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第156話 私…そんな第1戦車軍団の第1戦車隊1番機操縦手なんですよ…

「MタンクS1番機の槍による格闘6脚殲滅速度は、

最大分間3600機ほどになった。

要塞建造時のプリサイス一人で分間1740機。

同じく要塞建造時の一般師団が分間7000機。

同じく要塞建造時の赤いキツネ師団が分間58880機。

ちなみに一般師団用のスキル再現システムは生存性向上が中心でな?

殲滅速度自体はさほど変わっていない。

つまりMタンクSの火力はプリサイス二人分に近しく、

半個一般師団とほぼ同等の戦力というわけだ」

「1機でその戦力となると大成功では?」

「門番長二人分の説得力」

「半個師団…つまり一般兵5000人の戦力」

「文句ない結果だよな」

「そうだ、だから初戦から狙われた」

「「「「「「「「「えっ!?」」」」」」」」


『軍曹…警報です…』

『降下ゲート警報か…』

『初陣を思いだしますね…』

『ミニ突10万か…』

『はぁ…今更に出してくるなら当然…』

『融合弾を積んでるのがいるんだろうな…』

「あ~積めるなら当然積んでくるか~」

「歪曲面のせいで使えないと考えていたら単体兵器として使える」

「ふむ、そう気づいて実際に使って確信したわけだ」

「こちらが相手の歪曲面を利用するなら相手もマナ転化を利用すると」

「融合弾で発生しがちな友軍巻き添えもないですし…」


『存在自体は使い魔で確認してるんですよね?』

『救いは弾頭が10kt41.8TJってことだ』

『格闘6脚の弾頭は150kt627TJなんですよね?』

『地上多脚機と局地戦闘機の積載量差だな』

『ミニ突も無理しかしてない機体ですしね~』

「そりゃ桁が一桁違って当然か」

「ヘリと小型トラックみたいな違いですものね」


『そして150kt至近弾で健在、直撃で撃破ってのはもうバレてる』

『10ktでも秒間12機直撃で撃破されちゃいますね』

『初陣の時は数秒で1500機直撃したな…』

『盾には3万機でしたけどね』

「あっこれはダメなんじゃないか?」

「主砲も秒間300突き…副砲全部足しても500突き…」

「どう考えても止められないですわね…」


『軍集団司令部から撤収命令が出た』

『ひとまずは帰りますか』

『あぁ、さすがにどうにもならんからな』

『けど~今後はそう簡単に帰れませんよ~』

『今回は偶然とできても常用すると覗き見バレるからなぁ』

『方法自体はわからなくとも見られてることはわかりますからね~』

「さすがに無理だもんなぁ」

「けど毎回帰る訳にもいきませんということですか…」


『まったくだ、よ~し!!新兵ども!!初陣は終了だ!!よくやった!!』

『『『『………はい』』』』

『軍集団司令部へ!!こちらMタンクS1番機!!撤収する!!』

”了解した、秒速500mくらいで補給行動に擬装を頼む”

『了解であります!!』

『ほら!!英雄志望様のご帰還だ!!お前らの成果だ!!よくやった!!』

『えへへ~ありがと~おかげで今日も生き残れたよ~』

『『『『………はいっ!!』』』』

「シャーサ2等兵はアイドル目指してるのかな?」

「ある意味英雄志望はアイドル志望と変わらないのかもですね」



「こうやってMタンクSはその価値を示した。

第5の指し手も次手を用意していたことも知れた。

教練実習機による副砲遠隔操作運用も試せた。

あとはどう運用するか?

どれくらい投入するのか?

組織人事上の問題はどうするのか?

