第306話〜ふわふわクール〜
それではどうぞ
「お疲れ様ですー」
『強いよお!』
試合が終わったので合流することになり、ひとまず全体VCに移動する。
なんか言ってきてるが無視でいいだろう。
「ひどっ」
「ゴリラもだけど桃さんメルさんが思ってた倍は強い」(ダイヤ)
「弱いって認識されてたってこと…?」(桃)
ゴリラもって何…?俺ゴリラになったの?扱い酷くない?
「初動取られたのも痛かったね〜」(ボタン)
「当然ですわ…と言いたいところですけど、これに関しては味方が上手だっただけですわ」
初手の裏取りは刺さったよな。…他にも要所要所裏とって倒してたしかなり強かった。
もちろんこっちで裏取りやすいように動いてあげてたり、戦いやすいように動いたりはしてたけど…それにしても動きが良かった。
「…っと、とりあえず最初は組んでない人が出ないようにしていきますねー、次はこんな感じで」
また組んでない人が3人…これで組んでない人がいなくなるな。
とはいえ今回は海莉が一緒だからさっきより断然気が楽だ。
「何します〜?俺なんでもいいっすよ」
そう言うのは今回の貴重な男子枠、久留戸さんだ。
話を聞くにダイヤくんやメルさんの知り合いらしくぺックスはプレデターだそうだ。化け物だね!
「私もなんでも〜」
「じゃあアタッカー貰います」
海莉もなんでもいいと言って決まらなさそうだったので、さっさとアタッカーをやらせてもらうことにする。
さっきタンクだった分いっぱい倒したいしね。
「私倒されたけど…?」
「一直線に飛んで来てましたよね〜」(久留戸)
そんなことはもう忘れたよ!
「都合の悪いことは忘れる人だ…」
そんな言い方されるととても困るんだけど、事実そう言った発言をしたので何も言えない。
初対面な人に悪いイメージ持たれちゃったか…?
「そうだ初対面だった。私そんな気してなかった。ミナです!」
「ずっと見てるとそう思うよねw私も初めまして!ミルクです〜」
「俺もっすね。」(久留戸)
「どうも、ウルフです」
ミナさんとミルクさんは同じ事務所らしい。久留戸さんは無所属だと。
何となくミナさんやミルクさんとメルさん達は同じ事務所なのかな?とも思ったのだがどうやら違うらしい。
「こっちはふわふわ系、あっちはクール系みたいなイメージです」(ミナ)
「な、なるほど…?」
確かにミナさんもミルクさんもふわっとしてる感じの声だし、メルさんも桃さんもどちらかと言えばクールだったような…気はするけど。
「もうすぐ開始だよ〜」(ボタン)
「今更だけど攻撃か。」
車みたいなのを指定地点まで護衛する奴だな。攻撃ってことは防衛もあるのか。
まぁアタッカーだしダメージ出してキル取らないとな。
「あーすっごいバリア減る」
タンクをしてくれてる久留戸さんがそう報告する。
なるべくタンクが落とされる前にアタッカーを落として楽にしてあげたい所。
俺のキャラは狙撃キャラだから隙を見せてくれればいいんだけど…
「ヒラやった」
「ナイス!」
空飛んでるヒラ居たから撃ち落としておいた。これでタンクが落としやすくなるだろう。
そう思ってるとアタッカーが孤立してくれたので頭を抜いて仕留める。
ヘッドショット1発で柔らかい敵を倒せるのは狙撃キャラの魅力だよな。その分AIMが必要になるがやってればある程度当たるもんだ。
「ナイスナイス!強い!」
「タンクやれるタンクやれる!」
俺がアタッカーを殺してる間にタンクを削ってくれてたのでフォーカスして落としきる。
そのまま残ってる人たちも落とそうとするが、流石に撤退の判断が早い。
「ウルトたまってまーす」(ミナ)
「まだ70です」
ミナさんがタンク殴ってるからかウルトがもう溜まってるようだ。はっやいね。
俺はまだ70だからさっさと貯めたいところ。まずは第1関門の突破を目標にしたいけど……
「あーピック変わってる!」
適応能力が早いな。こちらの編成にあわせて有利になるようにキャラを変更したようだ。
桃さんやメルさん、流石に強い。
「私アレ苦手…ウルフくん倒してえ」(ボタン)
「任せて」
海莉にそう言われては仕方ない。…ちょっと本気で集中しますかね〜
それではまた次のお話で会いましょ〜
…遅くなってごめんね〜!




