第157話 柱を破壊しながら100km進んだら帰る!!
『先輩!今日の隊長も手堅い指揮ですね~!』
『流石の叩き上げ揃いだよなぁ、毎回安定感あるからなぁ』
おおぅ周囲にMタンクSがいっぱいおるなぁ。
『逆に80歳で若い軍団司令は大変でしょうねぇ~』
『数日単位で不定期に変わる隊長達がなぁ』
『皆揃って軍歴100年以上の現役戦隊長達ですからね~』
『新人司令としては頼れるけど楽にはできない部下だろうからなぁ』
「…なるほど?…防人統合艦隊司令へのステップ」
「100隻の拠点艦を率いるよりは易しくはあるということですか…」
『ですよね~さて今日は最後列です!!』
『今日の副砲手はドワーフ新兵だからな』
『宇宙軍さんの新兵さん達とは違って完全素人ですからね~』
『流石に最前列や中盤は無理だろうからな』
「なるほど、新兵次第で位置をしっかり変えてるのか」
「丁寧に見てしっかり配置してるんですね」
『そのかわり少し高度高めになるんですよねぇ…』
『こればかりは仕方ない…潜り込まれないように警戒するしかないな』
『ということで今日の新兵さんたちは下の警戒をがんばってくださ~い』
『『『『はっ!!了解であります!!』』』』
「そういや真下は死角なんだよな」
「盾以外の武装は何もありませんね」
「装甲板掘削時に盾が下面を全て覆うからな?そのためだ」
「なるほど」
『まっこの4機ひし形10群横陣でそういったことは稀だからなぁ』
『前方1列目高度3m位置担当機体の左40m後方40mで、
右翼側なら高度23mで左翼側なら高度13mです~』
『それが2列目の位置だな!!』
『前方1列目の右40m後方80mで左翼側なら高度23m右翼側なら高度13mです~』
『それが3列目の位置だな!!今日は右翼側中ほど配置だ!!』
『前方1列目の後方120mで高度33mが4列目の私たちです~』
『この密集隊形が40mの間を置いて横に10群で幅1kmを担当だ』
「直径26mがその間隔ならかなりの密集隊形だな…」
「細かい回避は捨てて槍衾隊形にしたということか…」
『つまり1個戦車隊で幅1kmを担当です!!今日は軍団全力出撃!!25km!!』
『さらには6個軍団で幅150kmで100km前進してその後に後退だ!!』
『進撃は戦車軍団のみで!!友軍地上兵は突破後の側面を維持です!!』
『新兵向けに簡単に言えば!!柱を破壊しながら100km進んだら帰る!!だ!!』
『『『『はっ!!了解であります!!』』』』
「ふむ、わかりやすい指示だ」
「シャーサさん達と同じ境遇なんですよね?」
「いや、MタンクSどころか装具すらまともに使えない状態だ」
「それはまた…」「ほんとにまっさらじゃないか…」
「いや、槍の使い方と索敵警戒の仕方を教練実習機で少し習ってる」
「…それだけかよ…」
『柱の破壊は各機の主砲が担当です~』
『副砲のお前らの任務はひたすら警戒と迎撃だ!!』
『『『『はっ!!了解であります!!』』』』
「あっこんだけ数がいれば主砲でも破壊できるんだ」
「うむ、槍だからな?ちゃんと使える」
”こちら軍団司令部、作戦開始まで300秒だ、そのまま号令を待て”
”こちら第1戦車隊了解、第1戦車隊全車暫く待機だ必要なら酒飲んどけ”
『実に話のわかる隊長で~す!』
『まったくだ、工兵整備兵で俺等ドワーフの事をよく知っておるんだろ』
『『『『はっ!!全くであります!!』』』』
「皇族の指揮下で堂々と飲酒許可…」
「さすがのタフメンタル…」
”こちら軍団司令部、作戦開始だ”
”こちら第1戦車隊了解、第1戦車隊全車陣形を維持したまま微速前進”
