第84話〜デート2(海莉編)〜
それでは〜どうぞ!
「だめ…?」
「そんなこと無いよ。行こうか」
流石にプリクラはした事ないってだけで嫌じゃないからね。
「やった!…色々あるね、どれがいいの?」
「うーん、流石にわからんな。海莉が気になったやつでいいよ。」
「じゃあ押しちゃお!」
なんかポーズをしてくださいみたいなのを言われたので、とりあえずピースしておく。
その後数枚ほど撮って、撮影終了だった。なるほど、あんな感じなんだな。
「お楽しみの落書きタイムだね!」
何それ?と思って見てみるとどうやら撮った写真に文字を書けるらしい。写真撮るだけでそんなに人気なのかねと思ってたんだけどこれがあるのか。
「一緒に書こ?」
「何書けばいいんだ?こういうの」
「なんでもいいんだよなんでも〜」
任せようかと思ってたんだけどそう言われたらなぁ……とりあえず書くかぁ。
書き終わった後は出てきたものを受け取って、次にやりたいものへ向かう。
「ふふん、楽しいね!」
上機嫌で言う海莉。何よりですね。
「それはよかった。時間的にあとちょっとしか回れないけど、ここは広いし一日中遊べるんじゃないかな。」
シューティングゲームやレースゲームみたいなのも置いてあるし、音ゲーももちろんあるし。最近だと元々はスマホゲームだったのがアーケード版と言ってゲームセンターに来ている例もあるそうだ。なんでもあるねゲームセンター。
「あ、じゃあ…さっきのこれ、もう1回やっていい?」
「いいけど、他のじゃなくていいのか?」
そう聞くとこれがいいと言うのでお金を入れる。
「んー……がっちり掴まないとだめなんだね、これ」
よ〜し、取るぞ〜と言いながらチャレンジしていく海莉。
無事に6回ほどの挑戦で取る事が出来た。飲み込みが早いね素晴らしい。
「おめでとう、海莉。」
「うん!…はい!」
そう言って今海莉が取った物を手渡される。……え?俺に?
「うん。お揃いだし……」
「いいの?頑張って取ったのに」
「優成くんに持ってて欲しくて頑張ったから!」
「そっか。ありがとう、海莉。」
貰ったからには大事に飾っておこう。俺のために…か。嬉しい事を言ってくれるねほんとに。
「…そろそろだな。よし、行こっか。」
「あれ?もうそんな時間?」
全然時間が経ってないように見えて1時間は経ってるんだよな。並ぶ時間とか移動時間を考えるとそろそろ動いた方がいい。
「そっか。」
「そんなに名残惜しそうにしなくても、来ようと思えばいつでも来れるしさ。また一緒に来よう
か」
「うん。今度は一日中遊ぶつもりで来なきゃ…!……ところで、何見るの?」
「海莉が見たいって言ってたあれだよ。」
もう予約もしてあるしな。俺も行くのは初めてだが。
それではまた次のお話であいましょう〜




