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第109話 それが彼らの基本戦術だ

(ざしゅしゅしゅん)

『むっ?これは…そういうことか』

(がっぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぃん)

(きゅぱきゃぼっぼぼぼぼぼぼぼぼぼん)

(きゅぱきゃぼっぼぼぼぼぼぼぼぼん)

『側壁戦と胸壁戦を諦めましたねぇ』

「視点の変化が目まぐるしいなぁ」

(どしゅしゅしゅん)

『我らが胸壁戦をしている間に下層に戦力移動ですか』

「そりゃこんな高機動戦闘してればですよ…」

(ざしゅしゅしゅん)

『下の各師団の損耗見るに即時追撃と転戦は無理か』

「なのに師団長の仕事もしっかりと…か」

(がっぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぃん)

(きゅぱきゃぼっぼぼぼぼぼぼぼぼぼん)

(きゅぱきゃぼっぼぼぼぼぼぼぼぼん)

『どうしますぅ?門番長ぅ?』

「看過できないということなのか…その動き」

(どしゅしゅしゅん)

『軍集団司令部も対処はしてますが…』

「マズいのか…」

(ざしゅしゅしゅん)

『これは下層は中央の炉心区画まで抜かれるな』

「なるほど、目的地は其処…」

(がっぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぃん)

(きゅぱきゃぼっぼぼぼぼぼぼぼぼぼん)

(きゅぱきゃぼっぼぼぼぼぼぼぼぼん)

『ですよねぇ、このままだとぉ』

「阻止せねばならないと…」

(どしゅしゅしゅん)

『狙いは…』

「ん?まだあるのか?」

(ざしゅしゅしゅん)

『そう我らが次にとる行動で消耗を強いる気だな』

「あくまで狙いは門番長だと…」

(がっぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぃん)

(きゅぱきゃぼっぼぼぼぼぼぼぼぼぼん)

(きゅぱきゃぼっぼぼぼぼぼぼぼぼん)

『どうします?雷線ばかりだと流石の我らも』

「なるほど、消費の多そうな行動を強いるため…」

(どしゅしゅしゅん)

『ふん、戦っているのは我らだけではないのだ、思い知らせてやろう』

「どうする気だろう…」

(ざしゅしゅしゅん)

『軍集団司令部!

赤狐だ!手の空いた狐たちの援護請う!

赤狐は側壁で追撃蹂躙戦を行う!』

「またぞろ不穏な響きが…」

「出てきたな…」

(がっぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぃん)

(きゅぱきゃぼっぼぼぼぼぼぼぼぼぼん)

(きゅぱきゃぼっぼぼぼぼぼぼぼぼん)

『こちら軍集団司令部!了解した!狐10個と猫10個だ!』

「ん?猫も追加されたぞ?」

(どしゅしゅしゅん)

『下が忙しいのにすまんな!時間は!』

「そして言及もなく話が進んでいく…」

(ざしゅしゅしゅん)

『799層だな?10分だ!』

「この戦闘で10分…長いよなぁ…」

(がっぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぃん)

(きゅぱきゃぼっぼぼぼぼぼぼぼぼぼん)

(きゅぱきゃぼっぼぼぼぼぼぼぼぼん)

『そうか、その10分!我らで頭を抑え付ける!』

「漢気溢れる判断だなぁ…」

(どしゅしゅしゅん)

『第01060807師団長!!狼の矜持!!示せ!!』

「えっ?狼?」

(ざしゅしゅしゅん)

『はん!!よかろう!!見せてやるわ!!』

「あっこの層の師団、狼特化師団なんだ」

(がっぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぃん)

(きゅぱきゃぼっぼぼぼぼぼぼぼぼぼん)

(きゅぱきゃぼっぼぼぼぼぼぼぼぼん)

『師団全員!!側壁射撃戦だ!!10分!!頭を抑えるぞ!!

背中は狼にまかせろ!!連中を下に行かすな!!行くぞ』

『おら!!狼ども!!死ぬ気で抜け!!そして立ちはだかれ!!

我らがその背中を守るのだ!!これほどの猛者の背中だ!!

そうはない機会だ!!行くぞ』


(どしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅん)

(ぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅん)

(ざしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅん)

『薙ぎ払え!!』

(ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん)

(ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん)

(ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん)

(ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん)

(ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん)

(ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん)

『おらぁ!!突撃だぁ!!全員で抜けろ!!

向かってこない奴は放置しろ!!猫がやる!!』

(ばっがががががががががががががががががぁん)

(がっがががががががががががががががががぃん)

「うわっ盾でごり押しだ…ぐいぐい押し入っていくぞ」

「盾に押し込まれた6脚が吹き飛ばされてますぅ」

『間髪入れるな!!マナを惜しむな!!』

(ばっがががががががががががががががががぁん)

(がっがががががががががががががががががぃん)

「当然…とっつきランスを受けますわよねぇ…」

『盾に!!腰に!!足に!!手に!!マナを篭めろぉぉぉおお!!』

(ばっがががががががががががががががががぁん)

(がっがががががががががががががががががぃん)

「盾だけじゃなく、アチコチ削らていますわよ…無茶しすぎでは?」

『下に行かすな!!』

(ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん)

(ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん)

(ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん)

(ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん)

(ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん)

(ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん)

『抜けたなぁ!!さぁ立ちふさがれ!!我らは壁だ!!』

(ががががぃん)(きぃぃぃきゅどどどどん)

「なぁ……ハム公これ…圧壊弾…じゃないか?」

「盾に弾かれた6脚…何かを撃ちこまれたと思ったら」

「球状の金属塊になりましたね…」

「…そうだ…直径20㎝cmの範囲に10000Gだ…見ての通りだ」

「あぁ引きずり込まれてこんなカタチになるのか」

「もしや盾も?」

「うむ、盾は斥力だ瞬間的にー50Gで吹き飛ばす」

「…殴らないんだ」

「そうだ…狼は殴らない…それが彼らの基本戦術だ」

「意外過ぎる」


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