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第299話〜敬語〜

それではどうぞ

ん……出来た、かな。これで配信は開始できただろう。


「え〜と、急に呼ばれたんで配信つけました。よろしく」


まだ2人が会話中だったので、ミュートにしてリスナーに説明する。

まぁ大半のリスナーは事情知ってるだろうけど知らない人もいるかもだから一応な。


にしてもアプデ後に起動するのはこれが初めてだな。新キャラが来たのと武器の調整は見たが…


「あ、入りました〜」


「招待送るね」


ゲームのログインが出来たので声をかけてパーティに入れてもらう。


大会が終わってからもちょくちょく配信でやったり裏でこっそりAIM練習だけはしてたりするから腕は落ちてないはずだがこれでボロボロだったらどうしようかな……


「今シーズンランクの仕様変わったの知ってます?」


「あ〜なんか聞いたことある」


「知らないです」


「減衰あるけどキルポ上限無くなったりその代わりなのか参加費上がったり色々変わってますよ」


はえ〜。コメント欄も見るに結構ガッツリ変わったんだな。

まぁ普段からランクマッチは行ってないから関係ないっちゃ無いんだけども……


武器の方は人気武器が帰ってきたらしく喜んでる人が多いようだ。まぁ下方修正はされたようだが……それでもまだ強いのかな?


それからヘッドショット1発で敵を確定で倒せた武器はヘッドショットしても確定じゃなくなったらしい。


突然頭抜かれて死ぬ、なんて事が無くなったのは嬉しいことなのだろうか。…使う側が弱くなったというデメリットもあるけど。


「じゃあまあ行きますか」


「はーい」


お、ACEさんは新キャラ使うのか。どんな感じなのかちょっと楽しみだな。

俺は〜……まぁいつものでいいか。別のも使えるようにならなきゃ行けないんだけどね。


「新キャラどんな感じなの?」


「強いっすよ。難しいけど」


面白そうな性能してるみたいだがちゃんと使いこなすのは結構難しいようで。

どのキャラにも言える事だが使いこなすって難しいよね。


…お、始まった。このマップはあんまり得意じゃないんだよな〜。


「なんかおふたり欲しい武器とかあります?」


欲しい武器か〜……特に無いかな。あるもので何とかするし…

被ってない弾薬の武器持つんでお好きなのどうぞ。


「何持っても強いひとは言う事が違う…」


「そんなことないよ」


別に何持っても強いわけじゃない。…最近は持つ武器も固定化されつつあるしな。

普通に当たらない時は当たらないし。


「普段何を持たれるんです?」


「エネルギーのARです」


「あーはいはいはい。」


当てやすくなったと噂の武器ですよ。なんか新シーズンだと強武器の一角では?みたいな話されてたような気もする。


元々強かったんだけどねコレ。どっちかと言うともうひとつのLMGの方が強すぎて持つならそっちって人が多かったけど。


「あとはショットガンかなぁ…」


「あ〜ありますよピーちゃんで良ければ」


ピー…………ちゃん?そんな武器ありましたっけ?聞いたことないんだが新武器かな?


「ああこれですこれ」


そう言ってピンを刺してくれたのでようやく武器の正体を理解した。

理解したけど…ピーちゃん?これピーちゃんって言うの??


「よく言うんですよ。自分だけかもしれないけど」


「間違いなくACEさんだけだね、私聞いたことないもん」


・聞いたことないw

・別の武器連想するわ

・ピーちゃん…可愛いw


ああ良かった、マイナーな呼び方だよねやっぱり。コメント欄でも知ってる人いないし。

そもそも銃にちゃん付けるって中々にすごいセンスをお持ちのようで……


「まぁ有難くいただきますね、ありがとうございます」


とりあえずくれるっぽいので頂いておこう。ピーちゃんを。


「あ、これあるよこれ」


そう言ってショットガンに使うアタッチメントをくれる海莉。

使わないの?って聞いたところ使わない!私それ使えない!と帰ってきた。


今まで使えてたショットガン、ケアパケに行ったからこっち使えなくてショットガン持てないようだ。なるほどね。


そういうことなら使わせてもらおう。


「ありがとうございます。………ありがとうございます?」


「あれ?ウルフくん緊張してる?w」


知らない人とのコラボは久しぶり(しかもいきなり)だから緊張してますよ。

…緊張しすぎてボタンにすら敬語になっちゃった。言ってて自分でもあれ?って思ったもんね今。


「ちょっと距離感感じちゃった〜悲しい」


出会った当初以来……ショック、と悲しそうな声で言う海莉。

ご、ごめん。ほんとにごめん悪かった。


「ご、ごめんね?」


今後気を付けるから……ね?許して?


「優しいので許してあげましょう。」


「良かった」


全力で謝った甲斐があって何とか許された。ダメだったらどうしようかと一瞬本気で考えた…


「ついでに僕への敬語やめてもいいんですよ」


「それは未来に期待ということで…」


ACEさんがそう言ってくれるがさすがにそれは厳しいです。話し始めたばっかの人にタメ口は厳しい。


でもACEさん、結構話しやすいし面白いから思ってるよりは緊張せずに済みそう。雰囲気も柔らかいし。

やっぱりこういう人が有名になっていくんだよな〜……見習わないと。


「あ、敵いるわここに。」


「さっとやっちゃお!カジュアルだし」


話に夢中で敵がいることに気付かなかったな。

…さてさて、んじゃあサクッと倒しますかねっと。

それではまた次のお話で会いましょ〜

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