第103話 テキストでお願いできないか?
『ひとまずは胸壁に向かうか』
『師団全員に移動を命じます』
あっ!これ、ルミナス参謀視点か…
『各自の白兵戦装備はマナ節約で再度選ばせろ』
あっ准将の着ぐるみわかりやすい、
赤いキツネはプラウドリー参謀と一緒だけど…
両肩、背中、腹とでっかく”将”って黒字で書いてある…
『了解です』
「さらに長期戦特化…」
「そりゃ40億だもんなぁ…」
『迎撃射撃は組体操の歪曲を抜くんだ、さっきと同じだ』
『指示しました』
『では以降は移動しながらだ』
『了解ですぅ』
(どしゅしゅん)
「フットワーク軽いなぁ」
「准将…司令官が…一番の猛者…」
「そんな師団なんだよなあ…」
「うむぅ、いったい何時何処の中世の軍隊なんだ…」
『ふっんっ、問題はどう攻めてくるかだ?』
一足ごとにドンドン…
『よっ、上の天井装甲板はないですね』
スピードがって…ちょっと待てぇぇぇ!!
『ほっ、そうですねぇ、格闘6脚では抜けない事を』
「えっ!?待って!!」
「ちょっ!!怖いって!!」
「狭い狭い狭い狭い」
「4m4mくらいしかない!!」
たて!!よこ!!そんくらいしかないって!!
『そ、う、だ、もう知っているからな?となれば』
あっ!!前っ!!前だって!!
『で、す、ね、一度の投入、100機400万組4億機を?』
そこ!!道なかったよ!!
『そ、う、です、どう振ってくるかですねぇ』
「ふわぁ!!」
「やめろ!!」
「怖い怖い怖い」
「いきなり飛び越えるのやめて!!」
「一瞬20m下の床が見えるのまじやべぇ」
『とう、ぜん、別けはしないだろうな?』
ちょっ!!壁っ!!前!!壁っ!!
『そ、りゃ、集中するでしょうね』
ひぃっ!!かすってない!!かすってないよねっ!!
『で、す、艦内攻城戦みたいなもんですからねぇ』
「だから!!怖いって!!」
「4m4mでその速度はやめて!!」
「クランクとか!!ありえんだろ!!」
「んー時速300kmくらいだぞ?普通じゃないか?」
「帝国式表現極まれり」
『ま、ず、は、初手は4368だな?』
いやっ!!さすがに!!ココは止まろうよっ!!
『そ、こ、は、鉄板でしょう、遅滞援軍は最重要ですし』
って!!跳んだぁぁぁぁ!!
『こ、ち、ら、の布陣をその際のゲート展開中に通信した…とねぇ』
「は?はぁぁぁああ!?」
「ふぇ?ふぇぇぇぇぇええええ!?」
「ひっ!ひぃぃぃぃぃぃいいいい!?」
「おぅ?おぉぉぉぉおぉ!?」
「…幅100高さ100?」
「そんくらいだぞ?」
「…感謝」
『そ、う、だな、その言い訳を使う為にもな』
『そ、し、て、問題は2番手です、我らか?第2か?になるでしょう』
『そ、う、い、えば第2の門番長は今回最前衛配置でしたねぇ』
「やめて!!この緩急ならぬ急急止めて!!」
「なんで平然としてるんですか!!この人たち!!」
「今!!跳び超えたよね!!あんなものを!!」
「さも普通に!!4m4mを駆け抜けないで!!」
「帝国的常識?」
「わりとそうだぞ?一般人も含めてわりとこんな感じだ」
「これだから!!ファンタジーの住人は!!これだから!!」
『つ、ま、りは?2番手は我らなわけだ』
『とな、れば、3番手は隣、4358の第13ですね』
『そ、して、その後は我ら次第となりますねぇ』
「また飛び越えるぅ」
「うぅぅコレが常識なんて…」
「なんて恐ろしい世界なんですかぁ…」
「みんなこんな感じだからなぁ?
近距離交通機関なんて観光の超目玉になるくらいには?」
「…絶滅危惧種」
「そうだぞ?」
『こ、ち、らは10番手が放り込まれてきても?』
『し、ば、らくはその場を動けませんね、30分くらいでしょうか』
『こ、ち、らも知っていることを知られたくないですからねぇ』
「拠点艦は!!拠点艦はどうなんだ!!」
「そこは諸君らに配慮した設計にしといたぞ?」
「ハム公グッジョブだ!!」
「ハム公が神に見えますぅ」
『な、ら、ば今の布陣で対応せねばならんな?』
『そう、なり、ますね、そして?』
『そ、う、実戦経験の浅い第13が崩れる前にぃ?』
「よくそんな配慮ができたな?意外だぞ?」
「宇宙人類とも長く時を歩んでいるからな?」
「あぁなるほど、その時の記憶からか」
「うむ、昔を思い出しつつだったからな、
色々と懐かしくて楽しい設計作業だった」
「そうか数千年前の記憶からの再現なのか」
「うむ、そうだとも」
『う、む、我らが救援に赴かねばならんな?』
『と、な、れば4359への投入はできるだけ?』
『え、ぇ、遅らせたいとこですねぇ』
「まぁ生後1年にもなれば慣れて皆使わなくなるんだがな?」
「そうなのか?慣れるもんなんだな…」
「実績としてそうなっとるからなぁ」
「ということは?」
「生後1年未満が中心に使うから割と空いてるぞ?」
「…新造時は?」
「当然混み混みだな」
「…そうか」
『で、あ、れば?4番手に第2の隣、4365を選ばせたいな?』
『そ、う、です2、3、4番手目、全部が遅滞手ともなれば?』
『で、す、ねぇ以降は本命寄りである4361と4362、
次に4360と4363が優先ですねぇ』
「ところでなんだが…」
「えぇ、そうですね…」
「ん?どうした?」
『そ、し、て第2に対する遅滞手として?』
『そ、う、なれば9番手目に4364ですかね』
『ま、ぁ、最後の10番手目は状況次第、予備扱いですねぇ』
「映像の会話がな…」
「そうなんですぅ…」
『そ、う、する為には?』
『そ、う、我らに?』
『そ、う、恐怖してもらわねばねぇ』
「全く頭に残ってないんだ」
「衝撃映像しか残ってませんわ」
「大きな画面とはいえ…」
「なんで映像なのにこんなに怖いんだ…」
「あぁ、この映像は重力感や触感や聴覚あたりも
脳内で再現しているからだぞ?主観で非戦闘時映像だからな」
「あぁ、どうりで…」
「しれっと進化を感じさせてられましたぁ」
「そういやVRじゃなく2次元画面なんだな?どうしてだ?」
「注意力が散漫になるからな?要は使い分けだ」
「なるほどな」
『ど、う、だ我らが全力を発揮するに?』
『と、て、も好ましい状況です』
『で、は、上から絞めていきますかぁ』
「どうする?もう一度みるか?」
「テキストでお願いできないか?」
「お願いしますぅ」
『う、む、第1軍集団司令部に連絡しておけ、
狐は表から駆け降りる、最上層は封鎖してくれ、とな』
『は、っ、了解です』
「そうか…そうしよう」
「感謝する」
「助かりますぅ」