いくらでも問題は散見されるが現物は一応の完成と言えた。

そして方面司令部は細かい事は脇に置き、

残存していたMタンク約6000機をMタンクS1号機含め一時出撃停止にし

全機MタンクSに更新した上で1000機毎に纏めた6集団にした」

「細かい事は全部丸投げする気なんですね…」

「とにかく最適な運用方法を手持ち人員でなんとか試行錯誤する気と」

「2週間で14000機が6000機に減っている…」


「そして、その更新には2週間かかった」


『おぅ英雄志望様よ、特例一時中尉昇進おめでとう』

『何言ってるんですか~軍曹も特例一時中尉じゃないですか』

「2等兵から中尉…何段抜きになるんだコレ…」

「…たぶん8段抜き」


『第1戦車軍団第1戦車隊1番機車長様には敵いませんぜ?』

『みょ~な事になりましたね~もう軍曹って呼べないです~』

『だな~まさかこんなに階級あげられるとは…もう先輩でいいだろ面倒だ』

『また変わりそうですしね…副砲新兵絡みですよね~これ?』

『だろうな~少尉や准尉を軍曹や2等兵が指揮してたからな…』

「そうか、憑依式と機動砲艦の班長は准尉か少尉なわけか…」

「だから階級を合わせるために一時的に昇進させたんですね…』


『機体規模自体は機動砲艦並みですからね…』

『その上、単機運用してたからなぁ』

『昇進したから指揮を取れなんて言われずに良かったですよね~』

「そしてそういう問題が出てくると…」

「指揮をとる為の訓練なんてしてませんですわね…」

「戦闘訓練さえろくにしてなかったからなぁ」


『いやぁ助かった!!拠点艦隊戦隊長達が遠隔指揮してくれるとは!!』

『先輩!!聞きました?志願条件が戦歴100年超らしいですよ!!』

『まじか!!地上軍籠城戦時代より前じゃないか!!』

「うん?地上軍所属の整備科出身ドワーフ兵の指揮を?」

「贖罪兵のベテラン戦隊長が?それも遠隔で?」

「いや確かに拠点艦戦隊は暇してるだろうけども…」


『MタンクSが40機で戦車隊です!!その隊長が贖罪兵古参戦隊長なんです!!』

『そしてその副官は本土艦隊所属の若手参謀様と!!』

『そんな戦車隊が25隊で戦車軍団です!!その遠隔指揮は皇族司令官様!!』

『元防人統合艦隊司令付副官だったな!!』

『その上、女帝継承資格保持皇族様です!!

副官も従軍志願したばかりの女帝継承資格保持皇族様!!』

『参謀は魂魄式です!!』

「やばい…所属のごちゃ混ぜっぷりがヤバい」

「これ…次代の上層部も…実戦ブートキャンプに…」

「戦死するのは機体操縦手のみの軍団…」


『気づけば超大事になってます!!』

『まさか女帝継承資格保持皇族様の麾下に配属されるとはな…』

『私…そんな第1戦車軍団の第1戦車隊1番機操縦手なんですよ…』

『…よかったな…英雄志望…』

『…どうしてこんなことに…4か月前は普通の新兵だった筈なのに…』

『ドワーフ商工会の英雄募集広告に応募したからだな』

『ぐぅぅ…あんのペテン師どもめぇ』

「ドワーフ商工会…」

「ペテン師…」

「どういう組織なんだよ…」


「そうだな?引き籠り気質、開拓気質、これらが意味することは?」

「内政気質、兵役忌避気質に繋がりますわね」

「それは人類の防衛義務を担う者を出さない理由にはならないな?」

「ふむ、気質は気質であって義務にはなんら関係ないな」

「そういうわけであの手この手で募兵の努力を怠っていない」

「それがドワーフ商工会…」

「ドワーフ工兵であれば、キミも造ろう!!鉄壁の一夜城!!だ」

「あ~戦場でなければできない点を一点推ししてるのか…」

「ドワーフ整備兵であれば、キミも触ろう!!最新武器の数々!!だ」

「中隊支援システムの整備って結局は地上軍の手持ち武器全てになるのか…」

「Mタンク搭乗員であれば、キミも英雄になろう!!新型決戦兵器に乗って!!だ」

「…ウソではないな…実際にその通りになってる…」

「…それも4か月ほどで…」

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