第325話〜新企画挑戦前〜
それではどうぞ
「今のところ順調だな」
集まって貰えそうな人、とりあえず10人は突破した。
1人5分だと想定しても50分…この人数ならもう少し多めに取れるが、それにしても50分は確実に稼げるわけだ。
凸待ちに移行するまでの序盤の下りと〆の部分やらなんやらを合わせれば既に1時間は稼げている。
まぁこれだけだとまだ少ないことに変わりはないが……それでも誰にも来て貰えない、だけは回避出来た。
その分失敗が出来ない訳だが。色んな人が来るからな。
それに関しては失敗しないようにちゃんと作戦を立てて行動するつもりだから勝算はある。
話す内容についてもだいたいは決めてある。…あとはもう少し人数を集めるのと企画を詰めれば実行出来るだろう。
「それが難しいんだけど…」
これ以上集めるのは俺の力だと厳しいんだよな。よって、今までしてなかったが呟いてみて誰か来るか反応を見てみようかなと思う。
マネージャーからいいんじゃないですか?という許可はもらってある。
実際絡んだことない人にフォローされてるわけだしちょうどいい機会かもしれない。
目標はあと10人……最低でも5人は欲しい。集まってくれるといいのだが。
他にも企画はあるからなるべくならさっさと考える段階を終わらせたい。そう思いつつ呟いておく。……心理的にもさっさと終わる方がいいからね。プレッシャーデカいし。
その後約2時間ほど経過したあたりで最低ラインの15人を余裕で超えてくれたので、俺の心配はひとまず杞憂に終わってくれた。
その代わり絶対に失敗出来ない!という思いが強くなった訳だが……ま、それはこういう企画をやる上でどうしても避けられないものだから仕方ないと割り切るしかないけど。
「頑張って、優成くん。応援してるから」
「ありがとう。がんばるよ」
安易にできるよ、とか大丈夫だよ、って言わない辺りが海莉の良いところだよな。
そういうところがほんとにす…き…………………………………………………………………いつからいた?
「割と前?かな」
「声を、かけて、くれと、なんども、」
「かけても答えないんだもん。せっかく紅茶とか準備したのに…」
「ご、ごめん。悪かった、反省してるからください」
喉が渇いてたし、せっかく用意してくれたものを無駄にしたくないのでそう答えてしまう。
いやほんと…無視するつもりはなくて、ですね。
「冗談だよ。はい。」
「ありがと」
本気で怒っていた訳ではないようで普通に許してくれた。…なるべく声をかけられたら直ぐに気付くようにしよう。
「それで何か用があった?……あ、美味しい」
「頑張りすぎてたら休ませようと思って様子を見に来たのが半分。機材の準備できたから確認して欲しいが半分」
なるほど、昨日言ってたヤツか。…ってもう準備できたのか?いくらなんでも早すぎない?
前もって準備してたパターンだな、これ。…どれ、俺がしっかりバッチリと確認してやろうではないか。
「一応反射しない食器とかも用意してるから、そのへんも大丈夫だよ」
「ふむふむ。…公開はしないが、テストしてみようか」
限定公開…まぁマネージャーにだけ見れるようにしての公開だが、それでテストしてなんの問題も無ければ実戦でやってもいいだろう。
「で、最初の放送何作るかもう決めた?」
今回のテストでは流れしかやらないが、初回に作る料理は何にするのかを聞いてみる。
「もっちろん。…あれにするつもりだよ」
決めてたようだ、さすがは海莉。
……ふむふむなるほど、アレか。俺としては凄く楽しみだ。何せちょっと特別感を感じてる料理だからな。
新挑戦の企画が続くが、受け入れて貰えるように頑張らなきゃな!
今日の朝起きてから昼間までは日曜だな〜と思っていたのですが、夕方から夜辺りはすっかり土曜の感覚だった私です。遅くなってすみません。
明日から月曜ですけど頑張っていきましょう!




