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第368話〜花火〜

それではどうぞ


…昨日疲れてて休んでごめんね!

「よろしくですわー」


「ですわ〜!」


本日のBBQ配信のゲストはかりんさんとメルさんとなっている。


元々はかりんさんだけ誘うつもりだったのだが、いつの間にやら2人は仲良くなっていたようなのでついでにメルさんも誘ってみた次第だ。


ほら、メルさんもお嬢様に侵食されてるし。


「侵食とは失礼な」


「おっとつい」


言葉に出てたか。気を付けよう。


「言わない方をですわよね…」


まあいいですわ、と言いながら席に座るかりんさんとその隣に座るメルさん。


「じゃあゲストが到着したんで再開しますか」


とはいえ今日は特にこれといって何を話すかは考えてないんだけども。

たまには何も考えずフリーで喋っていこうじゃないかって感じですね。


「夏なんかしました?みなさん」


なので話題をどうしようか考えていたらメルさんがそう聞いてくれた。


「わたくしは夏休みに入りましたからね、配信がやりたい放題ですわ」


それでいいのか女子大生……もっと青春とか大学生っぽい過ごし方しなくてもいいのだろうか。


「だって夏場はみんな見に来てくれますもの。リスナーを増やすチャンスですわ!」


お外に出てる暇なんてありませんの!と意気込むかりんさん。

理由が実に配信者らしい…いや、よくわかるけどね。


実際夏休み期間中はかなりチャンスなんだよな…まぁ本人がそれでいいならいいか。


「私も最近配信しかしてない…外暑いし」


どうやらメルさんも配信しかしてないらしい。…ま外暑いのには同意するけど。


「涼しいお部屋の中でゲームしてるのが1番だよね」


「たまには外出たらどう?太るよ」


堂々と引きこもり宣言をしたダイヤくん相手に辛辣な言葉を投げかける六花さん。


家の中で運動やら筋トレをしてるならともかく何もしてないと太っていくばかりなのが辛いよね。だから無理にでも外出てるし。


「私も家の中にいるし…あ、でも最近ドライブデートが楽しみかなっ」


あ〜確かに海莉とよく行ってるもんね、ドライブデート。


色んな所を2人で回って色んな景色見たり、ちょっとした気分転換に行ったり。

なかなか楽しい毎日ですね。


「…夏らしいことをしてる人はあんまりいませんのね」


「でもほら、今度海でBBQやるから」


夏らしいことの予定、それぐらいか?…そういや最近花火があったらしいけど見逃しちゃったんだよな。


まだ花火が上がるところがあれば見に行くんだけどね。せっかくだし。


「花火か〜確かに今年見てないな」


「それでしたら…少し遠目になってしまいますが良い場所があるはずですわ。後で送っておきましょうか?」


お、シンプルに助かる。ちょっと遠くても車があるから交通は……車が停めれる所なら助かる。


車多すぎて無理です!みたいなところだと電車かバスで移動するしか無くなるからちょっと困るけど…


「車で行けるはずですわ。」


それなら安心。楽しみがひとつ増えたな。


・浴衣…!?


「浴衣?…あー浴衣か。せっかくだし着ていくか」


「そうだね〜。夏祭りっぽいね」


屋台とか出てるならなんか買って帰るのもありだな、カステラとか。


・VRにも花火あるよ!


「VRにも花火がある?そうなの?」


「お、見に行こうよせっかくだし」


コメント欄から有意義な情報を貰ったのでVR内だが花火を見に行くことに。

配信を見てるみんなと見れるしね、これなら。

それではまた次のお話で会いましょ〜

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