夫っぽいよー』
(ばしゅん)(どどどどどどんっどどどどどどんっ)(ぱしゅしゅ)(ぎぎぃん)
(ばこんっどがっどこんっぐぅあっしゃん)
「これが背面奇襲の効果…」
「えげつないなぁ」
あ~重砲多脚は全部狩られたっぽいなぁ。
『撃ち尽くした班はかえってこいー相方は殿よろー』
『あいよー全班むかってるー』
『ほいー小隊長ー帰るよー』
『おぅ!!ご苦労だったな!!』
「どうやって帰るんだろ?」
「そうですわね?特に2種?」
行きはよいよい帰りは?気になるよなぁ第3分隊長オオトリ中尉
『おーおかえりー第3分隊ーではーおやすみー』
(しゅぱぱぱぱぱぱぱぱっ)
「「「「「「「「「はっ?」」」」」」」」」
えっ?突然に消えたんだけど?
『おかー第2分隊ーではーおやすみー』
(しゅぱぱぱぱぱぱぱぱっ)
「「「「「「「帰りもっ!?」」」」」」」
そして…
「何故?おやすみ?」
「不穏」
『おつー第4分隊ーではーおやすみー』
(しゅぱぱぱぱぱぱぱぱっ)
「先輩たちなにしたし…」
『相方ー薄いトコ突っ切って帰るよー』
『あいよー』
「そして二人なら帰れると…」
「実に有効な使い方だろう?
当然、こういう使い方もある」
んお!?なんかめっちゃ走っとる…
真昼間の荒野の中をめっちゃ走っとる…はっやっ…
『第3中隊!!やられたな!?
面制圧飽和弾道射撃だ!!諸共だ!!2割は軌道上迎撃を抜けるぞ!!』
『くっそ!!深追いしすぎたか!!到達時間は!!』
『30秒後だ!!』
「…超絶ピンチ」
「絶体絶命級」
『くっ退避する!!全員退避だ!!全力で退避方向に駆けろ!!』
『くっそ』『間に合うか?』『ギリギリだっ』
「緊迫感パない」
『中隊贖罪兵管理システム!!全分隊強制送還だ!!即時だ!!』
『強制送還起動、全生存者送還完了』
「あっ2種はそれだけで済むんだ」
「手早い退避だな」
死地に仕方なく置いていく懸念が全くないのか…
『さぁ全員!!全力で駆けろ!!文句は生き残ったら聞いてやる!!』
『うぉぉぉぉ』『ふんぬぅぅぅぅぅぅ』『くっっそだらぁぁあ』
「これなら気にせず全力駆けできるな」
「たしかに心理的にこれはおおきいかも」
スペック的に一緒には逃げれないし…
なんだか2種の先輩達わりと大事にされてそうだしな…
『致命圏に1発抜けたぞ!!』
『くそがぁ!!全員身体強化全力!!盾ナグール全力!!
放射線シールドは欠かすなよ!!着弾直前に地中に飛び込め!!
着弾後の対処順間違えるなよ!!』
「悲報」
「うへぃ」
面制圧飽和弾道射撃って融合弾でやられるんかよ…
『着弾5秒前、4、3、2、1、着弾』
(どごっどがん)
(ひゅぱっ)
『優先耐熱シールド!!放射線シールドも欠かすなよ!!』
(ぺっかぁ)
『ふぐぐぐぐぐ』『ぬがぁぁぁぁ』『ふぐぬぅぅぅ』
まて…そこは爆心からそんな遠くないだろ…
『熱波のピークは越えたぞ!!お次は衝撃波だ!!』
『優先対物理シールド!!意識飛ばすなよ!!』
(どどっん)
『ぬうぅぅあぁぁ』『うんぐぅぅぅぅぅ』『うぬぅあぁぁ』
この状態で…ギリギリだというのかぁ…
『衝撃波は抜けたぞ!!最後だくるぞ!!爆風だ!!』
『優先身体強化!!飛ばされんなよ!!』
(ごっばぁぁぁぁぁ)
『うぉぉぉぉぉ』『ぬぅぅぅぅぅ』『がぁぁぁぁぁ』『ぐぅぅぅぅぅぅ』
『爆風もぬけたぞ?全員生きとるな?
よく頑張った第3中隊諸君、生還おめでとう』
生き残りおった…
「どうだ?素晴らしい使い方だろう?」
「その後が衝撃的すぎる」
「アレで生き残るんですか?」
「うむ、割と生き残るケースは多い、
まぁ、そんだけ指し手にしてやられる事も多い…
ということではあるがな?」