『微速前進!!秒速25mまで加速します!!』
『主砲は柱が攻撃距離に入り次第、近い順に突いていくぞ』
『副砲も基本的には近い順で突いてくださいね~』
『『『『はっ!!了解であります!!』』』』
「時速90km?100kmを66分ほどですか」
「進撃速度はかなりゆっくりなんだな」
”こちら軍団司令部、正面の6脚が全て動いた迎撃突破しろ”
”こちら第1戦車隊了解、第1戦車隊全車陣形を維持したまま微速前進継続”
”こちら軍団司令部、敵の融合弾搭載6脚の数はkmあたり約1000機だ全機留意しろ”
『ついにmあたり1機まで増えちゃいましたねぇ』
『だがもう生産は止まっとるようだぞ』
「多いけど…生産終了?」
「もう使えないと?」
”こちら隊長、各車対象が攻撃距離に入り次第、即時突き方始めだ”
『こちら1番機!!了解であります!!』
『まずは1本目といきますか、主砲射撃開始、副砲も各自で射撃開始』
お~柱が6機にタコ殴りにされて一瞬で歪曲に磨り潰されたな。
『この陣形採用以降は6脚が辿り着けないですからね』
『で、代わりに融合弾搭載ミニ突がくるんだけどな』
「6脚では槍衾をもう突破できないんか」
「つまり今いる融合弾搭載6脚は在庫処理中」
「そういえば融合弾搭載ミニ突との初戦はどうだったのでしょう?」
「戦車隊での出撃は始めてじゃないっぽいもんな」
『ん?ミニ突でなにか忘れてるような?』
『ん?なんかあったな?』
お~攻撃距離に入り次第に6脚が次々と消し飛んでくなぁ
”こちら隊長、各車スキル名 ちゃんと出し盾 の起動はもうやっておけ”
『あっそれそれ、それですよ!!忘れてました起動しておきます!!』
「忘れてたんだ…」「けど…名前…」
『マナ転化の外に出してた盾がミニ突の運動エネルギーを殺しきれずに事故った奴か』
『そうですそうです!盾をマナ転化の内に押し込まれた瞬間に起爆されて!』
『それを運動エネルギーへの自動反動でそのままマナ転化の外に出しちゃったらなぁ』
『盾が消し飛んでしまって残弾全部が直撃したんですよ~』
「ミニ突で事故ったんか…」
「なんて運の悪い…」
『その対策スキルか…スキルというより…うっかり防止プログラムだなもう…』
『地上軍兵士みたいに瞬動スキルや短距離転移スキルはありませんからね…』
「ちゃんとスキルらしいスキル名が!!」
「つまり求道師団はそれを自力で発動してるんだな…」
「そうなるな…」
『浮遊戦車の最初で唯一のスキルがソレだもんなぁ』
『スキル再現システムのあまりの存在感の無さに忘れてました』
『地上軍のカッコイイ系は搭載するのにマナ化素材がいるからな…』
『さすがにソレはお高すぎますからね~』
「人体がマナ化素材の代わりになるから地上軍兵士には使える…」
「つまり地上軍兵士はある意味、超高級機なのか…」
『で初採用されたのがうっかり防止かぁ』
『まぁ一応構造的に無理のあることするんでしょうがないかと~』
『マナで無理やり駆動系を強化するんだったな』
『でなきゃスキルにはしませんよ~
それこそうっかり防止で事足りますからね~』
「後付けで無理させるためのスキル再現システムか…」
「機体負荷はそれなりにありそうですね…」
「うむ、実動作4回が限度だ」
「やはり負荷高いんだ…」
『しかしまぁスムーズに6脚戦線突破できるようになったなぁ』
『いまやもう雑談しながらでも余裕ですからねぇ』
「確かに蹂躙しながら雑談してたな…」
「新兵たちは必死だったようですけども…」
「副砲の射撃はなんかもうバタバタしてたもんな」




