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第135話 くぁぁそらあんだけ沈むわけだぁ

『憑依式が敵突撃艦に追随加速段階に!』

『機動砲艦達も同じく追随加速段階!』

「これは?」

「相対距離縮小から相対距離拡大に移行だな」

「あぁ置いていかれないためか」

「そうだ加速して減速して反対側に加速だ」

「つまり反対側に加速した段階か」


『戦列戦艦121番艦爆沈!!122番艦!124番艦大破!!』

『敵戦列砲艦殲滅完了!!レーザー戦艦殲滅に移行!!』

「戦列戦艦約120隻と親鳥30隻の損失だな」

「6万隻を生贄にしてか」

「相手から見れば理不尽極まりないな」


『突撃艦先頭!!またも指向性自爆!!』

『突撃艦先頭グループ!!未だ不明粒子散布継続!!』

「コレらも強襲独行艦がその存在を暴いたモノだな」

「こうつかって当然であると…」


『迎撃効率!!いまだ大幅減!!一桁台や!!』

『突撃艦残数!!いまだ6000万!!』

「ピンとこない数字だけども」

「相当にヤバいのでわ?」

 

『やられましたねぇ』

『やられました』

「やっぱりか…」

「ですよねぇ…」


『そりゃ突撃艦にも…でやす』

『仕込んでて当然…やな』

「本家より早い採用戦術か…」

「あの連星惑星を取り合っていたころよりな?」

「あぁ50年以上していないのか…」

「戦列戦自体をしていないわけですか…」


『本来なら…このタイミングで』

『3600万隻…その程度は墜とせる布陣…』

「そうなのか?」

「計算上はな?」


『その為の砲台…主砲砲門数だけなら…』

『本土艦隊機動戦隊の5倍の砲門数…』

「あぁ機動戦艦の主砲4門と同一火力なのか」

「戦列戦に特化しているんですね」

「しっかりと存在意義はあるんですね…砲台」

「じゃなきゃ貴重な500m格納枠10も割かんからな?」


『ものの見事に抜かれてしまいましたね…』

『下手すれば…』

『左翼にまで届きそうですねぇ』

「布陣の反対側まで?」

「指し手との初戦を思い出すのですが…」


『レーザー戦艦群殲滅!!』

『戦隊も追随加速段階に!』

「レーザー戦艦の殲滅はやいですね?」

「戦列砲艦以外は10秒チャージの投射砲でなくてもな?」

「1秒チャージの歪曲砲で充分だからか」


『突撃艦先頭グループ!!左翼に向け加速!!』

『突撃艦先頭!!またも指向性自爆!!』

「1時間近くかけた飽和攻撃か…」

「そう考えたらとんでもないですね」


『突撃艦先頭グループ!!未だ不明粒子散布継続!!』

『迎撃効率!!いまだ一桁台や!!』

「これらが無ければ…」

「そう…すでに殲滅していてもおかしくはない」


『右翼から左翼まで打ち抜きコース…』

『突撃艦残数4300万!!』

「本体との距離は5光秒を切っている」

「とんでもないな…」


『第5司令部より!戦列陣!敵突撃艦に向け回頭!!』

『続いて第5司令部と第161司令部より連名で発令!!』

『仕方ありませんね』

「残れないと…」

「そして最後まで闘うと」


『今より指揮権委譲とリンク権限委譲するとのこと!!』

『委譲受託!!全艦に通達!!当艦に再リンクせよ!!』

「だからもうしておくと…」

「早い決断ですね…」


『標的選定優先順位はひとまずこのままで』

『了解や』

「淡々と…」

「近づいてきてますね」




『敵突撃艦!!右翼に到達!!』

『残数1600万超!!』

「ついに…」

「到達ですね…」


『敵のプライオリティは拠点艦!!』

『遠隔マナシールド飽和!!』

『ダメや!!抜かれた!!』

「あっというまに…」

「これが突撃艦の怖さだ」

「火力集約か?」

「そうだ、総火力は戦列砲艦の1斉射分でしかない」


『88番艦89番艦轟沈!!続いて76番艦77番艦轟沈!!』

『あかんあかん!!78番艦から87番艦まで轟沈!!』

「だが結果はこうだ?」

「っ…?!」

「なぁ!?」


『ああっ!!最優先が親鳥や!!』

『親鳥81番艦から86番艦まで轟沈!!』

「さらに間髪をいれずにこうだ?」

「ひぃっ!?」

「えぇっ!?」


『右翼拠点艦一隻残らず全滅!!』

『中央親鳥!!一隻残らず全滅!!』

「動揺する暇などないぞ?」

「はぁっいやマジ?」

「まってまって!?」


『制御不能の憑依式で!!迎撃リンク効率低下!!』

『除外は!!』

『想定仕様外!!』

『何とかなるか?!』

『やったるが!!おそらく間に合わんわ!!』

「いやいやいや」

「なにそれなにそれ」


『左翼親鳥!!全滅!!

『あぁもう!!なら憑依式全除外や!!』

「はぁっ?はぁっ?」

「左翼!?左翼なの!?」


『中央!!拠点艦全損!!』

『敵突撃艦!!残り僅か!!』

『中央全損!!

『敵突撃艦!!全損!!』


『………』

「………」

『……』

「……」

『…』

「…」


『周囲に敵影無しや…』

『これはキツイ結果ですね…』

『戦列線で残っとるのは…』

『左翼の拠点艦と戦列戦艦のみや…』

『憑依式に中央と右翼の拠点艦配属艦は…』

『連れていけないな…』

『戦力として残るは3割あるかないかですかね…』


「えっまってなにこれこわい」

「体感5分も?なかったよ?」

「拠点艦達が?瞬く間に爆沈したんだが?」

「堅いからな?オーバーキル気味になる、沈むときはな?」

「そんな豆知識は欲しくなかった」


「とまぁそんなわけでな?演習とはいえ、実像とさして変わらん」

「こんだけ大きくて重防御であったとしてもか…」

「3個大艦隊に対し1個本土艦隊と1個防人統合艦隊でほぼ等価だ」

「あぁそうか…どっちも残らない…そんな結果か…」

「それは本土艦隊のみならの場合だな…

 3個大艦隊と2個本土艦隊なら双方蒸発だ

 その戦力比近辺で対峙する時の参考にするとよい」

「くぁぁそらあんだけ沈むわけだぁ」

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