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第101話 がんばったじゃないかぁ機械神分体もどき?

(ぴぴぴぴぴぴ)

『むっ時間か、起きろ』

「アラーム起床…」

「そこは変わってないんだ…」


(ぴぴぴぴぴぴ)

『ぐぅ、…准将あいかわらず寝起きも』

『元気ですよねぇ』

『慣れだ』

「着ぐるみ遠隔操作で起こされた…」

「嫌な進歩だな…」


『准将状況は?』

『6000万、1機に8機、20分後』

『4億8000万ですかぁ』

「くそ多いな…」

「まぁこちらも1憶2000万なんですけど…」


『全員配置につけろ』

『了解です』

『指示出しましたぁ』

『私も表に出る、ルミナス参謀、ついてこい』

『プラウドリー参謀はぁー?』

「二人ともプリサイスと同じ氏族だ」

「そうなのか…」

「威厳あるようで割と緩いのは…」

「そういうことか…」


『補充兵のお守りだ』

『うげっそれは…』

『了解です』

『信者以外は置いていく』

「交戦規定…要信者」

「どんな規定なんだ…それ」


『第2波があると?』

『前フリだ、アレは』

「けども理由はわりと…」

「危機的なのか…?」


『2種はどうします?』

『迎撃射撃戦は歪曲砲』

『遊撃時は?』

『両手重装盾だ』

『それはまた…』

『我らにも彼等にも必要だ』

「両手重装盾?」

「盾ナグール開発時に完成した盾だ、

両手で持ち、全身どころか隣人も守れる、

そのうえ、離接する盾と連結同期もできる、

小規模ながらマナ転化を薄く表面に展開できる、

だが、機動性は全力でも時速4kmが精一杯だ」

「それもうトーチカじゃん」

「そうだ、歩くトーチカ、それが開発コンセプトだ」


『我らは?』

『射撃戦はいつものだ』

『ハンドキャノン2丁』

「2丁持ち師団なんだ…」

「えっ近接火力爆伸びって…」

「あぁ…そうだ…」


『遊撃戦はそれと各自の得物』

『いつものですね』

『それと長手甲型攻防盾だ』

『えっ?アレ使うんですか?』

『必要だ、正規兵全員の両手分あるな?』

『両手分!?

