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第182話 あっ私は鍛錬してますよ?もしかして周りの人も?

『月に戦死者7500万が4か月ですね~』

『拠点艦も月300隻戦没が4か月目だ』

「3億人か…」「1200隻…」


『ジリジリと軌道艦隊の隻数が減り始めてます…』

『軌道要塞の軌道維持術式は最低8000隻でもなんとかなるらしいが』

「補充が間に合っていない…」「ついに減り始めたのか…」


『11760km中6950km踏破したが…今は3日で50kmだ…』

『後退後に再攻勢しようにも…』

『あぁ…150km先に第2陣が控えるようになった』

『再攻勢は1度もできませんでしたね…』

「100kmから減った50kmは…」「そのままなんだな…」


『残りは4950km…レーザー炉心側面までなら4800km…』

『288日ですね…』

「現状を…10か月近くですか…」「厳しい話だな…」

『これ以上の遅れは許されない…というわけだ』

『それでこの機体ですか』



”ドワーフ専用軽量2脚”

15m以下級白兵仕様機動兵器

全高15m

総質量70t

ジェネレーター出力6TW

マナ転化フィールド最大出力50TJ

スラスター総入力5GW出力40G

耐45G機動

マナクリスタルチャンバー数2=200TWh

装具コクピット身体運動フィードバック操作方式

搭乗員部保護50G慣性制御装置

32cm口径マナインパクトシステム2基

2脚2腕形態

ウイングバックパック搭載

同上可動ブーム式連装マウント中型瞬時伸縮光熱槍2基

胸部搭載連装マウント中型瞬時伸縮光熱槍1基

左腕原子結合破砕振動盾兼大剣1枚

右腕固定武装連装中型瞬時伸縮光熱槍1基

マナインパクト時拡散瞬時伸縮光熱槍1丁

基本搭乗人員1名

基本外部遠隔操作マウント3か所


「開発班の趣味がモロに…」「…どうみても…ソレ」

『これ…辻斬りとMタンクSを混ぜました?』

『そんな感じだよなぁ』

「足して2で割ってから小さくした感じですか?」

「重量も辻斬りの1/3…MタンクSの1/9くらいだな…」


『そしてドワーフ専用のくせに…』

『身体運動フィードバック方式なんだよなぁ』

「どうみても相反する仕様…」

「ドコ向けの機体かわからないです…」


『志願した者限定で遠隔VR説明会あるんですよね?』

『そうだな、それ聞いたら辞退はできないようだがな?どうする?』

『ここは英雄的にいきましょう!!英雄志望ですからね!!』

『よしわかった、志願しとくぞ』

「踏み込むなぁ」「逡巡、全くしなかったな…」



『教練実習機から参加とはなぁ』

『珍しいですよね?あまり聞いたことがないです』

『普通は映像メッセだよなぁ』

「VR会場で説明会か」「質疑応答もあるってことでしょうか」


『あっ始まるみたいです…ってアレ…まさか…』

『おいおいおいおいマジかよ…』

『皆さん初めまして?わたくし検証公と言われる者です』

「えっ?検証公?」「なんでここで?」

(ざわざわ…ざわざわ…)


『本機の開発班の皆さんがあまりに対人能力が低いため?

