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第250話〜デート終わりの歌枠〜

デートの話は次になりますごめんなさい


それではどうぞ

「どもどもみんなこんばんは」


今日は歌枠の日……だが、枠を取っているのは夜だ。

何故かって?…それはまぁ後で話すとしよう。


「ちょっと予定より遅れた?気がするけどまぁお気にならさず。では始めようかな歌枠を」


歌って欲しい曲リクエストしといてーと言いつつ、最初の曲をかける。

この日のために…って言うとあれだが、最近人気の曲はある程度歌えるように仕上げてある。リクエストされても歌えるだろう。


そして最初の曲は俺が個人的に気に入ってる曲だ。

アニソン?だったかな。テンポが好きなんだよね。


3分ほどで歌い終わり、次に歌う曲を探すためにコメント欄を見る。


「ん〜あんまりピンとくるものがない。コメントで多いのはこれかな?とりあえずこれにしとこう」


次に歌うのは有名な恋愛ソング…なのか?これ。最近流行り出した人が新しく作った曲ってのは知ってるけど。


曲を作れる人は凄いよね〜…っと、集中集中。


「…ふう。あと一曲ぐらいはしっかり歌ってちょっと話そうかな」


次は〜そうだな。海莉に「優成くんがこれ歌ったら女の子は惚れるよ間違いない!」って言われた奴だな。

ちなみに海莉はその後他の女の子に惚れて欲しくない……と若干の嫉妬を混ぜながら発言してた。可愛い。


こういう時ばかりは低音で良かったと思うね。1度海莉の前で歌ったがかなり気に入ってくれたもの。

チラ見程度だがコメント欄も大盛り上がりだ。やったね


「〜よし。とりあえず頂いてるスパチャを読み上げるわ」


スパチャがもう既に10を超えてる。…みんな無理して投げなくていいんだよ?俺からしたら凄く助かるが……


「え〜っと、立香さんスパチャありがとう。遅れたようですが忙しかったのでしょうか?無理はしないでください……いや、忙しかった訳じゃなくてね…」


ただデートしてただけなんだよね。ついでに…いや、俺としてはこっちも本命だったがバレンタインのお返しも買ってきた。

…婚約指輪じゃないよ?流石にムードを考えたいですね。


・婚約指輪じゃないとしたら…結婚指輪!?


「結婚指輪でもないですね、なんでそうなる?」


・楽しかった?


「楽しかったね〜このままメン限すっぽかしてやろうかと思う程度には」


流石にそれはまずい…というかVとしてやっちゃダメなのでやりませんが。

そのせいで夜に配信…しかもそこそこに遅い時間帯になったんだよね。


ただ仕方ない、楽しかったんだから。


「明日でも良かったのにって言ってくれる人多いけど楽しみにしてくれてる人がいるからね。流石にそれはね。」


・ボタン送っていったの?


「ん?いや今家にいる」


なんなら隣に…はいないが、近くにはいる。上機嫌で歌枠を特等席で聞いてるよ。

声出す?出してもいいけど……え、やめとく?そっか。


・そしてそのままパクリと?


「パクリと美味しく頂きません。その気は無いです今日は」


だから海莉、そう残念な顔しない!無理矢理行くかって目をやめなさい。

コメント欄も、今日じゃないのね…みたいなことを言わない。


それ目当てで海莉と付き合ってるわけじゃありません。…全くしないと決めた訳では無いけども。少なくとも今日……は、うん。諦めます。多分することになります。


「それは置いといて歌いましょうか…そんなわけだから1時間とちょっと?位で枠終わるかも」


・りょうかいー

・りょうかいですー


「よっしじゃあ歌再開」


そう言って歌うことを再開する。…にしても歌は本当にみんな聞きに来てくれるな。

メンバー登録してくれた人が純粋に増えたってのもあるんだが、初回の雑談に比べてもかなり人が増えている。


嬉しいけど責任重大だよな。これだけの人をちゃんと満足させられるか……

あ、海莉が応援してくれた。ありがとう海莉、頑張るね。



・歌えないジャンルないの?


配信開始から50分が経過した。あれから適宜雑談を混ぜつつ歌っていたが色んなジャンルの色んな曲を歌っていたのでそんな事を聞かれた。


「ん〜別にこれといってこのジャンルが苦手は無いかな。英語の歌詞が入ってるとかだとちょっと覚えるまでに大変だけど」


曲を覚えてさえしまえば歌えることは歌えるからな。…上手いか下手かは別にして。

曲単位ならこの曲はちょっと難しいな〜ってのはある。男性だからあまりに高い曲は出ないんだよね。


「キー下げればいいのでは?…それはそうなんだけどね。」


もうどうしようもなくなったらキーを下げるが、基本変えないで行きたいじゃん?…特別意味の無いこだわりですけども。


・楽しい?


「楽しい?歌うのが?…まぁ楽しいかな。あんまり歌を歌ったことって配信始めるまでなかったんだよね」


カラオケに行ったことも無ければこんなに大きな声を出して歌うことなんて無い。そんなことしようもんなら命がない。


ただボタンが歌ってた歌を聞くのは好きだったし歌そのものは好きだ。


だから楽しいかな。そもそも嫌なら歌わない。


「スパチャありがとう。好きですボタンさんは歌わないのですか?だって」


「聞き専がいいな〜今日は…」


「だそうです。」


まぁデートで体力を使っただろうし聞き専でいいんじゃないか?

聞きたいって言うからここにいる訳だしな。


・次はこれでお願いします(ダイヤ)

・あとこれも(六花さん)


「君ら2人はどこにでもいるね。登録してたんだ知らんかったわ」


しかも2人とも愛する人に向けて歌うような歌を提示してきやがって…

まあいいか。歌ってやろうじゃないか!!海莉に向けて気持ちを込めてな!!


その後何故かずっとリスナーのリクエストもこういう方針のものに変わっていったのだがだいたい歌い切った。


だが歌う度海莉は嬉しそうに微笑んで、時には泣きそうになったりしまいには抱きついてきたり…

余程喜んでくれたので結果として良かった。


そしてそのまま1時間と言っていたところを更に1時間オーバーし、結局2時間近く歌い続けた所で配信を終了した。

流石に喉と体力の限界が来てしまった。


叶うならこのまま寝たいが…わかってるわかってる。そんな物欲しそうな顔しなくてもわかってるから。

だからその手をしまってくれ。襲おうとしないで!!

それではまた次のお話で会いましょう〜

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