第207話 理論上は可能、普通はできないってヤツです、ソレ
『あっという間に優勢になったな』
『7人組で分間約3300機殲滅のようだな』
「無印装具の門番長次席3席で分間2880機だったろ…」
「要塞建造防衛戦の時は分隊8人で分間70機だった筈ですぅ」
『1人で分間3万とか5千とかの4人組は別としてもにーヤバいにー』
『28機の高機動鎧小隊でも分間560機です!!』
「こちらも以前の分間7機からだいぶ上昇してるんだな」
「なお規格外はやはり規格外だった」
『ミニ突のせいでほぼ素通しとはいえだ』
『数自体は50万程度にすぎんところにそんなのが現れればな』
「あくまでも奇襲攻撃なんだよなぁ」
「それもスタートが同じだけで奇襲にはなってないからな」
『シーカーがシンガポール6を離れるようです』
『まさか第2陣に向かうにー?』
『出撃元機動砲艦に指示だしてたのはソレか』
『帰還と見せかけて待ち伏せする気らしいな』
「わりと策を駆使しますよね、門番長は」
「最前線にいるだけの脳筋ではないもんなぁ」
「飛び込んできて指示投げたら敵を殴り去っていく師団長だからな…」
”こちら試験コントロール、第3陣と第4陣がアップを始めた、留意せよ”
『今日の迎撃戦は長くなりそうだぞ』
「あ~こうやって連続攻勢されてたのか」
「これは無印装具の時は大変だったんでしょうね」
『斥力ブーストはもう温存だな』
『置いていかれるにー』
『当人が無理はするなって言ってましたです』
『そういやそうだったな』
『明言はないが開発本部長が実機で初実戦試験するってどうなんだ?』
『聞いたことないにー』
「本部長だもんな…」「文章にすると意味が解らないな…」
”こちら試験コントロール、第2陣の目標はナポリ、水鏡警報も送る”
『多少、距離を離したな』
「ゲート展開準備中は展開位置を変えられなくても…」
「展開後に狙う艦を変更する事は…当然可能なわけか」
『シーカーも動いた、やはり迎撃するらしい』
『50Gブースターでかっとんでくるにー』
『わてら高機動鎧でもなかなか墜とせないです』
『50G同士だとなかなか距離を詰められないからな』
「わりとこのブースターが厄介だよな」
「ミニ突でさえ30Gですものね」
『おっ早速接敵だな』
『相対速度を合わせてるにー横からいくきにー』
『わざわざ白兵戦をする気なんです?』
「とりあえず殴りに行くスタイル…」「あれ開発本部長…」
『あっ!え?あぁっ!?』
『なっなにしたんだ今の!?』
「突然に爆散したぞ!?」「まさかのマジ殴り」
『赤い燐光のあと右ストレートにーキラキラしたにー敵は無事だったにー』
「ほうほう」「よく見えたな…」「殴ってる…」
『そしてまた赤い燐光の後に左ストレートして拳から赤い燐光です』
「突撃パンチのあとは…」「斥力ブーストパンチ…」「そして…散!!」
『マナ転化で相対速度差を燃料にしたのか!?』
「キラキラはそれか~」「殴って敵から燃料を徴収するスタイル…」
『敵が爆散したのは斥力で中から弾けたからか…』
「放り出された6脚…」「10Gしか出ないんだよな…」
『その右手に魔法陣にー次はなんだにー』
『あっ雷線!?って掃射できるんです?』
『できるんだろ…実際にやってるし…』
「青いから雷線のはず…」「紫の歪曲で似たようなことしてた気が…」
『いやいやそんな術式兵装聞いたことないぞ!?』
『術式兵装じゃないにー魔法陣出てるから手動起動にー』
『理論上は可能、普通はできないってヤツです、ソレ』
「兵装にせずに手動で手札を増やしてる感じか…」
「私物もそんな感じでしたね…」
『あっ次に行ったぞ』
『また燃料にして薙ぎ払う気か…』
『これパターン入ったにーまた50機くらい薙ぎ払われるにー』
『取り付く前に結構な数が墜とされそうですね…』
『ブースター狙われると反撃できないからなぁ』
『6脚の手足が届かないからな…』
「哀れ6脚…」「手も足も出ないのか…」
『結局ナポリまで延々と雷線で薙ぎ払ってきたな』
『最終的に7人組も全員できるようになってやがった』
「できてたな…」「実戦演習かなんかですかね…」
『おかげでわてらは置いていかれずに済みましたです』
『常時100G機動できるのは大きいにー』
『斥力ブーストも350Gだしな』
『艦上白兵戦でも使いまくっとるな』
「小刻みに使ってるよな?」「体勢変更とか切り返しにだよな」
「もともとこの使い方が普通の筈」「斥力ブーストは別物だな~」
『7人組の4人にーウチらでもわかる動きしてるにー』
『たぶん求道師団の兵です、あの4人』
「おーわかるもんなんだな」「さすが精鋭ですね」
『制動減速と敵の攻撃を燃料にしてるんだな…』
『突っ込みながら攻撃を手足で止めてるからな』
「押し付けカウンターか…」「隙あらば燃料に…」
『そして止めた手足がにーキラキラしたらにー』
『デカいのを手動起動でぶちかますんです』
「突然大爆発したり…」「大放電かましたりしてるな…」
『だがわからんのがあるな?』
「アレか…」「アレも意味不明ですよね」
『たまにキラキラしてないのにー中規模術式バカバカ撃つにー』
『アレ、俺らの銃以上の火力ありそうだよな?』
『なんで火力負けしてるんですかね?オカシイです』
「何でですかね…」「何を仕込んだんでしょう…」
『まぁなんだ順当に第2陣も防衛できそうだな』
『シーカーが要所に顔だしてっからな』
『艦艇入出路中央付近で全部防衛成功してるんです』
『そりゃよゆーにー』
”こちら試験コントロール、シーカーはナポリ内転移ポートを使う”
『第3陣はだいぶ離してきたからな』
「うわっ面倒くさ…」「艦隊の端から端へという感じか」
「これされると外の迎撃部隊が大変ですね…」
『俺らもホール奥の転移ポートに行くぞ』
『やれやれにー次は内部攻城戦かにー』
『流石に自衛戦闘しないとです』
「拠点艦内戦闘か…」「重装鎧と火力鎧の戦場ですね」
”こちら試験コントロール、第3陣の目標はシドニー2だ、
先方には話を通してある、シーカーは右舷艦艇入出路中央付近に向かう”
『右舷だとさ』
『大隊まるごとっぽいな』
『つまりいつもどおりにー』
『最終防衛戦のホール以外は高機動鎧の役目です』
「機動力と数があるからか」「拠点艦も広いですからね」
「かなり入り組んでる構造してそうだよなぁ」
”こちら試験コントロール、シーカーよりだ、いつも通り防衛戦だ、だそうだ”
『当然だな』
『チェイサー任務で戦死者出すわけにもいかんしな』
『突破されるなんてのもにー』
『うぅ、同じ戦場です…』
「チェイサー任務外したんですね」
「普通に防衛戦しろということか」




