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第29話〜かなりの実力者ですよ〜

それではどうぞ!

さて、本日は水曜日。


いよいよコラボの日だ。とはいえ何故か嫌な気持ちが湧いてくる心もあるにはあったが、気持ちを入れ替えて楽しもうと今は精神をリラックス中である。


……よし、そろそろいいだろう。時間も時間だ。配信の準備を始めよう。


そう考え、配信するためのソフトを起動する。いつも通りの設定な事を確認して後はかりんさんの連絡を待つ。


にしても、凄い待機人数だな。告知した時も凄まじい反応だったけど…

改めてかりんさんの人気に驚いていると、かれんさんから連絡が来た。準備が出来たようだ。


ほぼ同時に配信を始める。まずは挨拶して、それから通話を繋げるという形だ。


「みんなこんばんは。今日は待ちに待ったかりんさんとのコラボだぞ」


【コメント欄】

・いぇーい!

・まってました!

・楽しみ〜!


「お、あっちも挨拶が終わったようだしそろそろつなごうか。……もしもし?」


「もしもし。聞こえますかしら?」


「バッチリです。」


「良かったですわ。初めまして、氷華かりんですわ。」


「初めまして、ウルフです。今日はよろしくお願いします。」


「ええ、こちらこそ。ボタンが夢中になるあなたがどんなものか、わたくしが見極めて差し上げますわ。」


演出じゃなくて本音も入ってそうな気がした。…ともあれお手柔らかに頼みたい。


「それで、本日は何を?」


「このパズルゲーム、テトリちゃんで勝負ですわ!」


まあ、何を?も何も事前に聞いてたんだけども。そのために必要なゲーム機も用意した。


世間で人気のゲーム機から出てるパズルゲームで、俗に言う落ち物パズルと言われる分野だ。1列揃えたら消せて、消した量に応じて相手におくるお邪魔ブロックの量が増える。最終的にラインを超えたらまけ…というシンプルなゲームだ。


とは言っても俺はこのゲームやったことないんだけど…やり方はわかるし大丈夫だろう。


「ルールは大丈夫ですか?ウルフさん。」


「ええ、大丈夫です。早速やりますか?」


「やりましょう。ご安心なさい、最初は手加減して差し上げます。」


かりんさん、あんまりそういうのしてくれなさそうだなと思ったんだけどちゃんとしてくれるらしい。


「今聞き捨てならない事が言われた気がするのですが、どういうことですの?」


「気のせいではないですか?さ、やりましょうよ」


話がまずい方向に行きそうなので即転換する。


「くぅ…今に見てなさい…!」



「あ、あなた…本当に初心者ですの!?」


圧勝。とは言え、かりんさんは言葉通りかなりの手加減をして勝たせる喜びを俺に教えてくれたのだろう。いや、いい人だ。


「いえ、少なくとも途中から本気だったのですが…まあいいですわ。これならレクチャーの必要はなさそうですわね。」


次は本気で行きますわよ!というかりんさん。よ〜し、頑張ってみるぞ〜!



「なんでぇ!?あなた、ちょっと強すぎませんこと!?」


10回やって全部勝った。いや、このゲーム奥が深いし楽しい。


「あなた…本当に初心者…?やり方がプロですわ…」


「え?だってこうやった方がメリット大きいかなって…」


「普通中開けなんて初心者がやりませんわよ…」


こうした方がいいかな?と自分なりに考えてやって見たんだが…案外上手く行った。どうやらこのやり方であっているようだ。


「これが…これが、ウルフクオリティなわけですわね…」


「いえ、かりんさんのやってる戦法を真似したりしてますし、全部が全部自分の力って訳でもないですよ」


流石、このゲームをやっているだけあって色んな戦法を俺にみせてくれる。俺や視聴者が退屈しないように話しながら、だ。さすがに腕が違うな。


「そ、そう?あなたから見て、わたくしはどの程度ですの?」


「そりゃ、かなり上手いですよ。私と違って色んな戦法を知ってますし、面白いですし話も楽しいですしね。Vとしてもゲーマーとしてもかなりの実力者なんじゃないでしょうか?」


…偉そうに言っちゃいましたけどね、とつけ加えておく。それでもお世辞はない。心からの称賛だ。


「そ、そうですの?…よく分かっているではありませんか!いい子です、わたくしの子分として向かえいれてあげますわ」


「あ、結構です。自分一匹狼なんで…」


「上手いこと返しますわね。これは1本取られましたわ」


まだまだリベンジしますわよ〜!と言う声と共にゲームがスタートする。俺も負けてはいられないな。


少しでも面白いと思っていただけたらブックマークを頂けると!とても励みになります!


それではまた、次のお話であいましょう

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