第352話~ウォータースライダー~
それではどうぞ
「いよいよウォータースライダーだな」
ご飯も食べ終わり落ち着いたので遂にウォータースライダーに向かう。流石に結構な高さまできたな……
「怖くない?大丈夫?」
「大丈夫だよ」
高所恐怖症でも無いし別に問題は無い。そんなに心配しなくても大丈夫だよ。
むしろ楽しみなぐらいだ。ジェットコースターと比較されてるのはちょっと心配だが……まあさすがにあそこまで速度の出るもんでもないし長くもないし。
「もうすぐだよ」
「思ったより早いな」
もう少し時間がかかるかと思ってたんだが……意外と番が回ってくるまで早いな。
みんなお昼ご飯食べてて並んでないからかね?ともかく好都合なのは間違いないんだけど
というか、今更だが2人で滑れるんだなこれ。
「もちろん。それを選びましたから」
「流石……しっかりしてると言うか」
じゃないと誘わんわなとは思うけど。…っと、次で俺達の番か。
「お待たせしましたお次の方どうぞー」
係の人の指示に従って準備していく。おお…こういう浮き輪?ボート?に乗るのは初めてだな。
ちゃんと持ち手があるのか。
「楽しみだねー!」
「そうだな!」
前に海莉、後ろに俺が座って準備完了だ。後はそのまま滑るだけ。
そして遂にその時が来たのか、係の人がカウントダウンに入る。
「はーい、では3.2.1行ってらっしゃい!」
そう言って俺たちは押されて滑っていく。……って、早い早い早い!普通に早いぞこれ!?
「きゃ~!」
海莉の方は叫んでる余裕があるようだ。……うおっ、曲がっ落ちっあああ!!!
「楽しいーー!!!」
楽しいは楽しいがまるでジェットコースうあああああああああ!?
「お疲れ様なんだよー……大丈夫?」
「大丈夫大丈夫、ちょっとびっくりしただけだから」
いやはや、結構ハードだった。速度は出るわカーブは多いわでかなり凄かったなここのウォータースライダー。
なんならカーブの時はみ出して落ちちゃうんじゃないかってヒヤヒヤしたわ。
落ちなかったけど。
「楽しかったね!」
楽しかったは楽しかったな。最初だから怖さもあるにはあったが……なんだかんだ海莉が居ると安心する。
とはいえ何回もやると酔うタイプだな、これ。ぐわんぐわんするし。
「ね、もっかいいこ?」
「もう1回?……いいけど」
ちょっと休みたいな~と思った最中、海莉にもう1回とねだられてしまった。
……まぁ、もう1回だけなら酔わずに対応出来るだろうし良いんだけどな。
そう考えてもう一度付き合ったのだがこれが失敗だった。
結果的にもう1回!が何回か続いて合計で6回は乗る羽目になった。
海莉、良く体力持つよね……
それではまた次のお話で会いましょ~




