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小説の湧き出る小川2

囚人の最後の願い

作者: レモン

 ルイを殺害したジムは、その後も人を殺しては逃げることを続けていた。ある時、ジムはとうとう捕まり、牢屋に入れられた。裁判により死刑が確定した。

 天国にいるルイは、ジムの牢屋の前に立ち、ジムの願いを一つだけ叶えてあげる、と言う。

 ジムは、「心の友ルイよ、僕をこの牢屋から出してくれ!」と目を輝かせて言った。

 ルイは、「そんなことしたら、どうせまた人を殺すんだろう。」と言う。

 ジムは表情が急に凍りつき、怒って「この役立たずめ!もう二度と来るな!」と叫ぶ。

 ジムの死刑の前日になり、ルイは再び現れる。「これが最後のチャンスだよ、ジム。君は今、何を願うのかい?」

 するとジムはこう答えた。「世界に許してもらいたい。」

 ルイは「それならいいだろう。ただ、君が奪った命は戻ってこない。君がみじめにした人たちが君を許すには、君自身が悔い改めることが何より大事なのだ。」と言う。

 ジムは罪を許され、死刑にならなかった。それからジムはルイの助言を受けて、死ぬまで罪を犯さなかった。

 天国に来たジムはルイに会うと、「あの時は助けてくれてありがとう。」と言った。

 「こちらこそ約束を守ってくれてありがとう。」とルイは笑顔で言った。

 こうして、ルイとジムは和解し、友達になった。またザックなどそれ以外の罪人も、悔い改めることによって、全ての罪を許され、天国へ行った。

 天国も地球も平和になったので、地獄や牢屋は必要なくなった。それはみんなが豊かに平和に愛し合って生きられる新しい世界の始まりであった。

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