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淘汰されない小説

作者: 雨空涼夏

初めましての方は初めまして、雨空涼夏です。

2作目のエッセイとなります。


今回は日々生産され続ける小説に少しスポットを当てて徒然なるままに書いていこうと思います。一介の学生のため調査不足な点や本来の実状とは異なる内容を述べている可能性もあります。あくまで私の主観で述べて参りますので、ご了承の程よろしくお願い致します。



この小説家になろうで人気を誇るジャンルはやはり「異世界」でしょう。集計はしていませんが、半分近くが異世界で占められているのではないでしょうか。ライトノベルの分野で見ても、異世界転移や転生といった流行りの要素が詰め込まれた小説が最近は多く見受けられる気がします。


個人的には『供給過多』といったところでしょうか。どれを見ても似通った作品に見えてしまい、どうしても読む気が起きません。


異世界作品の人気は衰えるどころかますます過熱し、アニメにもなろう初の作品が続々進出しています。本来作品とは自然のように淘汰されるもので、質の良い物が残っていくはずです。


今までの内容も前回のエッセイで少し言及しましたが、なろうの作品には一種のテンプレートが存在します。


「チート」

「無双」

「ハーレム」


主立ったのはこの3つでしょうか。

これを取り入れ高頻度で更新をすれば、一定数の評価を得ることがこのサイトではおそらく可能です。


私はここで違和感を一つ挙げます。

ここで作品を淘汰、選別するのは一般的には読者となります。

しかしなろうでは先程挙げた要素を入れればそれを好きなファン、固定されたファンが票を入れ人気を得ます。


小説家になろうでは出版、メディアミックスに必要なファン数がその固定ファンで大部分を賄えているため、作品の良し悪しに関わらず本となっているのではないのかと感じています。


何より厄介なのは世に送り出されるそういった作品の量です。


身の回りの小説を読む友人達は、「異世界はもう飽きた」と言います。「どうせチート能力で無双して多くのヒロインを侍らせる」といった、なろうのテンプレに対しての嫌悪感をよく述べるのです。



少々話が脱線しますが、テレビなどでブレークした芸人が数か月で消えるのは何故でしょうか?



私は、短期間で多数の番組に出演するからではないかと考察しています。何時の時間帯でも同じ人が出て同じネタを披露する。


そういった芸人は「飽きられる」から消えるのです。


ここでは淘汰する人間はテレビを見る視聴者です。飽きられて視聴率が下がれば番組はその芸人を起用しなくなり、また別の手法で番組を制作していくでしょう。



さて、今のなろうの異世界ジャンルはどうでしょうか。

この世界で書き綴るならば作品の良し悪しは問いません。

ここは「小説家になる」サイトです。自らの書きたいままに作品を作り上げてください。


私はこれからのライトノベルの将来が不安なのです。

鉄砲玉のように消耗されゆく作品は徐々に飽きられつつあります。

いつか異世界ジャンルの人気も下火になる時が訪れるでしょう。

テンプレが飽きられた以上、生き残るにはそれ以外の方法を模索するしかないのです。


それこそ、流行を追うのではありません。


「私達の手で流行を創ってみせる」という強いな志が必要なのではないでしょうか。


作家を目指す方へ。作家を目指すには、数多の才溢れる若者や技術と経験を積み上げた熟練者が立ちはだかります。それらを押しのけるだけの独創性を皆さんは持ち合わせていますか?


飽きられてしまえば、私達は「消耗品」として使い捨てられます。


今や「なろう作品」は一種悪い意味での代名詞として消費者の中では囁かれています。


「ここの作品は良い」

「期待できる新人がいる」


そういったブランドのような、信頼の証となる名詞として「小説家になろう」が用いられるよう、私含め小説家を目指す全員が、「私の作品は誰にも負けない!」と胸を張って言える作品を、切磋琢磨して生み出して行きたいものです。



いかがだったでしょうか。

もしよろしければ、感想や気になった点、一言を頂けると幸いです。

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― 新着の感想 ―
[一言]  うーん、異世界がジャンルとして分離されてから、ハイファン、ローファンの各ジャンルは、かつての賑わいを取り戻しつつありますね。  逆に、異世界はより過当競争に入り、おそらくですが、異世界モノ…
[一言] > 本来作品とは自然のように淘汰されるもので、質の良い物が残っていくはずです。 これが嘘なんじゃないでしょうか。 そうなったらいいな、という願望。 願望は往々にして聞き心地のよい言葉なので…
[一言] 書きたいものを書きたい様に書く。 それ以上でもそれ以下でもありません。 これで良いと自分は考えています。 それゆえになろうのシステム面での改善について思うことはありますが、作者ひとりひとり…
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