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第174話 すぐに推進剤が切れるミニ突とは!!違うのです!!ミニ突とは!!

『55G機動隠密誘導弾!いいじゃないかー!』

『搭載弾数が減るくらい問題ありませんね』

『ここまで派手に軌道を動かせるんなら当然だな!』

「ふむ、最初は母体だけのデビューだったわけだな」

「まずは発射元を辿られないようにしたかったと」


『…誘導弾というより…もう小型船ですよね?』

『すぐに推進剤が切れるミニ突とは!!違うのです!!ミニ突とは!!』

『コレ、アノ時の第8戦隊哨戒艦2番艦の学者先生達の開発品らしいな』

『そう!!トウジくん!!復讐の時!!来たれり!!なのです!!』

『帝国式推進は推進剤一切不要だからなー』

『少量の水さえ積んでおけばひと月程度の星系内慣性移動は問題ありません』

「そうか、帝国式はそこがミニ突と全く違うのか」

「マナで慣性やら重力やら生み出して推進してましたね」 

「…ひと月も動き回れる…誘導弾?」


『敵艦隊も困惑しているようだな!』

『…相手からすれば…何も変わってないように見える筈』

『なのに、いくら網を張っても全く捉まらなくなったわけだ』

「何が変わったかすら掴めていないわけだ」

「ストレス溜まる状況ですね」


『とはいえ!!流石に大規模歪曲は抜けません!!』

『ついに太陽炉と付随する歪曲フィールドが一部稼働し始めたからなー』

『質量融合弾と隠密爆弾の系譜であるこの誘導弾も歪曲が弱点は変わりません』

『巨大な衝突エネルギーが得られないと起爆しないからな』

『…歪曲に逸らされて…起爆せず…単なる質量弾としてすり潰されるだけ』

「あっ弾頭は氷のまんまなんだ…そして起爆しない…」

「質量弾としても氷なら比重も重い訳じゃないですし…」


『それが判明して以降は戦列砲艦を盾にしてるし、太陽炉の増強も歪曲優先だ』

『安全に当てる事はできるようになったんだがなぁ』

『新たな弾頭は!開発中です!!』

『それが来るまでは歪曲の無い新規工事区画を叩こうかー』

「太陽炉建造というより要塞建造みたいな感じになってきたな」

「じりじりと造り上げられていくかんじですぅ」




『対消滅暴走弾頭歪曲中和誘導弾!いいじゃないかー!』

『隠密誘導弾に引き続き誘導機能は使ってないです』

『隠密誘導弾の時から変わらない事前軌道設定の自由さがあるからな!』

『…そう…0.5光秒から0.001光秒への…敵前減速突入さえも可能』

『つまり固定軌道目標であれば姿を現さずに歪曲に突入可能ということ』

『喰らうがいいのです!!怒りの9.6Mt40PJ160発を!!』

「あっそれはツヨいな~」

「歪曲中和機能の最高の使い方かもしれんな」


『まぁ戦列砲艦狙いだと全弾撃ち落されたけどなー』

『誘導の為に姿を現す以上はレーザー戦艦と歪曲砲戦艦がいたら無理です』

『当然、その2隻狙いもむりってわけだ』

『…飽和攻撃すれば…届くけど…それは単なる消耗戦』

「まぁ可動目標相手にはそうなるよな…」

「根本が固定軌道目標用ですからね」


『それに目標識別も雑です』

『情報漏洩と念の為のハッキング対策で誘導弾には通信機能ないからな』

『…連携できないうえ…実際にどの敵に向かうか…出たとこ勝負』

「あ~そういう問題もあるのか~」

「無駄に1隻に集中したり、意味なくバラバラになったりするわけか」


『でもまぁレーザー戦艦と歪曲砲戦艦を落とした後なら使える』

『潜航砲艦がレーザー戦艦を全部墜とす!!そして爆撃!!

そんなことができる相手は小艦隊くらいですね』

『使うとしてもそんな感じの稀な状況だろうなー』

「そもそも100個大艦隊と200個大艦隊しかいないという…」

「全部墜とすのは無理がありますわね…」




『もう完全に忘れてたガス雲かー』

『久々に狩られたモントリオール第4爆撃戦隊の爆沈理由はソレらしい』

『どうやら状況的にそうであることが濃厚だそうです』

「忘れた頃に使われる…」

「厄介な存在」


『…最近は星系内で…4343番星近傍以外のあちこちに

…アンテナ降下ゲートを展開してた』

『俺たち爆撃戦隊を探してると思わされてたが…』

『小賢しい奴らです!!こっそり!!ガスを散布してたんです!!』

「あ~砲弾を通せるならガスくらいなんでもないか~」

「言われれば当然ですが…」

「それきっついなぁ…」


『アンテナが見ている時だけ気を付ければよいと考えてたガス雲だがなー』

『今回は使い方が違うようです』

『現在位置を捉えるのではなく航跡から軌道を算出しているようだな』

『ガス雲と航跡は4~5日で消え去るんだがな』

『…逆に言えば…その期間は残る』

『そしてデブリに擬装した小型観測機をガス散布時に放流しておくわけだ』

『ガス雲が消えた後の時間に低出力電波で観測情報発信させる』

『…それをアンテナで拾い…再度ガス雲散布』

『その変化を観測した観測機はガスが消えた後に再度発信するという仕掛けだ』

『…そうやって得た軌道情報から…爆撃艦と母艦を狙ってきます』

「また面倒な罠だなコレ」

「1度アンテナが開いた宙域は全部警戒宙域に…」

「なんて嫌がらせなんだ…」


『確率的には年間損失率1~2%くらいにはなりそうだ』

『この策の嫌らしいところは!!根本対処が難しいことです!!』

『ガス雲を回収はできはしないしなー』

『小型観測機も破壊して回ること自体が自ら罠に掛かるようなものです』

『流石に損失無しのままではいさせてくれないな』

「対策の対策の対策状態だな…」

「なかなか本格運用まで進めない…」



『参ったなー、ついに電磁波吸収が通じなくなってきたかー』

『偵察艦の前進配置で誘導弾が3割ほど発見されてます』

『…黒体検出専用の陣形採用と…解析演算リソースを太陽炉に増設』

『その2点でついに迎撃されるようになっちまったな』

『とはいっても半径5光秒での話だがな』

「ついに見つかり歪曲砲戦艦に迎撃されたのか…」

「太陽炉という要塞要因もありますけど…」


『そんな偵察艦狙いの弾頭が!!もうすぐ完成するのです!!』

『いやいやモモちゃん…あれはレーザー戦艦狙いだったろー』

『いえあながち間違いじゃないです、ショウヤさん』

『えっまじでー?』

『母体の隠密誘導弾をアレ以上小さくするとコストが逆に上がるんだと』

『…星系内誘導弾としては…最もコストが低くなる…そんなサイズだそう』

『そうでなきゃ地上軍の外骨格とかもう完成してるそうだ』

『小型化で!!コスト増大!!大変らしいです…』

『じゃぁ2.4Mt10PJって結果的に?』

『そうです、隠密誘導弾に載るサイズにしたらその威力になっただけです』

「地上軍の外骨格やらが遅れてるのって…」

「うむ、コスト問題というより資材量が足りなくなるだけの話だ」

「マナ化素材の量という事か…」

「そういうことだ、すぐに大量増産できるものでもないからな?」

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