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第60話〜氷華かりんですわ〜

昨日予告していた通り優成くんの視点ではありません。明日から優成くんに戻るから許して〜!


それではどうぞ!

「こんばんわ、皆様」


私は氷華かりん。こんなお嬢様みたいな言葉を使っているけど、別にお嬢様というわけではない。


VTuberというものをやっている。誰が最初にやり出したのか全く分からないけど、流行りだした頃に面白そうだと思って始めてみた。


お嬢様という訳ではないと言ったけど、一般より裕福な家庭に生まれていた私はそういう振る舞いを求められることがあった。だからという訳でもないのだが、お嬢様っぽくやろうと思ったら人気が出た。


【コメント欄】

・ウルフくんとの次のコラボいつですか?


「彼とのコラボは…次はまだ決まっていませんわ。どうやら彼、少し忙しいようですからね」


グッズ化が決まって、色々と動いているに違いない。それでも落ち着いた頃にもう一度コラボのオファーを出そうと思っている。


負けっぱなしじゃいられない。


【コメント欄】

・最近元気ない?


「そんなことありませんわよ?わたくしは元気です」


あるんだけどね。リスナーのみんなはよく気が付つく。


元気がない…というか、ずっと気にしているのはリアルの方。ウルフくんは関係ない。


あの日、生徒会の役員に聞いた時に絶対悪人に違いないと決めつけてしまった彼に謝らなくてはならない。


あの日の彼の様子から、後日きちんと話を聞き直した所彼は嘘をついていないことはわかった。…信頼していた生徒会のメンバーは、彼をいじめていたことがあることも。


ただ、他の生徒は知っていて見て見ぬふりをするか参加するかのどちらかだったようだ。自分もああなるのが怖いということだろうか?…その気持ち自体はわかるのだが、誰1人として勇気のある人はいなかったのか。


あるいは、教師に言っても取り合って貰えなかったか。私はこっちだと思っている。


なにせ教師は全員知っていたにも関わらず無視だったようだから。…これではあまりにも彼が可哀想過ぎる。辛い人生しか送れないなんて。


「あら、もう時間ですわね。それでは皆様お疲れ様ですわ」

また考え事していて時間が過ぎてしまった。


そんなに申し訳ないと思ってるのなら謝ればいいと妹に言われたり、親にはお前は人としてやってはいけないことをしたんだからさっさと謝りなさい。人の話は最後までちゃんと聞けと何度言えばわかる?と怒られたり…


でも仕方ないじゃない。謝りたくても、本人が学校に来ないんだもの。先生に聞いたところ転校するようで、この前は書類を取りに来たらしいねと言っていた。出来れば、転校する前に謝りたいんだけどね。


……いつまでこの感じが続くのだろうか。早く……早く……たい。

だいたいこの子がどういう性格かはわかって貰えたかなと思います。


それではまた次のお話であいましょう!

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