第181話 数千年の未来に向けてもしっかりと遺言残すんですね~
『何も残ってませんね…』
『あぁ、歪曲中和が途絶えて暫くしたら歪曲に磨り潰されるからな…』
「最終的に何も残らない戦場…」「嫌な戦場ですね…」
『3万機のMタンクCと288万の地上兵が散った筈なんですよね…』
『格闘6脚2億4000万機ミニ突1憶2000万機タックラー1憶2000万機と共にな』
「かなり善戦してる筈ですよね…」「個体数でも100倍以上だからな…」
『1機も残ってないんですね…』
『両翼から押し包んで壊滅させたからな…その破片も、もうすり潰された』
「夢幻の如く」「…綺麗に更地」
『全員が載れてからで良かったでした…』
『ギリギリ間に合ったんだろうな…』
『載れてなかったら…とんでもないことになってました…』
「下手したら戦死者の桁が…」「一つ増えていてもおかしくないですね…」
『…もうすぐ天井区域を抜けるな』
『進んだ距離も半分になりましたからね』
『幅100km前進100kmを1日1回、それを3回で幅300kmを確保してきたからな…』
「3日で100km前進してきたわけか…」「それが半分に…」
『1日1回もそろそろ厳しいかもしれませんね…』
『MタンクCの生産が追いつかなくなってきたからな』
『本土での生産も始まるんですよね?』
『来月には始まる筈だ』
「足りる予定が足らなくなってきたんだ…」
「それだけ損失が想定以上なんですね…」
「キルレシオ自体は善戦してるのにか…」
『抜けました、あっもう作業船が入ってるんですね!』
『護衛の機動砲艦もいるなぁ』
「こんな前線に近いところで何を?」「非武装だった気が?」
『作業船にも補強が入ったんですよね?』
『多少の積載量を犠牲に40G加速はできるようにしたらしいな』
『装甲板は資材の塊ですからね~!』
『今回抜いた侵攻方向はまた消し飛ばすんだろうが…』
『横方向の装甲板除去作業はもう鉱山状態ですね~』
「あ~そうか資材も現地調達始めたのか~」
「剥いた部分の側面は確かに回収しやすいですね…」
『さすがに狭いからドンガラ船は出せないんだよなぁ、作業船だらけだ』
『あっ転移ポーター艦が!!』
『鉱山区の護衛兵交代の時間か』
『あれ遅滞方面の新型駆逐艦ベースなんですよ~!』
「哨戒艦じゃん!」「転移ポーター艦?」
「うむ、アンテナの代わりに転移ポーター詰め込んだフネだ」
「地上兵の前線移動用のフネか…」
『どうりで見覚えのない艦様なわけだ』
『載ってる中隊の皆さんはこんな気分で帰ってたんですね~』
『中隊を載せるようになってからは小型強襲艦を使わなくなったからな』
『破城要塞で全部賄うようになりましたね~』
「あ~だから地上兵の皆さんも載ったままなんだ」
「変える場所が一緒で、お互いを護衛してるわけですか」
『実際のとこ生産してる暇がないからなぁ』
『殆どが戦車隊時代のフネばかりですよね?』
『あぁ、今は7m級外骨格開発班と15m級機動兵器開発班にいってるな』
「例の打開策案か…」「開発状況はどうなんでしょう…」
『15m級はまだしも…7m級は…』
『ダメっぽいな…現状は無い方がマシらしい…』
「無い方がマシ…」「10G機動では的になるだけか…」
『15m級は実際のトコどうなんです?艦長達もそっちでしたよね?』
『こっちもこっちで…また微妙らしい…』
「こっちもですか…」「ツラいところだな…」
『どうゆうことです?』
『MタンクCと新兵の組み合わせにかなり劣る熟練兵搭乗機動兵器ってことだ』
『あ~なんだかんだとMタンクCの比較対象は辻斬りですからね~』
『高防御ではなく高機動側の機体であることもネックだな』
『それだと戦線は張れそうにないですからね~』
「そう考えると…」「Mタンクはかなりの成功例なんだな…」
『当分は完成しないだろうな、むっ定時通信の時間か』
『あの位置は赤道2レーザーですね~』
「宇宙に向かってぶっとい蒼い光が…」「定時通信ですか?コレが?」
『そうだな、あの位置からならそうだろう』
『数千年の未来に向けてもしっかりと遺言残すんですね~』
『帝国の到達してない星系にも向けて光通信を送ってるらしいな』
「ふむ、常に取り得る最善策を行っているわけだ」
「確かに遺言なんだろうな…」
『おかげで広すぎて遮光結界で強引に遮断もできないそうで…』
『相手の反攻速度次第では数百年もしくは数十年に縮むしな』
『お互いに必死ですよね~』
『あぁお互いにな』
「「「「「「「「「………」」」」」」」」
『むっシャーサは今日も鍛錬か?』
『ふふふ~保養マナ生態系環境は鍛錬にも最適なのです!!』
『破城要塞深部の生活空間だからなぁわりと豪勢だよな』
『直径2kmドームは広々してますからね~』
「破城要塞に生活空間も用意したのか…」
「それで2kmドームですか」
『まぁ拠点艦の芯部コロニーにはかなり劣るんだがな?』
『まぁあっちは常に攻城戦懸念がありますから~』
「そうか…ならこっちに造って当たりまえか…」
「兵力展開もこちらの方がしやすいでしょうしね」
「元衛星コアだからなぁ」
『しかし、白兵初陣から鍛錬に精が出るな』
『脱出時の生存率に直結しますからね!!』
「確かに白兵できるできないは影響しそうだ」
「脱出状況があんな感じならなぁ」
『そして今から教練実習機か?』
『そうです!!第01070805師団第2大隊第2中隊の皆さんに今度こそ!!』
「あの時の中隊の皆さんか」
「ノリが良かったですね」
「煽りも酷かったが…」
『まぁMタンクCはやることがシンプル過ぎて鍛錬すること殆どないしな』
『そうです!!余暇の有効活用なのです!!』
『まぁ向こうの皆さんの迷惑にならない程度にな?』
『はい先輩!!了解であります!!』
「まぁ努力はいい事だよな」「いい事だと思います」




