ロザモンド・ニルバーグのひとりごと
小さい時にニルバーグ家に引き取られた。皆にこやかに迎えてくれたが、なんとなく冷たかった。
夜中に寂しくて泣いてもだれも来てくれなかった。マナーを間違えていてもだれも間違いだと教えてくれなかった。
だって、わたしは政略のコマとしても期待されていなかったから。 へたなコマをだせばそれが逆に弱点となる可能性もあるからだと、気付いたのは学院を卒業する間際だった。
家族全員がわたしを憎み、蔑み、失敗するのをみて楽しんでいたのだ。
それを知らずに、園遊会に胸のあいた夜会のドレスを得意げに着て出席したり、学院でも勉強しないで殿方に声をかけまくったり、貴族は遊んでいるようでしっかり勉強していると、だれも教えてくれなかった。自分の価値を高めてする結婚は両家の利益、自分の利益になると知らなかった。
そのまま、同じようなお馬鹿さんとつるんで、さげ済み半分の呼び名とは気づかず、『王宮の花たち』と呼ばれて喜んでいたり・・・・
でもね、あることで、そんな家族たちに図らずも復讐をしたのよ・・・・家族全員、破滅したのよ・・・
だれかひとりでも、思いやりを持って接してくれたら、この事態にはならなかったとわたしはおもうのよ。
もちろん、気づく機会はたくさんあった。それをことごとく見逃した。教えてくれる機会だってたくさんあった。それをやらなかったのは家族・・・だから全員破滅した・・・・ざまみろ・・・
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