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第162話 この竹輪のようなナマコのような見た目は仕方がない

『通商破壊戦隊案自体は通りましたが…』

『かなり想定外の結果になりましたね』

『…ハム公のトコロ…贖罪兵開発研究本部造船部の案』

『質量融合弾運用中心の格安戦隊案でしたね』

『…砲台は20G機動の劣化2.5M級強襲独行艦に』

『ハイエナは30G機動の劣化雑木林ですね』

『…ぺちぺちは諦めて機動砲艦にするでした』

『…順当で無難かつ安価』

『まぁそれでも劣化2.5M級強襲独行艦は高めですが』

『…戦偵巡並ではありましたね』

「ハム公のトコは不採用だったのか」

「対抗馬が良すぎた」


『しかして実際に採用された戦隊案はまさかのダークホース』

『…拠点艦内研究開発部ハム派造船浪漫主義グループ』

『ロマンですか、これロマンなんですかねぇ?』

『…劣化100G体現艦…だからでしょうか?』

『それにしたって劣化しすぎでしょう?』

『…確かに…そういう自覚はあるのでしょうね』

『名称からはそう連想できないですからねぇ』

『…とはいえ…かなり有効的な仕様ではあります』

「ロマン主義って…」

「ダークホース…」

「…劣化100G体現艦」


『さてもう一度、仕様を確認しましょうか』

『…そうですね…まずは駆逐艦枠です』

『まさか実際にぺちぺち艦枠を使うとは思いませんでした』

『…どうやっても単独星間航行は無理ですからね』


100m以下級亜光速航行哨戒艦

「哨戒艦」

全長99m総質量2500t

ジェネレーター出力500TW

マナ転化フィールド最大出力500TJ

スラスター総入力205GW出力40G

マナクリスタルチャンバー数5=500TWh

耐45G艦殻設計

連装旋回砲塔駆逐艦主砲左右各1基計2基

駆逐艦級極小ゲート生成式測位アンテナ1基

戦艦級極小ゲート生成式測位アンテナ1基

電磁波吸収フィールドジェネレーター1基(40G対応)

観測システム群

簡易長期任務用居住設備(+50%)


『武装は最低限ですね』

『…電磁波吸収は新開発になります』

『小型艦なので通常品だと200G対応とかになりますからね』

『…辻斬りと同じようなモノですか』

『そしてあまり小型化できない次元潜航は搭載できません』

『…同じく転移システムも非搭載です』

「…亜光速艦?」

「通商破壊戦隊なのに?」


『艦殻とスラスタは耐50G材で可能な限り頑張ったわけですね』

『…そしてアンテナ2基…うち1基が戦艦級』

『哨戒艦の名の通り、この艦の存在価値そのものですね』

「10光秒アンテナを何のために…」

「通商破壊戦隊なんですよね…」


『…艦様は細い艦船型ではなく機動兵器のような機動砲艦に近いです』

『主砲砲身が戦艦級アンテナに変わったようなものですからね』

『…耐50G材で高機動化する以上は…似たような形状になると』

『100G体現艦もそうですしね』

「たしかに主砲が短い感じの大きな機動砲艦ですわね」

「先細シルエット」

「ぺちぺちは寸胴シルエットだもんな」


『…そしてこの哨戒艦2隻を戦場に連れて行くのが』

『砲艦枠を使ったこの艦ですねぇ』


500m以下級星間航行潜航砲艦

「潜航砲艦」

全長499m総質量340.5kt

ジェネレーター出力28PW

マナ転化フィールド最大出力10PJ

スラスター総入力1TW出力10G

マナクリスタルチャンバー数16=16PWh

耐15G艦殻設計

標準射程30光秒直径10m全長300m前後射撃特殊砲身1基

駆逐艦級極小ゲート生成式測位アンテナ2基

連装旋回砲塔駆逐艦主砲上下各1基計2基

電磁波吸収フィールドジェネレーター1基(10G対応)

次元境界面潜航システム

観測システム群

簡易長期任務用居住設備(+50%)

小型倉庫(+50%)

