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第62話〜まさかあの時の目は〜

それではどうぞ!

今から?…いやいや、流石にいくらなんでも急すぎるだろ。時間も時間だしさぁ。


「流石に今日はちょっと…。明日でいいなら行きますが…」


「ほ、本当か!?頼む、明日でいいから!」


何故にこんなに必死なんだろうか?…わからん。そこまで急を要するような用事があったっけ?


通話を切って、一応明日の用意をする。流石に授業を受けるつもりはないので話だけ聞いて帰ってくるつもりだけど。それなら海莉も許してくれるだろう。


「私がどうかしたの?」


「ああ、うん。なんか電話があって、今から来て欲しい!って学校の先生が言っててね。流石に今からは無理だから明日でいいならって言ったんだ」


だから明日ちょっと行ってくるねと海莉に声をかける。


「………」


「えっと、話だけ聞いてすぐに帰ってくるつもりだから長々とは居ないよ?なるべく他の人と接触しないようにもするし…」


無言で冷たい目をしている海莉にそう声をかける。……怖い。この状態の海莉、凄まじく怖い。何を考えているのか分からないって言うか…


「……はぁ。私も悪いし仕方ないかな」


「…何か言った?」


「ううん、何でも。いいよ行ってきて」


私もついて行ければ良かったんだけど明日はちょっとやらなきゃ行けないことあるし…と言う海莉。


流石についてきてもらうのは申し訳ないし、そもそも1人でなんとでもなる案件だと思う。


「…にしても、なんであんなに慌ててたんだろう。そんなに急がなきゃならないようなことってあったかな…」


まぁ強いて言うなら転校の手続きは急がなきゃならないけども。けどなんかそんな感じじゃなかったんだよな。追い詰められてる声っていうか…


「そんなに切迫してたの?」


「うん。…とはいえ、俺は別に追い詰めてないし気のせいかな。」


そんなわけないよな〜と考えていると、ふと脳裏にこの前登校した時の姿が目に浮かんだ。


そういや生徒だけじゃなく何人かの教師まで恨みの目をしていたような……


無意識なのか意図してなのか、あまり考えないようにその事を気のせいだとしていたけど…本当に気のせいだったのだろうか?気のせいじゃないとしたら……


「……何されるんだろう…」


「大丈夫、これ以上何も酷いことをしないでしょ。相手は大人なんだから立場ぐらいわかってるって」


「そっか…。確かに、言われてみればそうかもしれない。」


「それより、明日終わったら連絡してね。迎えに行くから!」


別に迎えにこなくても自力で帰れると思うのだが、有難く甘えるとしよう。なにせ何があるかわかんないし。帰る気力が無くなるぐらい追い込まれることは…まぁないとは思うが。


とにかく、何も起こらなければ良いんだけどな。是非とも、俺の考えが外れる事を祈っている。

気のせいか気のせいじゃないのか…どっちでしょうね


それではまた次のお話であいましょう

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