第400話〜濡れる?〜
それではどうぞ
旅行2日目の朝。今日もこの旅館に継続して泊まるらしく、本日は朝から色んな場所を回りつつ温泉に入って帰ってくるプランのようで。
お布団を片付け、豪華な朝ご飯を堪能したあと直ぐに旅館を出る。
ちなみに寝心地は最高だった。……いつもより密着して寝てたので少しドキドキしてたが。
「で、最初はどこに?」
「水族館〜」
水族館か。そういやあるんだったな。良いんじゃないか?デートっぽくて。
「で、お昼食べて回って帰ってくる感じ」
「なるほどなるほど」
となると水族館でご飯を食べる感じか。お魚さんを見ながらゆっくり食べれそうだな。
「お刺身とかあるのかな?」
「水族館でそれを食べるのは……まあ気持ちはわからないでもないけど」
魚を見て魚食べたい!って思うのは普通にあることだろうから分かるんだけど、水族館で食べるのは如何なものだろう。
……まあいいか。深く考えなくて。
とりあえず水族館に向かいましょうかね。話はそれから!
「何から見よっか?」
少し時間はかかったものの水族館に到着した俺達。
到着するとちょうど開園した頃ぐらいらしく然程待つことも無く入ることが出来た。
「どれにしようか迷うね……お、ヒトデとか触れるみたいだぞ」
タッチプールって所で触れるみたいだな。せっかくだしここからでもいいんじゃないか?
「じゃあ行こっ!」
早速そのエリアまで移動してみる。…お、いたいた。ヒトデだ。
触ってもいいようなので触ってみるが……結構不思議な感触だな。
特別柔らかい!って言うほど柔らかくもないしかと言って固いかと言われればそうでも無いし。
触り心地がいいという訳では無いが悪い訳でもない奇妙な感覚だ。
「変な感じ…でも癖になりそう」
海莉は好きな感触だったのかな?割と気に入ってそうだ。
ヒトデの触感を楽しめるぬいぐるみとか売ってたりしないかな?
と、その後も少しの間このゾーンを楽しんで別のゾーンに移動する。
もう少しで海獣類のショーとやらが始まるらしいのでそれを見に行くことにする。
海獣類とはなんぞや?と思ったのだがどうやらイルカやセイウチのことらしい。
今回のはイルカショーだな。セイウチも気になるので時間が許すのなら見に行くつもりだ。
「優成くんイルカ見たことある?」
「ない…かも」
もちろん画像とかで見たことはあるけど生ではな…あんまりこういうとこに来る機会も無かったし。
「楽しみだけど…濡れるのかなぁ」
あぁー…そのイメージは確かにある。結構水かかるって言うよね。
「前に行く?前の方が濡れるよ?」
「…行くか」
せっかくここまで来てるし、一応着替えは車の中にあるしな。
この後温泉入るし濡れても特に問題は無いか。
一応電子機器だけ濡れないようにして…と。じゃあイルカショー楽しんでみるか
それではまた次のお話で会いましょ〜