哨戒艦ドッキングシステム左右各1基計2基


『…超長射程3倍砲身固定砲…できるんですか?』

『できたそうです、充填時間も3倍だそうですよ』

「これがあるから劣化100G体現艦なわけか…」

「30光秒射撃か…しかし投射砲の充填に30秒…」

「30秒はかなりデメリットのある時間な気が…」


『…前後射撃特殊砲身…必要性はあるんですか?』

『必須だそうで、機動砲艦の主砲と同一手法ですね』

「引き撃ちを多用する為か?」

「通商破壊専用艦だしなぁ」


『…そうですか…スラスタ10G艦殻15G…』

『ここを大胆にコストカットして実現したそうですよ』

「とはいえ逃げ足は捨ててるんだよなぁ」

「地上兵器の着ぐるみと同等ですぅ」


『…大胆に…ではドッキングシステムが?』

『そう哨戒艦2隻を連れて転移できます』

「雑木林のデコイと同じ原理だな」

「あぁ風林火山が667番星に突っ込んだ時のですか」


『…なるほど…だから駆逐級アンテナ2基と』

『あくまで自衛用だそうで、30光秒射撃は哨戒艦が前提だそうです』

「連れていく哨戒艦は狙撃手の相方であるスポッター役なんだな」

「哨戒艦自体は姿を晒さないから潜航しなくても良いと…」

「そして安全確保のための10光秒アンテナなわけだ」


『…そして電磁波吸収と次元潜航』

『奇襲で1射後に姿を消してから潜航して退避するそうです』

『…投射砲で40PJ9.5mtを1発ですか…レーザー戦艦は墜とせます』

「1撃後に即逃げか…」

「反撃が来る前に潜航できれば…」

「どんな戦力相手でも1撃は入れられるわけですわね」


『まぁ500m船体中心中央に前後射撃可能な300m砲身を据えたのです』

『…それは見た目には…不格好なむっちり艦様になります』

『ゆえにこの竹輪のようなナマコのような見た目は仕方がないとのことです』

「見た目はかなり悪いですぅ…」

「スマートな哨戒艦と比較されるからなぁ…」


『…しかし攻撃が1門1射というのは…問題です』

『そこでハイエナ枠を使ったコレですね』

『巡洋艦枠でソコをカバーすると…』


200m以下級星間航行潜航掃討艦

「潜航掃討艦」

全長199m総質量2.1万t

ジェネレーター出力4PW

マナ転化フィールド最大出力4PJ

スラスター総入力100GW出力10G

マナクリスタルチャンバー数4=4PWh

耐15G艦殻設計

標準射程30光秒直径50cm全長50m前後射撃特殊砲身24基

連装旋回砲塔駆逐艦主砲上下各1基計2基

駆逐艦級極小ゲート生成式測位アンテナ2基

電磁波吸収フィールドジェネレーター1基(10G対応)

次元境界面潜航システム

観測システム群

簡易長期任務用居住設備(+50%)


『…超長射程50cm砲24門…投射砲で100TJ24kt24発…対突撃艦用ですか』

『威力的にそうですね、6門2列入りの兵装ブロックが左右にですね』

「超長射程小口径多連装砲…ロマンではあるのか?」

「突撃艦狙い一本の兵装ですけど…」


『標準射程30光秒…それに前後射撃…これもできたんですか?』

『技術的にも素材的にも問題なくできたそうです』

『…素材的にも?…マナ化素材は使ってないんですか?』

『3艦とも殆ど使ってないそうです、50cm砲の充填時間は5倍ですが』

『5倍とはまた…もう1斉射のみと割り切ってるんですね』

「高コスト材を使わないのはいいが…」

「投射砲だと50秒じゃないですか…」

「通常の射撃戦はもう捨ててるんだな…」


『そのようですね、そして次元潜航です』

『…スラスタと艦殻を抑えれば…そこまで詰め込めるんですか』

『その次元潜航を搭載するために船体は前後に長く縦もそれなりにある』

『…とはいえ200m級格納庫になんとか入るサイズです』

「ふむ、流線形形状の帝国艦の中ではかなり異質な見た目」

「左右の兵装ブロックがそうさせてるんでしょうね」

「しかしスラスタと艦殻が艦の方向性を大きく左右するんだな」


『武装と次元潜航を諦めればそれなりに高機動な小型戦偵巡もできそうです』

『…雑木林は50G機動でしたから…20~30G程度にはなりそうです』

『新人戦偵巡班にはちょうどよい感じの艦になると思いません?』

『…貴重な500m級格納庫が4も空きます』

『ハム公のトコには別途要望を出しておきましょう』

「どうなんだ?結局つくったのか?」

「うむ、35Gで造れた、割と好評でそれなり使われている」

「よかったな」

「うむ」


『話を戻して、以上の3艦で組む通商破壊戦隊』

『…潜航砲艦1隻に哨戒艦が2隻と潜航掃討艦が2隻…これが最低戦力単位』

『拠点艦の枠が砲台10ハイエナ20ぺちぺち20ですからね』

『…40PJ9.5mt1発と100TJ24kt48発の…1斉射ですか』

『強固な歪曲は抜けませんがレーザー戦艦以下なら充分に墜とせます』

『…ついでに突撃艦を48隻も同時に墜とせます』

『急造施設群もまぁ破壊できるでしょう』

『…なにより…戦偵巡と同等の経験が積めます』

『枯渇した戦偵巡班員の養成にも繋がりますね』

「撃滅ではなく遅滞ということなら…」

「採用するに足る価値があるということか…」


『…とりあえずは拠点艦10隻分からですか?』

『えぇまずはそれくらいから始めます』

『…現状2交替分の班員がいますが』

『2交替分全班、つまり倍の数を用意します』

『…基本的に長期任務ですし…星間航行も可能とあれば…』

『拠点艦枠の倍程度ならなんら問題ないでしょう』

「あっ13年でもまだ2交替分しか用意できてないんですね」

「うむ、新造艦に教育リソースを取られているからな」

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