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──目が覚めた。
??
目が覚めた??
私は崖から落ちて死んだんじゃなかったっけ?
ここはどこだ。
辺りを見回すと、周囲は明るくなっていた。
そして、どうやら森の中らしい。
暖かく、花々が咲き誇って良い香りのする場所で、朝露に濡れた葉に光が射し込んでキラキラと輝いている。
蝶々が飛び、うさぎやリスが駆け回り、小鳥のさえずりが聞こえてくる。
─眩しい。綺麗。
目を細めてその光景を見つめる。
ここが崖から落ちた場所?
でもそんなはずはないだろう。
あの高さから落ちたにしては骨が折れたり、他に大きな怪我をしている様子もない。
崖から落ちてどのくらいの時間が経ったのか分からないけれど、ほぼ垂直に落ちたのに上を見ても崖らしきものはない。
木々の葉が優しく揺れて、隙間から天気の良い青い空が見えるだけだ。
おまけにここは暖かく、春めいていて、とても私の暮らしていた地域の季節とは思えない。
そもそもこんな綺麗な場所知らない。
だから、
ここって天国なのかな。
直感的にそう思った。
だってこんなに美しい場所だし。
それなら、もう少し休んでもいいよね。
本当なら、今の状況を把握したり、考えなければいけないこととか、やるべき事は沢山あるけれど、天国なら安全だろうしまあいいかと思った。
だんだん瞼が重くなってきて、ふかふかの草の上に横たわる。
木漏れ日と久しぶりの安らぎの中、
私はもう一度眠ることにした。
主人公は結構図太いです。




