第201話 投射砲って対消滅炉の中身を投げ込んでたんですね…
『残るは火力型なわけだが』
『重装からマナ転化装甲全部剥いで武装検討でいいんじゃないか?』
『重量的にソレが良さそうよ』
「浮いた重量を火力に回す感じか」
「それなりの防御力になりますね」
『斥力も肩、腰、膝裏の6枚で充分だろう』
『盾は…1枚はいるかな?』
『位置的に壁役でもあったからな』
「汎用型より防御力はかなり高めだな」
「これで火力も盛るんですよね」
『肩は小型鎖分銅として、右手と他だな』
『実戦映像を見る限り残骸が邪魔だったよ』
『斥力弾で弾き飛ばす?』
「シンプルな解決策だが…」
「決定打にはならないっぽいですよね、斥力弾」
『崩壊弾と重力弾は艦内被害があまりよくないな』
『爆裂弾も邪魔になるか』
「あぁ拠点艦内戦闘前提だと…」
「なんだかんだと制約が多いな…」
『散弾がよさそうじゃないか?』
『シゥ?あの撃ちっ放し機能だけ使えるかい?』
『それすると軽くなるな』
『それはよいよ、狙わないでも当たるよ』
『脚にランチャー式で装備すればいいだろう』
「散弾砲か?」「あの戦場なら面制圧兵装は有用ですね」
『じゃぁ、斥力弾は右手になるな』
『斥力弾だけってのはマズくないか?』
『かといって弾を混ぜるのは出力効率が悪化するよ?』
「そうだったのか」「確かに1種だけだったな」
「うむ、変更の度に術式起動が挟まるからな」
『じゃぁ銃身を別けるか』
『斥力弾と相性の良い弾頭はなんだろなぁ』
『雷線だと斥力弾に干渉しそうじゃないかい?』
『干渉で早期炸裂しそうだな』
「複数弾頭運用は色々と考える事が多いんだな…」
「マナ生成式、つまり非実体弾だもんな」
『マナ生成貫通炸裂弾で良くないか?』
『艦内戦闘だしな、斥力弾と弾速も合わせやすい』
『3銃身型機関銃でいいだろう』
「そんなの確かにあったな」「地下籠城戦の時のですよね」
『またコクピットスロットが余るね?』
『さすがに何か欲しいよ』
『1スロで入るモノだと何があるかな』
「さすがに3種目もスカスカは怒られそうだな」
「汎用的なものがいいんでしょうね」
『分隊火器の投射砲ベースにマナインパクトはどうだい?』
『確か口径3cmの82.8t360GJだな』
『機関部だけでよいマナインパクトなら収まるだろう』
「なるほど、マナインパクトか」
「わりと辻斬り含め全部に採用されてましたね」
『空きスロ埋めに使えるなコレ』
『ひとまずはコレで組んでみるか』
『マナインパクトってヤバいな』
『言わばマナ生成式使い捨て対消滅炉だから当然だろう』
『入力の100倍出力が出るんだ?ヤバいね?』
「あっ原理的にはそうだったんだ…」
「投射砲って対消滅炉の中身を投げ込んでたんですね…」
「そう考えるとかなり物騒な兵器なんだな…」
『希薄マナを一時的に貯め込める唯一の手段だからな』
『けど出力は一瞬のみになっちゃうよ』
『あくまで一時ブースターに過ぎない訳だ』
「構造上継続出力はできないわけだ」
「元が射撃兵装ですものね」
”火力アセンブル動力鎧”
4m以下級火力アセンブル型動力付き装具
全高4m
総質量2.8t
ジェネレーター出力216GW
マナ転化フィールド最大出力1800GJ(背面4スロ)
スラスター総入力57.5MW出力20G(背面1スロ)
耐55G機動
装具コクピットマナ神経接続操作方式
2脚2腕形態
搭乗員部保護20G慣性制御術式(20GW、コクピット2スロ)
3cm口径マナインパクト8基
