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第9話〜束の間の一時〜

いい事だけじゃないのが世の中というものですよね。

ちょっと短めですが許してください、キリがいいのです。


それではどうぞ!

「さ、遠慮しないで好きなの頼んでね!」


「はい、ありがとうございます。」


俺は今ボタ…海莉さんに和食を主に扱うところに連れてきてもらってるんだけど…まず個室に通された。どうやらお偉いさんとか芸能人がよく利用するお店らしくそう言うプライベート保持がしっかりしているそうだ。


そしてお偉いさんや芸能人が利用するだけあっていいお値段をしている。こんなにいいお店に来たのは始めてだ。しかも推し(女性)と……2人で。


そんなこんなで結構な緊張をしている俺。この状況で緊張しない奴の方が少ないだろうけど。


けど、何も頼まないのはお腹が減るしせっかく連れてきてもらったのに悪い。かと言ってあんまり頼んでも俺の財布的に厳しいからな。ここは…そうだな、これにしよう。


「決まった?」


「ええ。このランチ定食で…」


「わかった。じゃあ頼むね!」


そう言って、机に置かれていたタブレットで注文する。……なんでタブレットなんか置かれてるんだろう。やっぱり、お偉いさんとかに配慮した結果なのかな。それとも楽できる部分は楽しようという意図があるのか。


「来るまで時間あると思うし、ちょっと聞きたいことをきいてもいい?」


「もちろんです。」


「さっきも聞いたけど、VTuberはたのしい?」


「ええ、それはもう。こんなに楽しいことがあったのかってぐらいには楽しいですよ。」


「それは良かったけど、今後も続けられそう?」


「それはもちろん続けますが…」


「……ま、今はいいか。ほんとに何かあったらすぐ連絡するんだよ?」


「有難いです。」


「む〜。じゃあ、次の質問。私…ボタンを好きなのは分かったんだけど、他に好きなVTuberっていたりする?」


「他に…うーん、特には?もちろん知っている方々は居ますけど他に好きな人はいませんよ」


目を見てそう言い切る。…む、目を逸らされた。悲しい。


「そ、そっか。あ、他にコラボしたい人とかはいる?知り合いならお願いできるかもだし…」


「んー…今すぐには思い浮かばないですね。こんな私とコラボしてもいいよ!なんて人まだあんまりいないでしょうし。」


「そんな事ないよ?…今めちゃくちゃ勢いがあって、人気もある。興味がある人は何人もいると思うよ」


そうなのかな…。そうだと嬉しいですねって言うともっと自分の人気を自覚した方がいいよ?って言われた。善処します、はい。


コンコンコン


「失礼します。…お持ち致しました。こちら、ランチ定食になります。それからこちらが〜」


「では、ごゆっくり」


やば、めっちゃ美味しそうだ。というわけで


『頂きます!』



「優成くんは今好きな子とかいるの?」


「え?好きな子ですか?いませんよそんなの。そもそもまともに関わってる人があまりにも少なすぎます。」


「そっか。…歳下と歳上、どっちが好き?」


「別にどちらでも?好きになるのに年齢は関係ないと思いますし…」


「うんうん、わかってるね。…はい」


そう言いながら差し出されたのは……肉?


「えっと…なんですか、それ?」


「ご褒美?かな。食べさせてあげようかな〜って」


「け、結構です大丈夫です間に合ってます!そういうのはちょっと………」


いや、そういうのは恋人とやるものであって流石にまずいだろう。バレでもしたら大変な事だしそもそも恥ずかしいし。


「ふふっ。ま、君の可愛い反応が見えたからいいかな。」


「からかわないでくださいよ………」




そんな会話をしながらご飯を食べ終わり、遂に別れる時間になった。……早かったな、今日は。


「気を付けて帰ってね!…明後日、楽しみにしてるから!」


「はい!私も明後日を楽しみにしてます!」


そう言って別れた。…明後日、楽しみだな。

ブクマ、100どころか180とか超えててびっくらぽんでございます。この調子で応援していただけると有難いです


それではまた、次のお話であいましょ〜

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― 新着の感想 ―
主人公男なのに会話文で私になってる
[一言] かわいい・・・とにかくかわいい・・・
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