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第136話 その時を待っていたと

『さてと…帰るまでが演習ですよ』

『了解、麾下の本土艦隊高機動戦隊には?』

「そう、残存艦艇で帰るまでが任務だ」

「故郷を失っても…」

「呆けている暇はないと…」


『ココでええやろ、この座標でこの陣形で集合して貰おう』

『ふむ問題ありませんね、ではそれで』

『了解、この座標を集合点としてその陣形で転移して貰います』

「1光年も跳べばな?」

「もう安全であるというわけか」


『そして母艦を失った艦群ですが…』

『駆逐艦を優先で人員回収でやすかね』

『コアボートないんやったな…』

「実際は?」

「作業艇で船外作業で拾って遠方で自爆処理だな」

「あぁかなり数あったな作業艇」


『ではそのように』

『高機動砲艦は専用口で回収やな』

『人員回収後に射出して爆破処理か』

「時間優先か」

「その時間をつくる為に出した犠牲だからな」


『巡洋艦以上はコアボート離脱後に本体爆破』

『コアボート自体は高機動砲艦と同じやろか』

「コアボート便利だな」

「駆逐艦以外は高機動砲艦のように迅速に回収できるからな」


『ふむ、それでいきましょうか、所要時間の確認を』

『回収に約2時間でやすね』

『ではそれで始めましょう』

『了解!麾下艦隊に発令…』




「とまぁこのように演習を重ねながら」

「その時を待っていたと」

「そうだ、先だったのはこっちだった」


『第8惑星第2衛星コア直径1500kmと第7惑星第1衛星コア直径1600km』

『ついに完成しましたね…』

「あぁ例の要塞ふたつか」

「完成したんだな」


『敵前で建造10年かけた双子要塞というわけや』

『かかか!我ら地上軍の基地であり破城槌でもあるな?』

『既に第5惑星に対して潮汐固定連星軌道に載せているでやす』

「攻守逆転の一手か」

「第5の主砲に対する防御手段だったな」


『第7惑星第1衛星を破城要塞と命名だそうや』

『第8惑星第2衛星を軌道要塞と命名ですね』

「なんとなく呼称で…」

「役割が見えてますね…」


『両要塞とも1時間後に突入軌道に入るそうでやす』

『全艦追随しつつ全地上兵は軌道要塞に移動とのこと』

「即座に実戦投入か…」

「地上軍も全投入…」


『100個大艦隊を上手く釣り上げて屠らねばなりませんねぇ』

『そうさなぁまずは巣から追い出さねばなるまい』

「あれ?門番長?」

「通信で会話してるようだな」


『次元境界面潜航魚雷…射出準備お願いします』

『敵は第5の装甲優先で静止軌道係留ですからね』

「うん?またぞろ怪しげな新兵器を」

「100個大艦隊が相手だからなぁ」


『全弾を同時着弾させなければなりません』

『できるだけ多くの戦列砲艦を巻き込みたいですねぇ』

「新兵器で奇襲かな?」

「実体弾攻撃?」


『100個大艦隊に対し』

『70個本土艦隊と120個防人統合艦隊や』

「だいぶ数的有利だな」

「演習から見れば確かに」


『だからこそ第5の傍から離れないでやす』

『艦隊決戦などする筈がないですわね』

「あぁそうか」

「そんな時の鉄板戦術…」

「逃げ回る動かない戦わない」


『その為の次元境界面潜航魚雷なわけですが』

『まさかの前装砲とは…』

「確かに艦首砲に前から入れてるな…」

『弾と言うよりお皿みたいな形状ですが…』


『作業艇の作業進捗は?』

『擬装塔共々装填作業は順調や』

「皿みたいなのは擬装塔だ」

「擬装塔?」


『そりゃ直径1500mあるんだから…』

『詰め込めますがねぇ』

「潜航魚雷は擬装塔の中だ

 一射目は魚雷を置き去りに擬装塔だけを射出する」

「はぁー念入りなこったなぁ」


『1基ごとに暴走機能付き対消滅ジェネレーター』

『そして次元境界面潜航装置』

「魚雷本体は小型艇みたいなものですか?」

「内部に小さな重力スラスタはあるが、

艇と言えるほどの推進力はない」

「それじゃ微誘導砲弾みたいなものか」

「…次元境界面潜航装置が…マナトリガー仕様だから」

「そうだ、人類の敵製人柱遠隔操作システムは不要だ」

「発射前に装置スタンバイ起動しておけば良いということですね…」



『1門あたり全長80m直径30mの221基』

『それが6門の100隻で132600基』

『120個艦隊分で1500万基超えか…』

「相当な数だな」

「すべて小型艦サイズの対消滅魚雷…か」


『突撃艦に対する…』

『帝国の意趣返しとも言えますねぇ』

「たしかに突撃艦みたいな数だもんな」

「それも隠蔽極振りの」


『装填を終えた艦から?』

『リンク管制全統制射出態勢に移行ですねぇ』

「ほぼ全自動か」 

「対固定目標専用兵器だなぁ」


『発想としては融合弾同時着弾射撃と同じですねぇ』

『擬装塔への対応も第5の巨砲で焼くでしょうし』

「見つからないようにした融合弾か」

「弾も規模もかなり拡大されてますが」


『係留中の100個大艦隊も動きはしないでしょう』

『動いたとしても係留施設の残骸で』

『第5の静止軌道には暫くとどまれんやろな』

「最低でも100個大艦隊を第5の傍から追い出せると」

「ずっと面倒な動きしてたろうしな」


『できれば艦隊も巻き込んでくれれば助かるんだが』

『どうなりますかねぇ』

『そのための潜航魚雷やろ?』

『艦首砲内の加速最終段階で?』

『潜航してあとはほぼ慣性のみでやす』

『拠点艦12000隻での統制魚雷戦か…』

「あぁ艦首砲を使う理由はそれか…」

「射出も誤魔化そうというわけですか」

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