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第362話〜お料理会〜

それではどうぞ

「一応大体は決まったけど…どうしても決まらない部分があって」


帰って大也くんに聞いて見たところそう帰ってきた。決まんない部分?なんだろうか……


「料理が……ね」


「あーーーなるほど」


大也くんは料理出来ないからそりゃ悩むか。何も1から手作りでなくともいいと思うんだけどね。


六花さんのために作ってあげたいって気持ちは理解出来るしある程度なら手伝ってあげれるから全く無謀って訳でもない。


何でもかんでもダークマターにしてしまうある種の才能の持ち主ならどうしようもないが……そんな感じはしなさそうだし。


という旨のことを大也くんに伝えた所誕生日までに教えて欲しいと返信が来た。


任せなさい、私がしっかりできるように仕上げてあげよう。

って言ってもそんなに難しくないんだけどね。レシピ通りに作れば初心者でも案外何とかなるものだ。


レシピを無視したりちょっとぐらい大丈夫だろうと思うから失敗するのだ。たまーーにレシピ通りに作ってもダークマターにしてしまうよくわからん人もいるようだが…

そっちの方がレアケースだろうしな。


……と。そうなれば先に何を作りたいかも決めておきたいな。

大也くんにある程度何作りたいか決めといてって言わないとな。


思い付かなかったら相談に乗るつもりだが、自分で考えたい感じが伝わってくるので考えてもらおう。


六花さんが好きなものとか詳しいのは大也くんだし、実を言うと俺は俺で考えなきゃ行けない人もいるからな…


「OK。ちゃんと考えとく」


「よろしい。考えがまとまったら教えて」


さて、そうと決まったなら海莉にも伝えて…っと。俺も早めにプレゼント決めちゃおうかな。


そういや海莉はどうなんだろうかと思い聞いてみる。


「決めてるし、飾り付けも当日も手伝おうかなと思ってるよ〜」


「流石早いなぁ」


飾り付けも海莉なら適任だしな。あくまでお手伝いでメインは大也くんだろうけど。


…俺は俺でしっかりと補佐しないとな。難しい料理でも形になるレベルには仕上げてあげたいし。



「……さて。ではこれから始めて行きますよ」


あれから1日経過した頃。大也くんが作りたい料理を決めたと言うので家で教えながら作る事にした。


尚男子会という名目で集まっているため海莉は六花さんの所に行っている。

ついでに欲しいもの聞いてきてくれ〜海莉〜!


「お願いします先生」


俺を先生と呼ぶからには諦めることは許しませんよ。

…まぁ、今回大也くんが選んだ料理に難しいものは特に無かったからすぐに習得出来ると思うけど。


「了解であります!」


普段と言葉遣いが違ってるよと突っ込むべきか軍隊かと呆れるべきか……

気にしない方針で行こう。


「さて、じゃあやりますよ。まずは下準備から」


「はーい!」

それではまた次のお話で会いましょう〜

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