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第261話〜無双開始?〜

それではどうぞ

「早速移動しますの?」


「うん。早い方がいいよね」


武器構成は前までと違って近距離特化…まぁ中距離も行けるが。

さっさと移動して、チームで10キル以上狙いたい。


おまけに、今現在1位のパーティを早い段階で潰せるとポイントを稼がれなくて済むからチャンスがあれば潰したい。


「他のパーティーにキルムーブされる前に倒しに行かなきゃ!…いるよここ」


そうだな、ほかのパーティーもキルムーブをする可能性は全然ある。

ポインt…獲物が取られる前に取らなければ。


「隠せてないよー」


「飢えた猟犬ですわね…」


犬じゃなくて狼です〜って、あんまり変わんないか?

まあいいか。何はともあれ距離を詰める。


相手も上手いからな、そう簡単に詰めさせて貰えないが…グレネードを多めに持ってきた甲斐があったな。


(ここ…っ!)


普段アイテムを集める時優先して抜いてしまってたグレネードだが起点を作るのに非常に便利。

当たれば100もダメージが入るのは勿論のこと逃げられたとしてもその場から移動させられる。


まぁ……外さないがな?上手く上に投げ、爆発までの時間を落下時間で稼ぐ。

するとちょうど敵の頭上に落下する時には爆発し、逃げる間もなくダメージを与えられるという訳だ。


正直これを見つけたのは偶然で、勉強のために他の人のプレイ動画見てたらグレネードの上手い使い方をしてる人が居たんだよな。


こうやって使えば強いのかと気付いた俺はそれをまんまとパクらせていただきました。


…っと、そんなことを言ってる間にも3体もの敵にグレネードがヒット。

2つ投げ、1つはフルダメージではなかったものの全員のアーマーを割ることに成功した。


こうなればあとは倒しきるのみ!アサルトを撃ち端から順にダウンさせていく。

急いで回復しようとしてるところだったのだろうが悪かったな…それは間に合わないぜ?


「逃げようとしたのやった!」


「残りやった」


「ナイスですわ。警戒しておくのでアイテム回収しなさいな」


使ったグレネードを回収…やはり皆グレネードは持ってるな。上手く使えれば本当に強いからな。他にチラッと回復物資を回収してかりんさんと変わる。


さて、今の戦闘で人が寄ってきてくれると助かるが…お?今撃たれたな?


「右。…ここにいる。やってくる」


「私も行くー」


「回復してから行きますわ」


今回の敵は2人は固まってるが1人が離れているな。

この場合まずは1人の方から落とせば確実にこちらが有利になる。


近距離戦闘が強いアサルトを持ってきてるが、これは元々アサルト。

中距離も全然戦える。リコイル制御に癖があるが覚えてしまえばなんてことは無い。


序盤の敵はアーマーが育ちきっておらずやりきれることが多く、離れている1人の方を確実に落としきった。


その間、敵から撃たれはしたが味方の2人のフォローが早く大した被弾もせずに済んだ。

おまけに2人ともしっかりそっちの敵を落としきってくれたようだ。


「…っ!漁夫来たよ!」


「まずいですわ、回復間に合いません」


(漁夫が来たか…アーマーを回復してる時間が無いか。スワップしてすぐに蹴散らしに行こう)


死んだ敵のボックス内のアーマーは新品…耐久値がMAXだ。それに着替えてすぐに合流しに行く。


1人を削りアーマーを割ったところでもう1人から攻撃を食らう。うまく射線を切りながらリロードして反撃。


(ダメージレースでは今のとここちらが上。ただ相手は2人…)


一瞬でもミスすれば命取り。2対1の状況だが何もこちらが絶対的に不利なわけじゃない。


常に1人を瀕死にし続ければいいのだ。そうすれば回復までに時間がかかり、1対1の状況を簡単に作り出せる。

もちろん倒せるなら倒したいが相手も上手いからな、殺られる前にちゃんと体を隠している。


とはいえこちらもダメージは受け続けるわけで、回復を適度に挟んだりなるべく被弾を抑えたりと工夫しなければならないが…グレネードを投げてシールドの回復までの時間を稼ぐ。


(…今、隙を見せたな?)


敵の1人が遮蔽物から大きく離れた。…その隙を見逃す俺ではない。


即座に回復をキャンセルし銃を撃つ。そのまま敵の1人を倒しきり正真正銘の1対1に持ち込んでいく。


回復が間に合っていないのがバレたのか、残る1人が詰めてくる。相手は少なくともアーマーは回復してるだろうし、このままだと負ける可能性が…


(諦めるのはまだ早い。ここから一撃も貰わなければいいだけだ)


勢い良く遮蔽物から飛び出し、そのまま勢い殺さず移動しながら敵を撃つ。

ちょうど勢いが減ってきたところで…上手くキャラを操作して敵の弾を避けつつ撃ち放つ。


極度の集中状態故か、敵の動きがいつもよりゆっくりはっきりと見える。…殺れる。

流石に1、2発もらってしまったが最小限のダメージでもう1人を落としきった頃には海莉の方も勝負に勝っていた。


アーマーを交換して即座にかりんさんを蘇生しに行く。

漁夫が今すぐ来ないということは居ないか、来るにしてももう少し時間がかかるということだろう。


速攻で回復して、来るやつも全部返してやる。


「ウルフくんがいつになく覚醒してる…」


「敵が可哀想ですわ」


酷い言われようだ。チームのために頑張ってるのに。


「ごめんごめん。冗談だよ。…頑張って、かっこいいよ」


「よし、全員殺してくるからそこで見てていいよ」


「元気を取り戻すのが早すぎですわ…全く」


愛する人からこんなこと言われて元気にならない男は男じゃない。

まだまだ頑張るぞ…っ!


それではまた次のお話で会いましょう〜

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