第5話〜推しとコラボ!?〜
昨日、この作品が日間ランキング87位に入っててめっちゃ嬉しかったです!感謝〜!
それではどうぞ!
「嘘だろおい…」
朝起きて何気なしにチャンネルの登録者数を見て見たら5万人を超えていた。いや、え?伸びすぎじゃない?
…LIVEの録画が急上昇に入ったのか。急上昇に乗るとそこから人が入ってきやすいためその動画は再生数が伸びやすい。だから多少伸びるのはわかるんだけど…
動画にコメントがいくつもついているので一つ一つ確認していくと、半分以上がボタンから来ました!っていう人達ばかりだった。
流石大人気VTuber。凄まじい実力だが、なんかボタンの力を借りていると思われるなコレ。
まあ伸びたのはボタンのお陰って言うのは間違いないんだけどさ。…俺の実力もあるんだよって言いたいじゃん?
ちなみにつぶやっかーの方もちょっと伸びてた。というかボタンにフォローされてた。こんな俺なんかをフォローしてくれて……いかん、泣きそう。
さっとフォローをお返しして、返せる限りのリプ(つぶやいたものへの返信)は返す。こういうのはしっかり返した方がファンとの距離が近くなるかなっていう理由だ。それでも返せる数には限度があるが。
そうこうしてると、ボタンからDMが来た。え〜っと、内容は…
「こんにちは!いきなりフォローすみません。コラボの予定、考えに来ちゃいました!」
元気だなぁ。流石ボタンって感じ。
まぁそれはさておき、俺はさほど忙しくはない。むしろ高校なんて最低限の最低限しか行ってないから普通の高校生よりは時間がある。ここは相手の予定に合わせるべきだろう。
「こんにちは!フォローめちゃくちゃ嬉しいです、ありがとうございます!!
コラボの予定ですが、ボタンさんの方がお忙しいでしょうからボタンさんの空いている日に合わせますよ!」
こんな感じだろうか。…なんだか緊張するな。
適当につぶやっかーを見て返信を待ち構えていると、2分後ぐらいに返信が来た。…結構早いな。
「わ!そう言って頂けるのはとても助かります…!では来週の月曜日の18時からでどうでしょうか?」
一応予定を確認し、18時からは何も無いことを確認してから返信する。
「分かりました。ではその時間でお願いします。ファンの方々にお知らせとかしますか?」
「こちらこそ〜!あ、当日までぺックスはしないでね!初見で行こう!
今日のお互いの配信で告知にしよう」
「両方わかりました。」
となると、下調べとか何もしない方がいいな。アプリだけインストールして完全放置しよう。
あー、緊張するけど楽しみだな。推しとまさかコラボ…話せるなんて。これだけでも幸せだよ。
…おっと、夕方の配信に備えて今のうちにやることやらないとな。
「あ、あ〜。始まった?始まったね」
【コメント欄】
・始まった〜
・こんばんこんばん
「よ〜し、じゃあ続きやってくんだけど今日は枠の最後にちょっとした告知があるから良かったら最後まで見てってくれよな。じゃ、始めるぞー」
【コメント欄】
・事務所に入りましたとか?
・なんだろう気になる
・ボタンとのコラボじゃね?
うむ…鋭い奴がいるな。まあ昨日の流れからして予想は簡単か。
「そういえばチャンネルの登録者数5万人ありがとうな。朝起きて確認して目を疑ったよ。」
【コメント欄】
・おめでとう!
・おめー
・はやく収益化解放して、スパチャ投げられない
・5万人突破記念とかやらないの?
「あ〜…収益化な、そんなもんあるのすっかり忘れてたわ。5万人記念な、考えとくわ。」
【コメント欄】
・雑で草
・収益化忘れないで…
・スパチャを、はやくスパチャを…
・禁断症状出とるやついるぞ
スパチャ投げれなくて禁断症状はちょっとやばい。でも収益化か…これで家賃ぐらいは稼げるようになれば、今の家から逃げ出すことも出来るな。
その後もコメント欄の人達と話しながら敵を倒して最終章まで行く。…今日はここまでだな。
「よし。次から最後らしいし今日はここで終わりかな。」
【コメント欄】
・相変わらずハイパープレイだった
・このままノーダメ行けるんじゃね?
・告知は?
「まあまあそう焦るでない。それじゃ告知するぞ〜。」
【コメント欄】
・待ってました
・はよ
・なんだろう
「だいたい予想してるとは思うんだけどボタンさんとのコラボが決まりました。え〜っと…来週月曜の18時からになりますんで。良かったら見に来てください」
【コメント欄】
・やっぱコラボか。
・ボタン匂わせてたもんなぁ
・こんなに早く決まるとは…
・おめでとう!
「ありがとう。今後もボタンさんや俺の応援、お願いな。じゃあ、お疲れ〜」
【コメント欄】
・おつー
・おつ!
・お疲れ様〜
報告してみたら結構評判はいいみたいだ。良かった。…ん?DM?
「ウルフくんお疲れ様!みんなコラボ受け入れてくれて良かった。…次は私の番だね!」
「見てくれてたんですか、ありがとうございます!枠、頑張って下さいね」
「ありがとう〜!ウルフくんも私の枠見に来てね?」
「もちろん!毎回見てますし今日も見に行きますよ!」
枠が終わったあとの推しとの会話は幸せだ。
嫌なことがあればいいこともあるって言うのはこういうことなのかなと、俺は人生で初めて実感した。
もっと色んな人に見てもらえればな〜と、感想とかくれてもいいんですよ……??
それではまた次回お会いしましょ〜