第30話〜お疲れさまでした〜
それではどうぞ!
「ほんとにあなた…なんなんですの…」
全勝…とまでは言わないが、あの後20回ほど試合をして18回は勝った。全部勝つつもりで居たのだが、そこは流石のかりんさん。全部は勝たせてくれなかった。
結果だけを見れば勝率はいいものの、全て楽して勝てた訳ではなく結構苦戦したのでかなり楽しかった。
「とはいえ楽しかったですわ。自分が勝てない相手とやると、自分のだめなところがはっきり分かって上手くなりますし。」
明るい声で言ってくれる。…前向きだけど、確かにそうなんだよな。上手い人とやると自分のためにもなる。
「そうですね、こちらもかなり楽しかったです。パズルゲームもいいもんですね」
「そうでしょう?こういったゲームも楽しんですわよ。わかっていただけて何よりですわ。」
なるほど。確かにパズルゲームはやったことがないからそれを教えてくれたわけか。いい人だ。
【コメント欄】
・ウルフは苦手なゲームないんか…?
・仲が良くなってる
・またコラボして欲しい!
うむ。コメント欄も盛り上がったようで何よりだ。
「では終わりましょう。お疲れ様ですわ」
「みんなお疲れ〜」
配信終了。…ふう、疲れたけど楽しいな。
「お疲れ様ですわ、ウルフさん。」
「ええ。お疲れ様です、かりんさん。今日はありがとうございました。」
「こちらこそですわ。さすがは、ボタンが夢中になるだけはありますわね。」
うんうん。と1人で納得しているかりんさん。
「あははは…認めて貰えたなら良かったです…」
夢中って言われても。恐縮すぎて何も言えない。
「男ならどしっと構えとけばいいんですよ。そのうちボタンから寄ってきますから」
……どういう意味だろう?なんか、言葉的に男として言われている気がする。
「今はわからなくてもいいですわ。…では、この辺で失礼しますわね」
今はってことはいつかわかるようになるのか。ならそれでいいか。
「あ、はい!お疲れ様でした!」
「またよろしくですわ。」
そう言って通話を終える。…ふう、疲れたな〜。
なにか飲み物を…と思って、下に行こうとする。
「…っとと、あぶねぇ。」
立ちくらみした。危ないな。…ちょっと疲れすぎたのかな。
頭結構使ったしな。それに何故かめちゃくちゃ緊張?した。まあでも普通はこんなもんか。
「お疲れ様、優成くん。」
「あ、お疲れ。飲み物ちょうだい…」
「頑張ってたもんね〜…って、顔色悪くない?大丈夫?」
「大丈夫大丈夫。思ったより頭使いすぎたみたいで…」
心配してくれる海莉にそう返す。実際そこまで酷くは無いだろうし。
「かりんちゃん、あのゲームかなり上手いから仕方ないのかな。無理はしないで今日はゆっくり休むんだよ?(…どっちかって言うと心の方な気がするけど…言わない方がいいよね)」
何かを考えるような素振りを一瞬見せたものの、すぐに笑顔になってしまったため俺も疑問に思わなくなった。
「うん。今日あとやること全然ないし。」
お茶を飲んで部屋に向かう。佐藤さんへの連絡は…明日でいいか。
疲れを感じてベッドに潜ると、体が重く感じ眠気が襲ってきた。ここ最近の疲れも溜まってたのかな。
そう思いながら、5分も経たずに俺は寝てしまった。
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それではまた次のお話であいましょう




