第106話 残念だが…西暦は5900年を…超えている筈だ…
『門番長?左翼端まできましたよ?』
『ふん、では右翼端までいく』
『らじゃぁ、第1大隊長ぉ、あとがんばれぇ』
『了解であります!!』
「うそだろ…あのまま抜けてきたのか…」
「えっ?特別製?」
「盾ナグール自体は改造されておらん、
改造するような余地がない完成度ゆえな」
「じゃぁこれ…」
「そうだ…個人の力量で成している…」
『ふん、戦果は…3人で秒間45機』
『1大隊当たり6脚15000機に対し、我ら2分参戦で5400機』
『1対10は切りました、我が師団員です、
我らが中央に戻るまでに殲滅できるでしょう』
「えっ…ほんとに…」
「3人で天秤…壊しちゃってますね…」
「…オレもアタマを抱えるくらいだ…指し手はなおのことだろう」
『時間が肝要だ、いくぞ』
『『はっ』』
(どしゅしゅしゅん)
(きゅぱきゃぼっぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼん)
(きゅぱきゃぼっぼぼぼぼぼぼぼぼぼん)
(きゅぱきゃぼっぼぼぼぼぼぼぼぼん)
「戻るついでに…」
「また蹂躙してる…」
(ざしゅしゅしゅん)
(がっぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぃん)
(きゅぱきゃぼっぼぼぼぼぼぼぼぼぼん)
(きゅぱきゃぼっぼぼぼぼぼぼぼぼん)
「コマインも必死に…」
「門番長を止めようとしてるな…」
(ざしゅしゅしゅん)
(がっぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぃん)
(きゅぱきゃぼっぼぼぼぼぼぼぼぼぼん)
(きゅぱきゃぼっぼぼぼぼぼぼぼぼん)
「対する門番長…」
「堂々と、そのど真ん中に飛び込む…」
「なんで15倍の数で攻め込んでる側から…」
「悲壮感と絶望感が伝わってくるのですかね…」
「機械の筈なのに…確かに…伝わってきますわね…」
『右翼端にとぉたぁつぅ』
『中央に戻るぞ」
『後はよろしく、第10大隊長』
『はっ!!それまでに殲滅しておきます!!』
「コマイン…奮闘むなしく…」
「蹂躙されたんですね…」
「理不尽存在すぎるだろ…門番長…」
(ざしゅしゅしゅん)
『ふん、素通しか』
『既に残敵掃討戦ですねぇ』
『20分くらいか?』
『それくらいになりそうです』
「3人に5万機以上…」
「そんな数をこんな短時間に…」
「バラされたらそりゃそうなる…」
「150000機での突撃だったのに…」
「10分後には50000機いなかったことにされたんです…」
「たったの3人相手に…」
『下の戦況は?』
『なかなか面白い事になりそうですよぉ?』
『ほぅ?…なるほど面白い』
『誤射の危険はっと…司令部も察してくれましたねぇ』
『となると2種は?』
『戻して両手盾で待機だな』
『では胸壁を皆で超える前にそのように』
『うむ、それでよかろう』
「えっ?なにが起きてるの?」
「またなんか非常識な事やらかすんだ…」
「すっごい楽しそうですぅ声がぁ」
『1000階層殲滅終了でぇす』
『2種も送還済です』
『うむ、師団全員傾注!!側壁戦!!雷線!!いざ!!』
(ざしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅ)
「はっ?」「へっ?」「うそん」「まじかよ」
『薙ぎ払え!!』
(ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん)
(ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん)
(ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん)
(ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん)
(ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん)
(ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん)
あー!!500mくらい下にいた6脚の大集団がー!!
まとめて撃ち抜かれボロボロ落ちてくー!!大惨事だー!!
『900層側壁に集結中だった他階層援軍100万』
『急いで胸壁向こうに退避しようとしてますねぇ』
『らしからぬ悪手だな?動揺したな?我らの武に』
(ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん)
(ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん)
(ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん)
(ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん)
(ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん)
(ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん)
『さぁ、999層に行くぞ!!』
(どしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅん)
うぉぉぉ!?近くの階から6脚がめっさ飛び出してきたー!!
『殴り倒せ!!』
(ぼごごごごごごごおごごごおごごぉん)
ああっ!!殴られて落ちてく6脚く~ん!!
「まって、なにこれ」
「6脚…待ち伏せしてしてたんだよね?」
「直下10階層内くらいから…出てきたのに…」
「なんで、准将たち横向きに立ってるんですか…」
「あげく…殴り落してるんですか…」
「…側壁戦…というらしい…オレもこの時までしらなかった…」
「…どうやって立ってるんだよ…」
「子供の遊戯用の術式…ニンジツ3だ…」
「…わかった…なにも聞くまい…」
「…感謝するぞ」
『薙ぎ払え!!』
(ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん)
(ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん)
(ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん)
(ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん)
(ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん)
(ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん)
「これはひどい…」
「殴り倒されて…」
「落ちてる最中…」
「体勢を立て直す前に…」
「撃ち抜かれた…」
(ざしゅしゅしゅん)
(がっぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぃん)
(きゅぱきゃぼっぼぼぼぼぼぼぼぼぼん)
(きゅぱきゃぼっぼぼぼぼぼぼぼぼん)
「そして無言で999層に飛び込む…」
「まって師団員ついていけてない…」
(どしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅしゅん)
「あっきた」
「味方にも容赦ない…」
「ついてこれない者、置いていかれる…」
「えっ中世時代だったの?」
「残念だが…西暦は5900年を…超えている筈だ…」




