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第72話〜決別〜

それではどうぞ〜

「面会の時間は30分です。途中で終わる事も可能ですので、その際は教えて下さい。」


「わかりました。」


「それでは連れてきますので、少々お待ち下さい。」


さて、もうすぐ感動?の再会か。感動どころか絶望な気がするけど今に始まったことでは無いのでそれは置いておく。


5分後にゴm…もとい、母親が入場してきた。今から30分です、と告げられてスタートする。


「ふん。あんたが来るなんてね…。でも、ちょうど良かったわ。仮釈放とやらに引き受け人が必要みたいだからね。」


あんたのせいでこんなところに入る事になったんだから、何とかしなさいよとさも当たり前かのように告げてくる母親。ちらっと横目で宮島さんを見ると恐ろしい程冷たい瞳をしていた。怖い怖い。


ただ俺としては予想内だからなんとも思わないんだよね。こういう発想の人だもん。刑務所に入ったぐらいで反省するならそもそも虐待なんてしていないと思う。


「ああ、その件ね。確かにさっき聞いたよ担当の人に。断ったけど。」


「……は?」


「いや、まさか引き受けて貰えると思ってたの?自分がしたことも理解してないようなやつに?」


「ふざけないでよ、あんたのせいで…」


「ふざけるなは俺のセリフだ。今までどれだけお前に苦しめられたとでも?俺はこの17年地獄を見て来たんだ。それに対しお前はたった数年だろう?余裕じゃないか頑張れよ、応援する気は無いけど」


1度地獄を見てみるといい。そうすれば如何に自分が愚かな事をしてきたか理解出来るんじゃない?


……しなさそうだけど、俺は聖人でもなんでもないのでな。こいつが苦しんでも俺は苦しまないから存分に苦しんで欲しい。


「予想はしてたけど反省も何も無いな。心の底から入れ替えていたのなら、まぁ考えてやらんでもと思って面会しに来たけど……時間の無駄だったかな。」


「ま、待って!私は本当は……!」


「今更言われても。あんたと会うのはこれで最後になるだろうしそうするつもりだ。じゃあまぁ、頑張れよ。」


あ、早いですけどすみません面会終わりますと立ち会いの刑務官にお願いしてその場を去る。


「これで終わり…。時間としては全然経ってないんだろうけど疲れたなぁ。」


「実の母親にあそこまで憎悪されて、疲れたの一言で済ませてしまうのは凄いですけどね…」


「まあ慣れてますからね。あれが普通なのでお気になさらず。」


子供は親を選べない。なるほど、確かにそうだと思うが親がピンチな時に助けるか助けないかを選ぶことはできるからな。俺は助けない。


「さ、お茶にでも行きますか宮島さん。お腹減りました」


「そうですね。早い時間で終わってるとはいえ、いい時間ですからね。いいお店に案内しますよ」


せめてこういうところで幸せを感じてもらわないと釣り合いが取れませんと笑いながら宮島さんが言う。


全くもってその通りだと笑い、案内される店に向かった。

それではまた次のお話に…の前に、ブックマークをよろしくお願いします!

もうちょいで2000に行くので…!!お願いします!


それではまた次のお話であいましょう〜

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