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第83話〜クレーンゲーム〜

それではどうぞ〜

「わあ……凄い、こんなに広いんだね」


「ここは結構広めのゲームセンターだからね。迷わないように」


まぁ迷ってもスマホがあれば合流できるけど男共に絡まれるだろうからな。


「子供じゃないんだから大丈夫だよ〜。私はどこにも行かないよ?」


どこにも行かないよ、か…。何故か含みのある言葉だな。


「…何やりたいとか、ある?」


「あ、じゃああれやりたい!クレーンゲーム?」


「UFOキャッチャーか。こっちだったはず」


「よく知ってるね、来たことあるの?」


そんなに頻繁に来たことがあるわけじゃないけどな。学校行きたくないけど家にもいたくない時とかたまに来ていた。


そんなにお金があったわけじゃないから全然遊べなかったんだけどな。それでも一人でいても何も思われない分楽しかったよ。


「よしよし…私がいるからね」


「悲しんでないからやめて、変な目で見られるでしょ……」


撫でられること自体はまぁ…嫌いじゃないからいいんだけど、場所を考えてくれ。見られると恥ずかしい。


「あ、このぬいぐるみかわいい!」


確かに可愛い。ぬいぐるみか〜…まぁ、まだ簡単な方だし取れるかな。


「どうやればいいの?」


「このボタンで横に進んで、このボタンで奥に進む。まずは横に進ませるから、いい所まで来たらボタンを離す感じ。」


まぁやってみればわかるよ、と言って100円入れる。


「これで横……」


お、いい感じ。後は奥だけど……


「あ、行き過ぎちゃった……」


「初めから上手く出来る人はなかなかいないからねぇこれ。けど上手かったよ?」


横すら合わなかったり惜しくも無かったりするのが普通だからね。そう考えれば上手い。


「ほんと?」


「ほんとほんと。俺は初めての時あそこまで上手く出来なかったからね……」


「んー、でも難しくて取れる気がしないから優成くん取って?」


上目遣いやめれ。可愛いだろ。そんなのされなくても取るよ、海莉のお願いなら。


「んーと、こうして……」


横はぴったり。あとは奥だけど……これぐらいかな?


横から見ながら出来ると楽なんだけどな、まぁ見なくても出来ることは出来るけど。


「はい、取れた。」


「えっ、すごーい!1回で取っちゃうなんて…」


「前の人がちょっとやってたんだろうね、結構取りやすい位置にあったし。」


取ったぬいぐるみは海莉に渡す。…うん、可愛いのが可愛いの持ってると可愛いな。


「…大事にするね!」


「喜んでくれたなら何よりだよ。…他にやりたいの、ある?」


「じゃあ…あれ!」


そう指さした先にあるのは………プリクラ機だった。プリクラかぁ…

それではまた次のお話であいましょう〜

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