私が皆さんにご説明することになりました』

『先輩!コレまじですか…』

『ヤバい…思った以上にヤバい…』

「そうか…本国人はあまり接点ないのか…」

「見た感じ…知ってはいるけど…機会はまずないって感じですぅ」


『まず本説明会での出来事は特機事項扱いなので一切他言無用です』

『あっちゃぁマジでダメなヤツだ…』

『えぇぇぇそうなんですか先輩…』

「なんか悪い意味で有名そうだな…」「明らかに怖れられてます…」


『本機は”あえて”ドワーフ専用にしてあります』

『わざと…わざとなのか…』

『どどどどういうことなんですか…』

「なにかの仕込みっぽい…」「どういう狙いが…」


『地上兵の獣人の皆さんが本機に殺到しないためですね』

『つまりは…殺到するほどの完成度なのか…』

『あっ!そりゃ皆のりたいですっ!』

「わりと出来が良いのか?」「中途半端になるって話でしたが…」


『装具収納部位自体がドワーフしか収まらないようにしてあります』

『物理的にドワーフしか乗れないようにしてあるんだな…』

『なら…言い訳は…立つんでしょうか…』

「落ち着いて試験運用するための…」

「その為のドワーフ専用機か…」


『本機のコンセプトは地上兵が操れる高機動低防御の小型MタンクSです』

『だからシャーサなのか…』

『あっ私は鍛錬してますよ?もしかして周りの人も?』

「最終的には地上兵が乗るんだな…」

「そしてドワーフ兵で乗れるのは…」


『ここにいる操縦手の皆さんはある程度、装具白兵戦もできますね?』

『やはりか…』

『そうみたいですね…』

「ざっとみ40人くらい?」

「ダントさんと同じく相方もいれると…」

「操縦手は20人くらいか…」


『そして本機は決して劣化辻斬りではありません』

『んん?どうゆうことだ?』

『ちょっと意味が解りません…』

「技術系譜的には辻斬りじゃないの?」

「そうですぅ、完全にロボですぅ」


『要約すると求道者が乗ると確実に壊れる機体ということです』

『あくまで一般兵用なんだな…』

『なるほど!それは大事な違いです!』

「あっ無茶はできない構造なんだ…」

「普通に人類として操縦してくれってことか…」


『求道者は本機の動きを一目見れば察するので問題ありません』

『求道者に殺到されるなんて恐怖以外の何物でもないな…』

『いやほんと…まったくですよ…』

「なるほど…」「確かに大事な事ですね…」


『ですが戦術行動は辻斬りに近いです』

『どどどどういうことだ!?』

『劣化辻斬りでさえないのに!?』

「辻斬りの戦術行動って…」

「無茶のオンパレードだったような…」


『本機は階層内を3500m/sで飛べ40G加速できます』

『ん?それって?』

『ミニ突対策か?』

「ミニ突が3000m/sの…」

「30Gだな…」


『本機はミニ突から逃げ切れる性能を保持しています』

『確かにだな…』

『横に逃げればミニ突は追い切れませんね…』

「辻斬り程ではなくても…」

「10G差ともなればな…」


『そして胸部と可動ブーム2本は外部遠隔操作です』

『手数と目をそれで水増しできると…』

『たしかにソコはMタンクS的です…』

「単純にマンパワーが大きいからな」

「MタンクSだと13人もサポートにいますからね」


『10秒チャージ拡散瞬時伸縮光熱槍を柱に向け接射すれば破壊できます』

『辻斬りの戦術行動は…』

『柱を破壊しながら逃げ回り…敵を引っ掻き回すです…』

「あっ小さくとも柱は破壊できるんだ」

「それでも重量は70tあるんだよなぁ」


『つまりは…

遠隔外部操作による人海戦術で一般兵が辻斬りと同等の働きができる、

ということですね』

『なるほど…人数でゴリ押しか…』

『それならできそうな気がします…』

「あの新兵ブートキャンプ仕様か…」

「情報処理能力は確かに上がりますね…」


『理論上はそうなる予定です』

『理論上…』

『そうなる…』

「まぁまだ試していないわけだしな…」

「これからそれがわかるわけですものね…」


『問題として第5の階層内もしくは入り組んだ地上でしか使えません、

遮蔽の無い地上や宇宙だと多少早く動く脆い的なので』

『的…』

『そりゃ使えません…』

「そこは変わらないんだ…」

「小さいしな…」


『当然、大きいので拠点艦の中でも使えません』

『15mあるしな…』

『通路は通れませんね…』

「そこも変わらないんですね…」

「大きいしな…」


『つまり使われるのはこの戦場でだけです』

『あとに残らない機体か…』

『つまりはそれらを証明するまで地上兵は乗せないと…』

「どこまで理論通りの動きができるか…」

「まぁ見極めないと地上軍は乗せられないか…」

「自分たちも乗れる機動兵器…待望してましたからね…」


『なお操作方式自体の完成度は素晴らしいです、

装具を身に着けた状態で装具の様に機体を動かせます、

求道者の動きにさえついていけますが、機体がもちません』

『なるほどな、ひとまず使えそうだな…』

『そうですね…イケそうな感じはします』

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