第206話 たしかに…機動兵器ではないから…そう表現するしかないな
『やっこさんらエライのんびりしてるな』
『おかげで置いてかれずに済んだから助かったが…』
『なにやら4人と7人4組って感じの別れ方です』
『先頭が4人にー?どういことにー』
『なんなんだ?この小隊?編成も歪だぞ?』
「門番長と大隊長3人ですか…」
「規格外を1つに纏めたのか」
”こちら試験コントロール、シーカーよりだ…無理はするな…だとよ…状況開始”
『はぁ!?あっあぁ!!』
「動いた」「速いぞ?」
『くっ!!全機追えっ!!先頭の4人組だ!!』
『ヤバいにーウソだにーもう置いてかれてるにー』
「あれ?全然縮まらない?」「むしろさらに離されてるぞ」
『小隊長!!わてらの切り札を!!』
「高機動鎧に切り札?」「ここで使える切り札なんてあったか?」
『小隊全機!!斥力ブースト連続で使うぞ!!身体強化全力だ!!』
「斥力ブースト…」「身体強化…」「なんて脳筋切り札…」
『初手切り札にーキツイにー』
「あ~VR方式だと体は寝てるから身体強化できないけど」
「なるほど、マナ神経接続操作方式とたんに装具着用してるだけなら」
「起きてるからいくらでも身体強化できるというわけか」
『小隊長!!全員いける!!』
『斥力ブースト!!ぐぅぅぅぅぅ!』
「ジーナス小隊長周囲の高機動鎧が!?」
「赤い燐光を撒き散らしながらぶっ飛んだぞ!?」
「そしてジーナス小隊長もぶっ飛んだが…これ視界に見えてる数字やっばいな…」
『ぬぅぅぅぅ!オカシイ!!速度差がさほど詰まらんぞ』
『うにー!こっちは瞬間182G加速にー!必死に身体負荷23Gに耐えてるにー!』
「とんでもないGに超高負荷かかってますぅ」
「これでもまだ離されてるのか…」
『うぐぐぐぐ!まさかまさかまさか』
『しかたない!!全機!!キツイが連続継続だ!!ぐぬぅぅぅぅ!!』
「きつそうですね…」「体重23倍状態だもんな…」
『ぬぬぅぅぅぅ!!くそ!!うそだろ!!』
『うににー!!3秒おきでもまだ離されるにー!!』
「3秒おきにかぁ…」「なんて脳筋切り札…」
『うごごごごご!!平均94G加速ですよ!!なんで離されるんです!!』
「おぉっスゴイ、一時的に辻斬り超えしてる」
「ただその間…操縦者は苦悶するようですわね…」
『あっ!!小隊長!!シーカーの右手に!!』
『機動砲艦襲撃中のミニ突か!!へっ…』
『えっ…』
『にっ…』
『なんでソコにシーカーが!?』
「すでにいる…」「ミニ突の至近にシーカーが…」
『赤い燐光!?』
『斥力炸裂光だったにー!!』
『いま何Gでぶっ飛んだんですか!!見えませんでしたよ!!』
「さすが精鋭師団の最精鋭…」「そんなもん全然見えなかったぞ」
『ミニ突相手に白兵戦だと!?』
『バカな!!起爆されるぞ!!』
『あっ起爆されたにー』
「爆発3段落ち…」「展開はっや」「突っ込む暇を…」
『嘘です!!避けるとか!!瞬間350G出てますよ!!アレ!!』
『わざと起爆させて倒すとか!!あたまオカシイだろ!!』
「350…」「いってたアレ…」「斥力ブーストだったのか…」
『小隊長!!アレ!!なんか光ってるぞ!!』
『手足にー黄金の粒子だにーなんか纏ってるにー』
「言ってたアレ第2弾きた」「アレなんだ?」
『魔法陣!?なにあれ!?あんなでっかい手動魔法陣!?』
「粒子が魔法陣に!?」「さらっと一瞬なのに流れるように!?」
『先頭のヤツか!!はぁ?』
『いやいやいやいや』
『それはないにーありえんにーきっと幻覚にー』
「うそだろ…小規模とはいえ…鬼軍相手に見たアレだ…」
「個人でアレを使ったとでもいうんですか…」
『現実です…極大魔法掃射型歪曲砲で…いま薙ぎ払ったんです…』
「なるほど…戦闘民族とは…この姿の事だったか…」
「たしかに…機動兵器ではないから…そう表現するしかないな」
『あぁっ!?シーカーが進路戻したぞ!!全機追え!!』
『赤い燐光!!またぶっ飛ぶぞ!!』
『また置いてかれるんですか!!』
