表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
男嫌いな私と人嫌いなあなた  作者: 記録係B


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

7/9

7


──ガタンッ


馬車が止まった。


「─。──?」


彼女が何事か話しかけてくる。

馬車の扉を開けると、先に降りた。


振り返って手を差し出してくる。どうやら私も降りろということらしい。


車高が高くて怖かったが、手を借りて何とか降りる。同じ地面に立つと、彼女の背がとても高いことに気が付いた。


私が身長154cmなのに対して、おそらく180cm弱はありそうだった。


おまけに太陽の下、近くで見ると紫色のサラサラとした癖のない髪に、お揃いの紫のまつ毛、薄い紫の瞳は瞳孔が縦に伸びているように見えた。



──人間じゃないのかも。


普通の人間ではまずない色だけど、染めている様には見えない。全然髪が傷んでないし、まつ毛までこんなに綺麗に染めるなんて無理だろう。



瞳は、爬虫類っぽい。

昔うちの家の近くに出たヤモリみたいだ。


人間の瞳孔は、こうはならないと思う。




数十分前まで馬鹿にしていたが、いよいよここが異世界であるという説が現実味を帯びてきた。



どうしよう。

背中に冷や汗がたれる。




紫のお姉さんの観察に忙しかった私は、馬車の目的地の事をすっかり忘れていた。


「─?──。」


お姉さんが何かを指差し、そちらに向かって私を促す。


見上げると、そこには巨大な門があった。

門番らしき人とお姉さんが言葉を交わすと、大きな門が音を立ててゆっくりと開いた。




──ギギィッ


そこは、正におとぎ話の大きなお城だった。




はるか空の上まで伸びる高い主塔、その周りを守るようにそびえ建つ複数の塔と堅牢な城壁、雲の上から流れ落ちる滝を受け止め、その滝壺から続く川が流れる広大な前庭など、どれもが荘厳で言葉を失うほどの光景だった。



しばらくその夢のような景色に見とれて立ち尽くしていたが、にっこり笑ったお姉さんに促されるまま、私は城へと続く道を歩いた。



こんな所へ来て、私はなにをさせられるんだろう。

ますます分からなくなってきた。



整備された城への道は、靴下で歩いても痛くないほどだった。


ヒーロー、ようやく、次!、、ですっ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