表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
月の使徒  作者: ゆきみや
1/11

プロローグ

  とある世界の話をしよう。

 この星。いや、「月」と呼ぶべきなのだろう。

 月は人類をも解明出来ずにいる不思議な力で包まれており、その力は月に1番近いとされる地球へ降り注いだ。


  その影響か、現在の地球は「オーラ」という見えない気で満ちており、地球に生まれた落ちた生き物は5つあるオーラの内のどれかを体に宿して生まれてくるという。


 赤、青、緑、黄、紫。


 赤のオーラを宿した者は炎を纏い。

 青のオーラを宿した者は水を制し。

 緑のオーラを宿した者は風を愛し。

 黄のオーラを宿した者は光を操り。

 紫のオーラを宿した者は闇に潜む。


 と言われている。

 人々は


 赤を虫。

 青を魚。

 緑を狼。

 黄を鳥。

 紫を猫。


 と象徴し、崇拝している者が多いようだ。


 彼等は体内に宿された自身のオーラを様々な道具を用いて体外へ引き出し、放出することが可能だそうだ。

 一般的にその道具は「指揮棒」という名を持つそう。


 世界中の人々はその指揮棒を用いて自身の糧となるよう生活していて、闘争心が長けていると聞く。

 そのせいか、よく自身の能力を競い合う祭りが各国で行われているらしい。


 その中で、人類において最も優秀な指揮棒の使い手を各オーラからそれぞれ1名選び取られ、世界の王とも呼ばれている、教皇様から授与されており、5名の目には誇り高き勲章を預けられる。


 彼ら5名の存在は「ファイブ・ステラ」と呼ばれるが、「ファステラ」と略されたり、中には月が原点ということもあり、「月の使徒」と呼ぶ者もいる。




 おっと。話はここまでだ。「奴」が来た。

 奴は私達の前へ静かに跪いた。


「本当に行っちゃうの?」

「寂しくなるわね」


 皆は奴の行動を制止しようとするも、奴の心は揺らがないだろう。私は奴のことを1番よく知っているからな。


「早く行くが良い」


 私がそう促すと、奴は静かに立ち上がり


「必ず果たして参ります」


 それだけを囁くように言い、私達の元を去った。









評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