第80話〜プラン〜
それではどうぞ〜
「…メジャー所で言うとこの辺ですわね。」
「なるほど。ありがとうございます!」
かりんさんに聞いてみたところ、かりんさんはちゃんと答えてくれた。ありがたい。
本当は忙しいだろうからあまり頼りたくはないんだけどね。
教えてくれたのはこういう所が定番だよ〜という事。後はこういうのは憧れる人が多いよとかそういうのもついでだからと教えてくれた。
感謝だ。今度何かでお礼しなきゃ行けないかもしれない。
「これぐらいは構いませんわ。その女の子を喜ばせてあげなさい。私へのお礼は…おいおい考えておきますわ」
無茶なことは出来ないが、出来る範囲はやろう。教えてくれたからね。
ともあれ、これでだいたいはわかった。後は海莉が喜んでくれる所を探すだけ…かな。それから海莉と日を調整するだけだ。なんか長かったな…
おっと、そろそろご飯の時間だ。支度をしないとな。食べながら話すとしよう。
多分今回は泣かれずに済むはずだ。
「んー…いつでもいいよ?」
聞いてみたところそう帰ってきた。困る。いつでもいいだと決められない……
「じゃあ来週の土曜日とか?」
「じゃあその日にするね」
良かった、ちゃんと言ってくれて。
「楽しみだな〜、優成くんずっとその事考えてたし…?」
「そんなことは……」
ないと言おうとしてやめた。というか言えなかった。実際その通りだもの。
「後は朝みたいなことを言い出さなければ満点だね〜」
「その節はすみませんでした」
あんなに泣かれるとは思ってなかったし、そんなに海莉を傷付けるとは思ってもなかったんだよ。…ほんとにすまん。
「あんまり気にしすぎないで、もう大丈夫だから」
海莉は優しいからそう言ってくれるけど俺は当分気にし続けると思う。
「じゃあ土曜日の朝からね」
「うん。楽しみだな〜!」
まぁ楽しみにしてくれてるのは嬉しいね。細かい予定は時間があるからもうちょっと練るとして、楽しませないと。
「…どうかした?」
俺が1人頑張らないと!と思っていると、海莉がこちらを見ていることに気がついたので聞いてみる。
「ううん、なんでもないよ。」
「そっか…ならいいんだけど」
回答に少しの不安を感じたが、あまり無理に聞かないようにする。
「そういえば、綾香ちゃんの方はどうなの?」
「いや、特に何も連絡ないけど…」
「…そっか。多分準備中なんだね」
準備中?何の?と悩んでいるとそのうち分かるから今は気にしなくていいとの事。ただ心の準備だけはしといた方がいいよ〜って言われたが…準備がいるようなことなのか!?
一体何を用意してるんだろうか……
有り得ない話ですが、どこかの企業様が書籍化の打診でもしてくれないかなと夢を見ている今日この頃。
そんなに簡単に書籍化できるんなら苦労してねーよという話なんですけどね。
それではまた次のお話であいましょ〜




