やっと結婚へ
ギルの妨害を振り切りアレクはやっとリシアと結ばれます
アレク目線
ギルのやつがとんでもないことを、言い出した。大事な姉上が結婚する前に家族で旅行したいだと・・
あほか、国王がそんなことできるわけないだろう。そう思ったが、静観しているとギルのやつがどんな手を使って来るのかわからないから、積極的に反対することにした。
即位直後で忙しい時期に王宮を離れるのはよくない。外国との交流も盛んになってきているときだから、治安に不安がある、思いつくままに心配をたれながした。
だが、国王は息子を甘やかして、ダメ男にするつもりらしく別荘に家族で出かけると決めた。
ギルは別荘はいやだ。どこかに旅行して、日常とは違う生活を家族で経験したいと、食い下がったが、兄上に却下された。
リシアが別荘は使用人を少なくして行くと、楽しいのでは?となだめると、その気になって喜んでいた。
あとでリシアに確認すると一緒にビスケットを焼いたり、野いちごを積んでジャムを作ったりするつもりだとわかった。
おれが悔しがっているうちに、国王一家は出発した。まぁ馬車で一日のところだからすぐに会いにいけるとやせ我慢して笑顔で見送った。
国王一家が別荘に行ってから5日目だ。
ギルがリシアを独占していると思うと腹が立って仕方ない。迎えに行きたいがリシアから、断られている。
ギルから毎日、自慢の伝言が入ってくる。今日は遠乗りにでかけたらしい。途中の休憩地で花に囲まれてお茶をしたらしい。
だが、見ていろ準備は整った。兄上も無理やりうなずかせた。条件は付けられたが・・・・
別荘に着くと、リシアとギルは温室で果物を採っていた。リシアが手を振ってくれたので、おれも振り返す。ギルの口がとがった。かまわずそばに寄って、ギルの頭をくしゃくしゃにしてやった。
木の上の方の実を採り始めたので、交代しようとリシアをハシゴから下ろす。そのまま抱き上げると、出口に向かって走った。ギルと護衛が追いかけてくるのを悠々と振り切り、門から外にでた。
リシアが抗議してきたが、口づけで黙らせた。
王都に戻ると教会に行った。ちゃんと議会と教会を説得したのだ。
あとは最後の難関のリシアの説得だ。おれは膝まづいた。
「リシア、またわがままを言わせて欲しい、甘えてばかりで済まないが・・・・もうこの神父も年であまり待たせると結婚式をやってもらえなくなってしまう・・・・小さい頃から、おれは言われていたんだ。アレク様の結婚式をやるのが楽しみだって・・・リシア・・・・国民がリシアの結婚して、幸せになるのを待っているのを知っているだろう・・・だが一番待っているのはぼくだ・・・だから、今日結婚して欲しい。だれにも負けないくらい幸せにするし・・・・リシアがいれば他になにも・・・」
ここでリシアがひざまづいたぼくの頭を撫でてくれた。
結婚式の最後にかわしたくちづけが長くなってしまい、神父のせきばらいでぼくたちは離れた。
それから証明書にサインをした。
その日からリシアの待っている家にぼくは帰れるようになった。
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