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第82話〜デート(海莉編)1〜

それではどうぞ〜

「にしても遅い……大丈夫かな海莉」


本日はお日柄もよく絶好のデート日和…とか言ってる場合じゃなくて。


今日はデートの日だ。2人で出かけるだけなら特に緊張もしないのに、いざデートと言われると緊張するんだよね。


これが綾香さんともあると言うのだから気が重い。

…ちなみに、綾香さんに依頼された案件だがまだやっていない。どうせならリレーの生配信でやろうと言うことになった。次から忘れないようにしようね、俺。


「お待たせ、優成くん!」


「おはよう海莉、大丈夫だった?」


「特に何も問題は起きてないよ!…ただ、ちょっと服選ぶのとかで時間かかっちゃって……」


「そこまで待ってないから気にしなくていいよ。それに…良く似合ってるし。」


待ったは待ったのだが、まってないと言うのが普通だろう。20分遅刻していようと海莉がそれだけ気合を入れてくれていたということなので不快にはならない。


「ほんと?変じゃない?」


「全然変じゃない。むしろ似合いすぎてちょっと…うん。」


「え〜、そこまで言ったんなら最後まで言って欲しいなぁ…?」


「可愛いと思うよ。」


言いたくない…訳では無いが、恥ずかしいので言わないようにしていたのに。海莉が来てるのは…ワンピースなのかな?大人っぽい感じのコーデなんだろう。

あまり服には詳しくないので間違ってるかもしれないけどな。


…それにしてもよく似合ってる。さっきから周囲の視線が海莉に向いてる感じがするんだよな。

これだけ可愛ければ仕方ないとは思うけど…


「見られてるのは私だけじゃなくて優成くんもなんだけどなぁ…」


「そりゃ品定め的なやつじゃない?」


あんな可愛いやつの横にいるのは誰だ!…なんであんな平凡なやつが!!みたいな


「誰?あのかっこいい人!って視線の方が多いと思うよ。品定めも…あるにはあるけど。」


そう不愉快そうに発言した海莉。俺はそこまで突出してかっこいい訳では無いからそう思われることは仕方ない。


「そっちじゃなく…まあいいか。優成くんも似合ってるよ?見違えるぐらいかっこいい。」


そりゃどうも。ちょっとだけだが髪型をワックスで整えた甲斐があったよ。


「ほら、エスコートをお願いね?優成くん」


「仰せのままに。じゃあいこうか。」


手を差し出されたので、繋いで移動を開始する。いつまでもここにいたくはないからな。俺はともかく海莉を視線に晒し続けたくはない。


「最初はどこに行くの?」


「この近くにあるゲームセンターにね。行ったことないって言ってたし。」


海莉は今までゲームセンターに行ったことがないらしいので、せっかくだからと組み込むことにした。本命までの時間潰しにもなるし。


色々置いてあるしね。きっと楽しめること間違いなしだ。


ついに始まりました。


ブックマークよろしくお願いします!それではまた次のお話であいましょう〜

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