(1基充填時0.36GW、10秒充填時出力82.8t360GJ、コクピット8スロ)
瞬時斥力発生装甲板6枚(1枚出力0.5GJ、6か所、肩、腰、膝裏)
右腕3銃身マナ生成弾丸型機関銃
斥力弾頭銃身1(0.23t1GJ弾、秒間20射、秒速10000m)
貫通炸裂弾銃身2(0.23t1GJ弾、秒間20射計40射、秒速10000m)
左腕原子結合破砕振動盾兼大剣1枚(6.9t出力30GJ)
マナ生成式誘導型多目的弾頭小型鎖分銅垂直射出機左右各2基計4基
(2.3t10GJ弾、秒間2発計8発、秒速300000m)
両脚部マナ生成式指向射出式無誘導時限炸裂散弾4連ポッド左右各1基計2基
(0.9GJ弾100発内蔵時限炸裂散弾、秒間0.1発計0.8発、秒速10000m)
空きスロット
腕接続ポイント6
足接続ポイント6
腰接続ポイント2
頭部接続ポイント4
基本搭乗人員1名
「さすが火力特化、情報量が多いな」
「意地悪サプライズはなさそうですね」
『せっかくだからマナインパクトに合わせて時限炸裂散弾は造った』
『マナインパクト1基で時限炸裂散弾ポッド1基を即時撃てるのか』
『通常は生成に10秒もかかるんだね?切り札的な兵装なんだ?』
『そうだよ、マナインパクト全部使えば秒間5連射計3600GJの散弾だよ』
「TNT換算828t」「瞬間火力に全力で振ったな…」「まさに切り札ですね」
『このサイズの攻撃力じゃないだろう?』
『だが弾頭生成中は72GWも出力を喰うのか…』
『発射レートも低すぎる、とてもではないが常用はできないな』
「8基もあって秒間0.8しか生成できない…」
「これはさすがに無理あるよなぁ」
「マナインパクト前提の兵装なんですね…」
『瞬間火力に振ったんだね?その点、鎖分銅は常用狙いかな?』
『これも80GWも出力を喰っているが、1発が複数機を貫ける』
『こっちは4基で秒間8発だね?継続射撃枠かな?』
『そうだよ、コイツは中量2脚が実績だしてるよ、安心して採用よ』
「こっちは手堅いわけか」「散弾が冒険枠だったと」
『常用の右手の消費は合計60GWか、斥力弾も含めれば秒間60射か』
『弾頭も適宜変更はできるようにしてはいるぞ』
「連装槍以上の発射速度か」「こちらも手堅い感じだな」
『重量は2.8tまで増えたのかな?加速性は20G機動のままだけど?』
『そうだよ、増えた重量は高機動アセンブル時のスラスターで解決したよ』
『全体としては中々バランスの良い火力構成になったんじゃないかな』
「確かにあの戦場にはあってそうだな」
「困った時の切り札もありますからね」
『斥力弾で残骸も転がせるのかい?』
『当然だな、突進してくる敵すらも砕きながら弾き飛ばせるな』
「なかなか便利な機関銃になったな」
「これも弾種構成は3種選べるわけですか」
「アチコチで使いまわされそうだな」
『火力アセンブルとしては合格と思うよ』
『そうだね?問題ないとおもうよ?』
『ひとまずこれで3タイプが揃った訳だ』
『同時に仕上げていた仕様書とレポート共々に引き渡そう』
『そうだな、たぶんコレで俺達の手を離れるだろう』
「そうか、サンプル例としては3種で充分か」
「うまく3種とも攻城戦に絡めた構成だしな」
『おそらく今後は個別兵装を開発していく感じになるよ』
『なかなか大変だったかな?楽しくはあったけどね?』
『ひとまずはひと段落だ、皆、おつかれさん、班員にもよく言っておいてくれ』
『あいよ』
『おつかれよ』
『またな?』
『言っておく』




