表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

就活生だった、10年前のきみへ

作者: カンナザ

苦しかったな

「自己アピールしてください」


理想とはほど遠い

ダメな人間であると確信していた

それなのに

なんにでもなれると 未来を信じてもいたから


頭でっかちな理想だけがあった

自分がどんな人間なのか知らなかった

それなのに

なんにでもなれると 未来は明るいと信じていたから


ありもしない長所をアピールする

嘘をつかなきゃいけないじゃん


ああ苦しかったな



10年経って あのころの君に教えてあげたい

きみはね

ただ

自意識過剰なんだよ


もっと正面からぶつかればいい

怖いこと 苦手なこと 楽しいこと すべてに

自分が他人からどう見えるかなんて

気にする余裕をなくすくらいに


するといつの間にか

高い壁だと思っていた障害は

きみの後ろにある


そしていつの間にか

自分がどういう人間なのか

自然とわかっている


もっと小さいころからそうしてればよかった?


うんそうだね

でもこれがきみの人生なんで


過去には戻れないけど

このあとどうするか

自分で決めていいんだよ


自分で決めていいよって言われるの怖かったよね

でもそれで

ワクワクしちゃう時も来るんだよ


これがきみの人生なんだよ


臆病で自意識過剰なきみの夢が

眩しくておもしろいって

10年経っても 感じてるよ


ありがとう

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