でっかいどう製造部が作ってくれてますが…

両手ですか…』

「これは?」

「でっかいどうでプリサイスに依頼されて開発された、

ハンドキャノンを格納でき、部分的にマナ転化を展開でき、

その転化マナで即時光火の複合術式光熱剣を起動する、

長手甲型攻防盾だ」

「またそんなロマン装備を…」


『必要だ、最後に長時間戦闘支援パックだ』

『それもですか…全補給中隊に指示出しました』

『揺り籠にもそれらの予備を用意させとけ』

『そこまでするんですか…』

『必要だ』

『了解です』

「なんかすごい長期戦装備に…」

「だな…それで長手甲型攻防盾なのか?」


『ルミナス参謀出るぞ、表で受け取る』

『お祭りですね!!ひゃっほい!!』

「ルミナス参謀…」

「テンション高いですぅ」



『いつみても殺風景な景色ですねぇ』

『鉄原子の大地だ、当然だ』

『あと5分ですねぇ、補給中隊は仕事を終え、

前線配置につきましたよぅ』

『そうか、待機だ』

『2波以降あるんですかねぇ』

『その答えはもう出る』

「なんかの確信があるのか?」

「そんな感じだな…」


『もう出る?ですかぁ?』

『出たな、やはりか』

『!?隠密機!?高出力発信!?位置は軌道上視野内!!』

『言い訳成立だ』

「そういうことか!」

「全ては5光年アンテナの言い訳を!」

「成立させるため!!」


『第5の戦偵巡より!?次の降下準備が始まっている!?』

『6時間後だ』

「あぁ…最短が6光時…」

「だから6時間後なんですね…」


『これはこれは期待できそうですねぇ』

『そういうことだ、ともあれ射撃戦からだ』

「あ~信者も…」

「須らく…」

「戦闘狂なのですね…」


『隠密機は近い第2軍集団が墜としましたねぇ』

『小隊歪曲投射砲を使えるのだ、当然だな』

「あぁもう遠距離火力にもそう困らないのか…」

「あれ、威力減衰あるにしても射程長いもんな…」

「光秒単位ですものね…元が…」


『しかし、ついに隠密機ができましたかぁ』

『発信まで捉えられてはいまい?』

『みたいですねぇ』

「まぁ、当然造るよなぁ」

「逆に言えば、今まで必要としなかったんですね」

「圧倒的な戦いばかりだっただろうな」


『戦偵巡の使い魔がまた大忙しになるな』

「仕事増えたなぁ」

「あの広い要塞内を探し回る…」

「大変だな…」

『でしょうねぇ、第4368ブロック高度5000mを切りましたぁ』


『時速75kmでの降下、残り240秒、そろそろだ』

『出てきましたねぇ、距離112km、秒速466m、時速1680km』

「地平線から出てきたのか」

「始まりますわね」


『第一脱出速度1380kmを超えたままだな』

『かなり無理して地表付近高度を維持してますね』

『おかげで狙いやすいというモノだ』

『頭を下げてますからねぇ、背中が丸見えですねぇ』

「あぁそうなるのか」

「遠心力を打ち消す為に加速力を持っていかれてるのか」

「一気に液相を打ち上げた弊害で多少の大気もできたからな」

「なるほど、そりゃ無茶だ」


『全員迎撃準備、雷線だ分隊で1目標だ』

『全員準備完了してますぅ、迎撃開始令でましたぁ』

『思考加速10倍だ、迎撃開始』

(ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん)

あっ!?紫の雷線が弾かれてる!!

『まぁ当然積んでる』

『堕ちないですねぇ』

『次は小隊であたれ』

「歪曲か…」

「そりゃそうだよな…」


(ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん)

マジか!?まだ弾かれてる!!

『むっ堕ちないのか』

『まじですかぁなかなかに優秀』

『次は中隊だ』

「堅い…」

「想定より硬いのか…」


(ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん)

『多少は堕ちたが』

『殆どが堕ちてませんね』

『次は2中隊だ』

「ホント堅い…」

「そして淡々と最適を探す…」


(ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん)

『殆ど堕ちたな、2中隊で墜とせ』

『これ半分くらいは突っ込んできますね』

『そうなるな?』

「えっそうなの?」

「すでにもう抜ける数の予測が?」

「あぁ、2中隊で墜とすならそうなる予測がすぐにたつ」


(ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん)

『なかなかですねぇ』

『あぁなかなかだ』

「喜んでないか…」

「そうですね…二人とも…」


(ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん)

『やっとだな計画6139ブロックだからな』

『もう半分は超えてますからねぇ』

「そうなのか?」

「そうだブロックで全面を覆うわけではないからな」


(ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん)

『やっとまともな戦闘になるな』

『2年近く待たされましたねぇ』

「待ってたんだ…」

「待望してたのか…」


(ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん)

(ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん)

『下の連中も撃ち始めたか』

『そのようですねぇ』

「あぁ地平線と高度の問題か」

「そうだ下になるほど地平線は近づくからな」


(ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん)

(ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん)

『やっと届いたな近接白兵戦その乱戦領域に』

『届いてくれましたねぇ』

「喜び始めた…」

「明らかに喜んでますぅ」


(ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん)

(ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん)

『がんばったじゃないかぁ機械神分体もどき?』

『よくがんばりましたねぇ』

「誉め始めた…」

「讃えているな…」


(ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん)

(ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん)

『なら?我らも応えねば?なるまい?』

『えぇ、その通りです門番長』

「えっ?門番長?」

「は?なにその役職?」

「彼等に神官はいない…門番がいるだけだ…」

「は?え?はぁ?」


(ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん)

(ばっががっがががっががががっががっががががっががががっがん)

『ふふふ、楽しみだ』

『えぇ、門番長』

「それが彼等だ…第1軍集団筆頭…ゆえに門番長だ…」

「「「「「「「「「えぇぇぇぇぇ……」」」」」」」」」

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