「今度は見れましたぁ」「高機動鎧の赤い燐光と…」
「炸裂規模があんまり変わりませんね…」
「その事実が恐ろしいな…身体負荷どんだけなんだ…」
『うにー?先頭の奴だけあまりキラキラしてないにー』
『個人で極大魔法使ったやつか』
『他もだんだん薄くなってきてるな』
『うにー転移魔法陣のマナ霧散に似てるにー』
「どんな理屈なんだアレ?」
「マナ転化関連とは思いますが…」
『えっ!?また赤い燐光!?』
『ばかな!!アレを2秒おきだと!!』
『平均225G加速にーあったまおっかしいにー』
「にひゃく…」「機動砲艦4.5倍…」「脳筋すぎる…」
『こっちはまだ金属骨格の補修中だぞ…』
『こっちはいま無理に使うとレッドアラートでそうだなコレ』
『下手すると折れるにーなんでアッチは使いまくってるにー』
「そうか、鎧の金属骨格には実Gの182Gの瞬間負荷がいってるのか」
「慣性制御範囲は操縦手のみでしたわね」
「じゃぁシーカーはなんであんな無茶が?」
『これ…シンガポール6の戦闘に間に合うです…』
『どうやら我らが戦友たる贖罪兵達はまたやらかしたようだな』
『なぜ一番小さい装具が辻斬り以上の機動性になってるんだよ』
『あったまおっかしいあいつ等にーあんなものを渡すというのかにー』
「高機動鎧も含め、辻斬りの機動性超えてますね」
「高機動鎧は解決策が身体強化で耐えきるという脳筋仕様だがな」
『たった32人でシンガポール6に取り付いた6脚に殴りこむとはな、
しかし…やっと追いついたと思ったら…なんだアレ?』
『先行格闘6脚に囲まれたと思ったら…500機くらいが…』
『突然にー閃光に呑まれ真っ二つにーそしてお空の星にー』
『と思ったら次の集団のど真ん中までの道ができるんです』
「どこぞの無双ゲーみたいだった」
「バンザーイしたら周囲の残骸が吹き飛ぶトコロとか特にです」
『4人組は全員が規格外だな…』
『うち1人あきらかにオカシイのがいるんだが』
『ぜったいアイツだにー帰ってきたにー』
『あぁぁぁぁぁ帰って来ちゃったぁぁぁぁぁ』
「まぁバレるよなぁ」
「明らかに1人だけ人類やめてる感がな…」
『7人組は相対的には穏当だな』
『4人組が何をしてるかを実践で解説してくれっからな』
「たしかにな~」「いくつか謎がわかりましたね」
『反撃時にー突然バ火力になるのはマナ転化マナ流用してたにー』
『あいつらの基本兵装です…なにやら凶悪な後継品っぽいです』
『手足がキラキラすんのはアレのせいっぽいな』
「手甲のあの使い方を全員ができるようになったんだな」
「なぜキラキラするのかは謎のままですが」
『あとは慣性制御術式積んでるな』
『4人組は別として、7人組が素で350Gに耐えられる筈がないです』
『けどにー35Gならにーあいつ等の身体強化練度なら耐えれるにー』
「別扱いされる4人組…しかし納得だ…」「慣性制御下なら350Gは35G」
「やはり解決策は鍛錬なのか…」
『そしてスラスタはソレ前提で100G機動っぽいな』
『ってことは対消滅炉も積んでるつう訳だ』
「100Gは14Gになるんだったな…35Gに耐えられるならば…か」
「獣人種の日間マナ出力が0.5マナ=1GWh」
「…秒間生成量にすると約5.8KW…盾ナグール方式で水増ししても580KW」
「明らかに盾ナグール方式のままでは足りないわな」
『だがわからない事があるにー炉とかなんで100Gに耐えられるにー?』
『確かにソコわからないです』
「マヤさんに頼んでいた仕様の結果でしょうか?」
「あの内容がこの結果に?という気はするが…」
『あとはアレだな?なんであいつらあんなに囲まれてるのになぁ?』
『4人組はまぁわかる…それができるやつなんだろうってのはな』
『7人組もできてるにー攻撃みるとそこまでではないはずにー』
『なのに見もせず回避や防御できてるんです』
『これにも何かカラクリがあるんだろう』
「これは…あの仕様ですよね…」
「あれを兵レベルですら使えるんだ…」




