第291話〜お久しぶりの旅行〜
2日もおやすみいただてすみませんでした。
いや、昨日休むつもりはなかったんですけどゴールデンウィークだし〜と思ってゴロゴロしてたらいつの間にか寝て終わってました。
それではどうぞ
「2人で旅行も久しぶりだねっ」
「そうだな。」
船に揺られ、景色を見ながら話す。
……思えば出会って最初の方に大阪に行ったっきりかな?
まあそんなポンポンと旅行に行ける程暇じゃなかったからね。主に海莉が……
「本当はもっとゆっくり出来ればよかったんだけどね」
「それは仕方ないさ。……また今度ゆっくり時間を作ろう」
ゴールデンウィークは配信者にとって繁忙期。どの配信者もコラボやイベントやらが盛り沢山になるし、それらがなくとも配信の時間が増える。
ゴールデンウィークにどれだけ新規を集められるか、集めた新規をどれだけ物にできるかは真剣勝負。非常にシビアな世界なのだ。
ただ俺達も人間だからな、当然休みたいと思う時はあるわけで。
1日2日ゆっくりしてくることぐらいは許されるだろうし、ゴールデンウィーク最初の方はイベントとか何も無いからね。1泊2日ぐらいならいいだろう。
ただその分あまり遠くには旅行できなかったけど…ま、海莉と一緒だからな。どこでも楽しいだろう。
「ついたよっ!ほらほら!」
「はいはい、わかったから落ち着きなさい。」
本日旅行に来たのは静岡県は熱海市…に、ある初島という所だ。観光地として有名なところらしい。
熱海から高速船で30分ほどで到着するこの島で今日1日と明日の朝を過ごそうという感じだ。
はい、そうです。1泊2日と言っても明日の昼?夕方?にはお家につくように帰ります。……まあ、こればっかりはどうしようもない。
「…聞いてる?」
「ん?ああごめん、考え事してた。何?」
あまり考え事をしないようにしなければな。
「まずはホテル行く?って。」
「そうだな、先にチェックイン済ませておこう」
そう言ってホテルに向かう。荷物も起きたいしな。
ホテルは予め予約していたので名前を告げて鍵を貰う。……部屋はちょっといい部屋を選んだ。ちなみに1部屋だ。
「よし。荷物も置いたし早速…ご飯行く?」
「お腹すいたし賛成。」
朝から家を出たとはいえ今はお昼。ご飯を食べていないのでぺこぺこだ。
幸い有名なご飯のお店が近くにあるようだったのでそこに向かう。
そこそこ並ぶようだが…まぁその分美味しいと思うから我慢しよう。と、思っていたのだが運のいいことに10分ほどでお店に入れることが出来た。
これはラッキーだったな。運がいい。
「早めに入れたね。…何頼もっか!」
「俺はこれにしようかな。海莉は?」
俺が選んだのは1番人気です!って書かれたメニューだ。
お刺身盛り合わせに煮付けのセットでボリュームは充分だしお味噌汁までついている。実に美味しそうだ。
「私もそれにしようかな。1番美味しそうだもんね」
「な。ここまで豪華な海鮮料理は久しぶりかも」
「家でお魚捌くことなんて無いからね。…捌けなくは無いんだけど面倒くさいし」
魚捌けるんだね、海莉。今度食べてみたいが魚は捌くの大変だし匂いきついしで家で捌くにはハードルが高いんだよな…
「優成くんが食べたいなら全然捌くよ?」
「流石にそこまで負担かけれないし…」
「好きな人のために作ってあげる料理は負担じゃないよ?」
そこまで堂々と好きな人のためにって言われると流石に恥ずかしいが…じゃあ今度お願いしようかな。あくまで海莉が余裕のある時に。
そう言うと嬉しそうな顔で「優成くんには色んな美味しそうなもの食べてもらわなきゃ!」と言って張り切っている海莉。
ほんとにこんな彼女持って幸せだな俺は。と1人で頷いていると店員さんがメニューを持ってきてくれた。
「美味しそ〜…!」
「豪華だなぁこれ。」
「こっち向いて優成くん!」
ん?ああ写真ね。はいはい、こんな感じでいいか?
…もっと笑う?む…こうか??
「そんな感じ!…ありがとっ」
料理だけでなく俺までいていいのだろうか。…俺がいるからいい?そうか。
ま元々何処かに上げるわけじゃないもんな。見返す用だし。
お、美味しいなこれ。刺身が新鮮だしちゃんと脂がのっている。
煮付けも美味いしお味噌汁も美味い。文句の付けようがないね。
「流石人気店。おすすめって書いてあっただけある」
「ずっと食べたかったんだよね〜この店。」
初島自体来たかったのだろうか?だとしたら今回これて何よりだ。
まだまだ回りたいところはあるし、ご飯食べたら早速行くとしようか。
「おー!」
それではまた次のお話で会いましょ〜




