第4話〜推し到来〜
早くも推しが到来しました
それではどうぞ!
「主さんの自己紹介が見たいです!Byボタン」
ん??んー!?!?!?!?
ボタン!?え、流石に偽物だよな??…だよな?
【コメント欄】
・ボタンちゃんいるww
・珍しい!
・本物じゃねぇかww
・ウルフに魅せられたか…
「え、え?本物?えっ?待って待って待って待って」
パニックだ。なんで俺みたいな新参者の枠にボタンがいるんだ!?
【コメント欄】
・めっちゃ動揺してるw
・ホラゲーでもビクともしなかった主が…
・壊れた機械みたいになっとるw
・↑草
「いや、俺ボタン推しなんだよ…。推しが枠に来てコメントしてたらそら壊れるわ!普通だわ!……てことでね、群れから追い出された悲しき狼の独野ウルフです。ゲームとかVTuber自体初心者なんで優しくしてください。よろしくお願いします」
【コメント欄】
・落ち着くのはっや
・優しくしてくださいに切実さを感じた
・あれで初めてって言われてもな…
「いやほんとに初心者なんだよ。あのゲームが簡単すぎるだけだ。」
【コメント欄】
・他のゲームもして見てほしいな
・フォートぺックスとかな
・それ良さそう
・今度一緒にフォートぺックスやりましょう!(ボタン)
・早速コラボか!
「いやほんと恐縮が過ぎます…やりましょう待ってます」
この界隈特有のお世辞かもしれないが、それでも推しに見て貰えたっていうのが嬉しい。これだけでも生きててよかったと少し思える。
「じゃあみんな、また明日も同じ時間から続きやると思うからよろしく!…あ、つぶやっかーも開設してあるからどうぞよろしく。じゃあな、お疲れ様!」
【コメント欄】
・お疲れ様!
・おつー
・おつおつー
・おつかれい
「ふう…… 」
推しが来てくれるという事態や、流石に緊張があったため少し脱力してしまう。…っと、そろそろ家のことしないとまずいな。
「ったく…家のこと何から何までやらせやがって…」
言っても無駄なのだが、言わずには居られない。数時間余裕で飛んでいく。世の中の主婦は凄い
さて、ボタンの動画でも見て癒されるか…と思い携帯を開いた瞬間思わず声が漏れた。
何故って?…1面通知で埋まってたからだ。つぶやっかーの。
「てかこれ何人フォローしてくれたんだ?…2万!?」
いやいやいやいやいや、いくらなんでも始めたてでこんな伸びるわけないだろ!?…いやまてよ、もしかして
「ああ、やっぱり……」
犯人はボタンだった。…この人、声も良くて初めてなのにゲーム上手くて、めっちゃおすすめ!なんてつぶやいてやがる。この分だとチャンネルの登録者数を確認するのこわいな。
まあでもせっかくだしつぶやいてみるか。んーとそうだな、いつの間にか凄い数フォローされてた!?みんなありがとう!チャンネルの登録もよろしくね!…っと
そうつぶやくと10秒もせずに返信が返ってきた。しかもどんどんと増える。…すげぇな、こりゃ。
VTuber…あんなに人と話したのは初めてかもしれない。みんな好意的だったし。
ちょっとだけ本気で続けてみようかな。
是非!是非ともブックマークとか評価とか感想とかレビューとかお願いしますモチベになるんで…!




