第105話 …してるな…吃驚だろ？
『さすがに2億8千万だな』
『4368、30秒でだいぶ侵入されてますねぇ』
『中央制御室は孤立しそうですね』
『転移装置があるとはいえなかなか厳しいな』
「赤い光点がワラワラいる…」
「むぅ青い光点が頼りなく見えてしまうな…」
『第5の戦偵巡より通達、2手目あと300秒』
『水鏡より通達きましたぁ、2手目はおそらく全て4357とのことぉ』
『やはり我らか、軍集団司令部、我らの背後、封鎖願う』
”『了解した武運を祈る』”
『これで退路はなくなりましたぁ』
『ふふふ、ここで退く気はないがな、
師団全員傾聴！！1000階層に来た奴は殲滅！！
そのあと999階層以下！！上からぶん殴って階層戦況の天秤をぶち壊す！！
ぶち壊したらすぐさま次！！それを999回！！
下まで駆け抜ける！！それが我ら！！
その我らの在り様！！刻む！！』
『『『『『『『『『『『『『『『『『応！！』』』』』』』』』』』』』』』』』』
『とはいえ、まずは迎撃射撃！！抜かるな！！』
『『『『『『『『『『『『『『『『『応！！』』』』』』』』』』』』』』』』』』
「……え？なんかおかしなこと言ってない？」
「……言ってますわ」
『ふん、始まったな』
『えぇ前兆現象ですねぇ』
『中心にいるというのもよいですね』
『特等席というやつだな』
「えっまって？確かに綺麗だけど待って？」
「嘘ですよね？さっきの指示噓ですよね？」
『あと2秒、１、来ましたね』
（ぎぎぎぎぎぎぎきぃぃぃぃぃん）
「あっ飛ばされた！！」
「それが、答えなのか…」
『師団全員、歓迎してやれ』
（ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん）
（ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん）
（ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん）
（ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん）
（ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん）
（ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん）
『いいな、素晴らしい眺めだ』
『ほんとにそうですねぇ』
『見える全てが敵ですから』
（ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん）
（ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん）
（ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん）
（ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん）
（ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん）
（ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん）
『些かぬるい戦場のままで終始するかと思ったが』
『しっかりと激戦に持ち込んできましたねぇ』
『流石はですね』
（ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん）
（ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん）
（ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん）
（ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん）
（ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん）
（ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん）
『むっ？こちらに来るのが少ないな？』
『というよりこれは…』
『下になるほど多くて、上になる程少ないですねぇ』
（ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん）
（ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん）
（ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん）
（ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん）
（ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん）
（ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん）
『下に籠るつもりか』
『1層あたり平均30万機くらいですかねぇ』
『下は45万機、我らのいる上は15万機』
（ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん）
（ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん）
（ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん）
（ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん）
（ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん）
（ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん）
『そのあたりか』
『さすがに下は押し込まれますねぇ』
『45対1ですからね』
（ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん）
（ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん）
（ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん）
（ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん）
（ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん）
（ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん）
「なんで雑談風なんですかね？」
「突っ込んでくる15万機、それは4億の一部なのですよ？」
『師団全員傾注！！最初の殲滅だけはマナを惜しむな！！
最速で殲滅しきるぞ！！さぁ最後の迎撃射撃！！号砲だ！！』
（ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん）
（ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん）
（ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん）
（ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん）
（ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん）
（ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん）
（むにょにょにょにょにょにょにょにょにょにょにょん）
『組体操ばらけたぁ』
『各員応戦開始』
『ふん、始めるぞ、我ら3人でこの階層の天秤、ぶち壊すぞ』
『『はっ』』
「始まったけど…」
「いや、指示が…おかしいだろ」
「えっ？なにこれ？マジなの？」
（ざしゅしゅん）
（きゅぱきゃぼっぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼん）
えっ！？ナニコレ！！准将がいっぱいいる！！
『第4大隊長！！暫し加勢する！！我ら3人に構うな！！』
『門番長！！了解であります！！』
（きゅぱきゃぼっぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼん）
残像！？分身！？どっちでも結果は同じ！？
『次席奥！！第3席中央！！壁面は私だ！！散開横陣！！均す！！』
『『はっ！！』』
（きゅぱきゃぼっぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼぼん）
（きゅぱきゃぼっぼぼぼぼぼぼぼぼぼん）
ちょっ！？ルミナス参謀の視点が似たような場面コマ送り状態に！！
右手のハンドキャノンが常に6脚君の腰に！！
左手のハンドキャノンが有らぬ方向に！！
右手と左手と背景の角度だけが毎回違う同じ場面が！！
何度も繰り返されてるんだけど！！
（きゅぱきゃぼっぼぼぼぼぼぼぼぼん）
「なんで格闘6脚…気づいたら腰がなくなってるの？」
「ハンドキャノンで接射だ」
「…接射」「…そりゃ火力はでるだろうけど」
「右手は水風の複合、局所氷結弾」
「辻斬りの使ってたヤツの簡易版か」
「射距離を犠牲に威力と短起動に振ってる術式だ」
「左手は？」
「風弾、単一属性の簡素な術式だ、早い話が飛ぶジャブだ」
「凍結したら割るためのジャブか…」
「そうだ瞬時氷結ではないからな、タイムラグがいる」
（ざしゅしゅしゅしゅしゅしゅ）
『囲ませてやった！！さぁこい！！』
（がっぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぃん）
殺到していく6脚達が次々と2本槍万歳して切り飛ばされてるんだが…
（きゅぱきゃぼっぼぼぼぼぼぼぼぼぼん）
（きゅぱきゃぼっぼぼぼぼぼぼぼぼん）
「なぁ、とっつきランス…全部弾いてるんだが？」
「そうだな…弾いてるな…」
「これは？…なぜ？」
「長手甲型攻防盾のマナ転化だ、
フィールドは点といってよいほどしか…展開してないな」
「つまり…マナ転化で止めて？手甲部分で？物理的に弾く？」
「そうだ、そして得た転化マナで、
光熱剣を伸ばし相手の腰部を切り裂いている」
「点にする意味は？」
「自マナの節約だ」
「こういう使い方が普通？」
「…普通ではないな」
「…そうか」
『門番長それほんと好きですよねぇ』
『次席もそう思いますか、私もそう思いますよ』
『ふん、コレをするために造ってもらったのだからな、当然』
「次席…」「そういや3席…」
「次席と3席だったのか」
（がっぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぃん）
（きゅぱきゃぼっぼぼぼぼぼぼぼぼぼん）
（きゅぱきゃぼっぼぼぼぼぼぼぼぼん）
『そして効率が違う』
『そりゃ24機もバラせるなら効率違いますよねぇ』
『9機…門番長の背はまだまだ遠いですね』
（がっぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぃん）
（きゅぱきゃぼっぼぼぼぼぼぼぼぼぼん）
（きゅぱきゃぼっぼぼぼぼぼぼぼぼん）
『いいぞ！！もっとだ！！』
『連中もようやるねぇ』
『それなりに相手も高度な連携しないと逆に伸びないですからねアレ』
「あぁそうか、普通は残骸に囲まれるのか」
「つまり、そうならないように動いているのですか」
（がっぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぃん）
（きゅぱきゃぼっぼぼぼぼぼぼぼぼぼん）
（きゅぱきゃぼっぼぼぼぼぼぼぼぼん）
『むっここらが限界か？なら蹂躙するまで』
『3席頑張ってついていくぞぉ』
『気張りましょう』
「1秒30機を破壊してません？」
「…してるな…吃驚だろ？」
