第4話:王子と危険な花畑
「ね。僕のマネージャーになるよね。」
「えっ…と、ごめんなさい。私は雲英のマネージャーですから。」
「へ〜。雲英ねー、僕の一番嫌いな名前だ。」
その瞬間、私の手を王子がひっぱって、走り出した。
「きゃー。なっナンデスカ〜。あなた?。」
私は、広い花畑に連れて行かれた。
「うわっ〜。何で?ここに?」
「決まってんじゃん。雲英から君を奪うため。」
「えっ…と……は?」
「ごめんね。雲英には悲しんでもらいたいから、僕。」
その瞬間、私は押し倒された。
「あっあの……。」
広い花畑に二人っきり、私は押し倒されている。
私は押し倒されたまま、唇を奪われた。
「い…いや。たったすけ……。」
「叫んだって無駄だよ。誰にも、聞こえないから。」
キスはどんどん激しくなる。
「あっん。いや〜〜〜。」
私は、精一杯の声を出して助けをよんだ。
王子の手が私の服に入ってきた瞬間。
「おいっ。てめーなにやってんだよ。……翔ーショウー?。」
その、瞬間王子の手が止まった。
私の目からは、涙がぽろぽろこぼれている。
「てめー。美久を離せ。」
すると、王子は、私から離れて走りさっていった。
「美久…。ごめん。もっと俺が早く気づけば良かったのに……。」
私は、涙ながらにこう言った。
「いい…。気づいてくれたから。」
私は、少し嘘をついた。 本当は、辛くて死にそうなくらいだった。
私がそう言うと、雲英は私を優しく抱き寄せた。
「ごめんな。俺のせいで。俺あいつ知ってるんだよ。」
「えっ……。」