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第168話 うむ、ビックリするくらい低コストで完成した

「とまぁ拠点艦戦隊通商破壊戦第一幕はかような結果となった、


哨戒艦74隻爆沈

戦死者444名

偵察艦95652隻撃沈

同上348隻大破

レーザー戦艦1975隻撃沈

同上25隻大破


トータルで見ればキルレシオは1:1000を超えたが、

最後の1戦だけに絞ると1:66と、とても看過できない損害を出した」

「なんであんな的確に狙われたんだ?」

「見えない筈なのに?」


「うむ、位置を誘導されたんだ、

半径10光秒と半径20光秒のアンテナの存在によってな」

「どういうことだ?」


「強襲独行艦とのやり合いでだいたいが交戦距離8光秒なのは気付かれてた」

「確かにあれだけ殴り合ってれば…」

「知られてて当然ですね…」


「そこに突然30光秒射撃、随分と観察されたわけだ?

そこで浮かび上がる異常点…マナドライブ奇襲」

「なんでそれが?」「そこに何か問題点が?」


「亜光速移動直後に射撃…それはおかしくないか?ということだ」

「あっつまり測敵行動が時間的に抜け落ちてると…」

「毎回…全弾命中してたな…」


「我らが何かしらの手段で超空間通信しているだろうとも考えている筈だ」

「近くに見てる奴がいる筈だと…」

「そしてそれはずいぶんと長い間やりあってきた奴等だと…思い至る…」


「そして襲撃方向が常に30度以下の角度だったわけだ」

「じゃぁ反撃に巻き込まれない位置にいるだろうと…」

「距離もだいたいその辺だろうと…」


「そして狩る手段はしっかりと用意してきたわけだ」

「速度差衝突起爆のEMP弾と融合弾…」

「そして一斉に狩ったと…」


「狙い撃たれた理由としてはおおまかにそんなとこだ、そして対策は実に簡単だ」

「どういうことですの?」


「次元潜航を使えば事足りる」

「「「「「「「「「あっ」」」」」」」」


「掃討艦の兵装ブロックを外して、

15光秒アンテナを無理やり2基搭載して対策完了だ」

「雑い…」「また荒っぽく…」


「もちろん再設計して艦様は多少変わりしたが、

仕様項目自体の変更はその程度だ、潜航哨戒艦という」

「なるほど、対策通りの名称か」


「そして問題が1つ残る」

「駆逐艦枠どうしよう?ということか」

「次元潜航の無い哨戒艦は厳しいですよね…」


「うむ、とはいえひとまず潜航砲艦からはドッキング機構を外し、

潜航砲艦2隻、潜航掃討艦3隻、潜航哨戒艦1隻の6隻戦隊とした、

拠点艦1隻に5戦隊となる計算だな。

通商破壊戦隊はひとまずはコレでもう一度試すことにした」

「火力が落ちた分のバランスを取ったのですね…」

「…全艦10G機動の戦隊」

「もう古い潜水艦戦隊みたいだな…潜航すると通信できないし…」


「さて強襲独行艦は相変わらず足りない、戦偵巡も同じく足りない、

そんな中で小型高機動の哨戒艦はやはり棄て難いフネだった」

「かといって200個大艦隊には近づけないだろ?」

「質量融合弾もたいして持てないでしょうし?」

「そもそも迎撃されかねないのでは?」

「第5では歪曲砲に迎撃されてたな」


「うむ、迎撃されかねない、たいして持てない、

この2点を解決できればよい訳だ、固定目標はあるわけだしな」

「たしかにそうだが…」


「まずは迎撃されない、第5では潜航魚雷を使ったわけだが…

あまりに大きすぎる…駆逐艦並みの大きさだからな…無誘導爆弾なのに…」

「駆逐艦に次元潜航が積めない理由がよくわかるな…」


「なので弾体に電磁波吸収を積むことにした、

加えて本体との干渉対策のために撃ち出す方式はやめ、

本体で充分な加速と軌道を確保してから後方に流す、

そのあとに事前入力済の弾体簡易軌道修正機構で、

最終軌道調整を行うことにした」

「弾体の大きさは電磁波吸収の小型化次第か…」


「盾ナグールにも搭載する案がある程だから小さくはできるが、

動力の問題もあり当時は全長8m全幅4m全高2m重量5tになった」

「砲弾というより爆弾だな…大型の…」

「ゆえに名称は隠密爆弾だ、そして搭載するのがこのフネだ」


100m以下級亜光速航行隠密爆撃艦

「隠密爆撃艦」

全長99m総質量2500t

ジェネレーター出力500TW

マナ転化フィールド最大出力500TJ

スラスター総入力205GW出力40G

マナクリスタルチャンバー数5=500TWh

耐45G艦殻設計

連装旋回砲塔駆逐艦主砲左右各1基計2基

駆逐艦級極小ゲート生成式測位アンテナ2基

隠密爆弾倉(60発搭載)

電磁波吸収フィールドジェネレーター1基(40G対応)

観測システム群

簡易長期任務用居住設備(+50%)


「半光速5トン爆弾60発と考えると…駆逐艦としては破格の火力か…」

「むしろ10光秒アンテナ…そんなにかさばるモノなんだな…」

「300tくらいあるのか…」


「迎撃されかねないについての対策は以上だ、

そして持てないについての対策が新たな運用艦であるコレだな」


500m以下級星間航行爆撃母艦

全長499m総質量120~310kt

ジェネレーター出力6PW

マナ転化フィールド最大出力2PJ

スラスター総入力1.55TW出力10G

マナクリスタルチャンバー数6=6PWh

駆逐艦級極小ゲート生成式測位アンテナ2基

連装旋回砲塔駆逐艦主砲左右各1基計2基

電磁波吸収フィールドジェネレーター1基(10G対応)

観測システム群

長期任務用居住設備(+900%)

大型倉庫

自動再装填機構

爆撃艦ドッキングベイ上下各2基計4基


「これ…元はドンガラ船だろ…」

「うむ、ビックリするくらい低コストで完成した」

「ん?駆逐艦主砲が上下から左右に移動してるってことは?」

「そうだ新規設計艦だ、モジュール船ではない」

「居住設備…900%…」

「爆撃艦乗員の休養のためだな」

「弾庫ではなく…大型倉庫…」

「このフネが戦闘するわけではないからな?通常の汎用倉庫だ」

「自動再装填機構?」

「爆撃艦爆弾倉に特化した再装填機構だ隠密爆弾以外にも適応できる」

「そして主役足るドッキングベイですね」

「うむ、上下2面縦置き2隻縦列で4隻分だ」

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